妄想途中駅・・・。

サボテンの実生について、夢を膨らませるだけ膨らませたような記事を度々書いているのですが、
その実、蒔いて1年くらいまでのサボテンというのは、どれもマッチの頭にチョボチョボとトゲが生えたような代物で、
いくら「珍しいんだ」とか「カッコイイ植物なんだ」と言ってみても、ビジュアル的にはなかなか伝わりにくいもんです。

そこで今回は、種まきから数年を経た若苗を眺めながら妄想を膨らませたいと思います。


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          Ferocactus johnstonianus L1214 Isla Angel de la Guarda, Baja California


まずはフェロで、バハカリフォルニアの宝石、最稀少種のジョンストニアヌスです。
(Ferocactus johnstonianus L1214 Isla Angel de la Guarda, Baja California, Mexico)
去年の冬にも、この実生苗を紹介しましたが、あれからまた少し大きくなって、それらしさが増してきました。
こいつがジョンストン玉と呼ばれていたむかし、30年くらい前に大阪の黒田芳明園から輸入種子を手に入れて僅かに発芽。
残った1本はそれから15年くらい育てたでしょうか。丈高くなってしまったので胴切りしたら発根せず消えました。
自生地はカリフォルニア湾に浮かぶまさに絶海の孤島ですが、いまでは日本からも訪ねた方が何人もおられます。
凄いなぁ、羨ましいしいなぁ・・・。私もいつか、こやつらが花咲く頃までには行ってみたいです。誰か一緒にいく人おらん?


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          Echinopsis silvestrii R160 Quebrada del Toro, Salta


つづいてはエキノプシス。プシスで妄想が膨らむかって?はい(迷いなく)。
短毛丸ではなくて、銀麗丸(Echinopsis silvestrii R160 Quebrada del Toro, Salta,Arg.)。
でもまあ、見てのとおり同じようなもんです。昔は銀剣丸って名前がついていた気がしたけど、思い違いかな?
短く、整然とした鈍色のトゲが、名前にあっていると思ったものです。実にサボテンらしい姿でしょ。
カキ仔苗ではなく、実生が欲しくて種を蒔きました。Walter Rauschさんの番号がついてるので、
古いクローンからのタネ。旧来のイメージそのままの苗が出来ました。
そのうえ、こんな余録も。


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            Echinopsis silvestrii R160 'variegated'


1本だけ、まずまずの斑入りが。そう言えば、むかーし、世界の図とか、育ててたなぁ。
丈夫な筈なのに、どうしてなくなっちゃったんだろう。枯らした記憶さえ、残ってない。
やっぱしプシスだからって、ぞんざいに扱ったのか・・・。ごめんよう。これからは大事にすっからね。
すでに大きな株は夜咲きの芳香豊かな花を咲かせております。妄想はほぼ実現しつつある、か。

最後は・・・


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          Astrophytum capricorne ssp. niveum 'nudum' VZD1211 Rosalio Junco,Coahuila


泣く子も黙るアストロフィツムの真の王者、大鳳玉(Astrophytum capricorne ssp.niveum'nudum')。
この方々は、私が趣味をはじめた頃には、兜やランポーにも優る、アストロ属の最高峰とされてました。
少なくとも、私が読んだ本にはそう書いてあった。子どもの頃教えられたことは、心に深く深く刻まれる。
ゆえに今も、私のなかでは、大鳳は、兜やランポーより格上のエラいサボテンなのです。
それはともかく、青肌(無白点)に黒太刺のこの美種、オリジナルは野生株とされつつも、当時も輸入球は
市場になくて、あるのは累代園芸的に作られて来た苗のみでした。なので、果たして、メキシコの山野に
ホンモノの大鳳玉のありやなしやと、あれこれ夢想したものです。
それが、20年も前でしょうか、福島のS氏の園を訪ねたおりに、段ボールに野生株としか思えぬ大鳳玉がゴロゴロ。
まぎれもない青肌に、群鳳とは違う、黒くて太い刺。大鳳玉そのものの姿です。
息も止まりそうに驚き「山木ですか?」と訪ねると、「そう」と素っ気ない返事。おそるおそるお値段を訊ねると、
「きみが買える値段じゃないよ」と一蹴。当時の学生に毛が生えたような風体の私だから、ムリもない。
その後、いわゆる大鳳玉タイプのniveumは、コアウィラ州クワトロシェネガス(Cuatro Cinegas)付近に
産することを、文献などで知りました。


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この実生苗は、そうした野生株オリジンのタネ(VZD1211 Rosalio Junco,Coahuila)からの実生です。
予想通りというか、野生コロニー同様、一定の割合で白点をまとう個体も出現します。
まだ太刺こそ現れていませんが、かつて憧れたワイルド大鳳玉の勇姿に見える日も、遠くないはず。うはは。



テーマ : サボテン・多肉植物・観葉植物
ジャンル : 趣味・実用

コメント

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>絶海の孤島
誰か一緒にいく人おらん?


はいはいはいーーー!!


・・・と言えたらどんなんかイイか(--;
絶海と孤島ってなんだかそれだけで萌えますねw
いや、メインはサボ萌えですけどw

想い入れ、あるいは妄想もその対象についての造詣があってこそ生まれるものかと思います。
私などはShabomaniac!さんのその知識のオコボレを頂いて、次々と欲しくなる品種が増えていき、少々困っています。ドーシテクレルンダ。

困っているのに、新しい切り口で植物を紹介されるのを待ち望んでもいるというジレンマ、これは一種の精神疾患ですね。

Shabomaniac!さん、こんばんは。

ジョンストンの島。

行きます!行きます!
連れてって下さい!

この際、お酒もタバコも止めるから!
→嘘ダケドバキッ!!☆/(x_x)
お願い!

荷物持ちでも太鼓持ちバキッ!!☆/(x_x)でも
何でもやりますケン(^^; ....

Isla Angel de la Guardaは小さいように見えて
確か日本の四国くらいの大きさとか。
1日では個体を発見するのは難しいかも知れませんね。

その時は幕営具、食料等準備します。

でもまだ幸か不幸か現役なんで実現出来ても数年後ですね(涙)

(「わしらは怪しいサボタニ探検隊」炊事班長に立候補の岩田(^^; ....

うちにもジョンストン玉の実生苗が15本ありますが、ケーレスのものです。本物かどうか疑わしくなりました。Shabomaniacさんのはフィールドナンバー付きだとかですが、どこの業者のでしょうか?差し支えなければお教えください。日本ではこのサボテン咲かせたのは3例ほどと聞いています。夢のサボテンですね。

実生への熱い思いが伝わってきました。

ジョンストン玉の実生は、写真で拝見すると、白刺・黄刺・オレンジ刺
など色々なタイプがあって面白く生長が楽しみですね。
島で出会ったジョンストン玉には感動を覚えました。仲間を集め夢を追
いかけてください。

私の処にも父親から引き継いだ昭和50年代の大鳳玉、黄鳳玉が生きて
います。丈が高く大輪花をたくさん咲かせます。オレ流で、流行に関係
なく、オリジナルな苗を育てるのは素晴らしいことですね。

エキノプシス・銀麗丸、よい感じですね~。
温故知新というわけでもないのですが、最近、プシスの短毛丸の原産地種子がないかと探し始めました。ところが、これがなかなか見つけられない。雪晃なんかもそう。
ノトカクタスの青王丸や小町とかは一応、フィールドナンバーつきのタネはあるんですが、これも播くとちっとも生えない・・・誰も買わないから在庫種子の更新がないのかなぁ。
高価だけど珍品の種子の方がよっぽど入手しやすいっていうのも、喜んでいいのか、どうか・・・贅沢な悩みです。

各社、種子リストの更新が始まってますね。
来シーズンはもう播く場所もないし、目の毒だとは分かっていてもつい、チェックしてしまいます。

>l-marshさん
>絶海と孤島ってなんだかそれだけで萌えますね。
そうなんです。誰もいない無人島にだけ生えている・・・というだけで、想像をぐーっと掻きたてられます。私の場合、植物を好きになる理由として、生えている場所の風景や環境、という要因が、植物そのものの姿と同じくらいのウエイトを占めてます。なんというか、物語を背負っている感じがするんでしょうね。

>queiitiさん
確かに・・・憧憬も妄想も、それを生み出すには雑多な知識が必要ではありますね。刺の太さや毛疣のサイズだけしか見ていなかったら、決して興味が湧かないような植物も、バックグラウンドを知れば、魅力が倍増しますね。そうしてやがては、あまねく地上の断片が興味の対象になれば人生飽くことなし、と思ってます。既に病膏肓に入る・・・かも^^;。

>いわたさん
あれ?岩田さんはもう行かれたのかと思いました。関西の刺好きの方が何人か行かれたと聞いたので。もしまだでしたら、是非、実現しましょう。数年先を見据えて、じっくり妄想膨らませて・・・^^。ついでにセラルボ島の金冠竜と、カルメン島のカルメン玉と、ティブロン島のティブロネンシスと・・・。妄想してるとつい欲深になっちゃいます^^;。

>えんさんさん
うーん、実はケーレスのタネ由来の株、数本うちにもあるのですが、ちょっと違う雰囲気の顔になってきました。写真の株は、Mesaのタネで、Lauのナンバーがついてました。どうも米の愛好家のところで2世同士で得られた種のようです。今年はリストから消えましたが、チェコのvasko cacatus 産地採取の種を売りに出しましたが、今見たらサイトが消えていました。スミマセン・・・。

>Doremifaさん
ジョンストン、小さいうちは刺色に多少幅があるようですね。でも、濁った色はないので、どれも美しい。
それにしても、あの島は、バハの島々でも最も難攻不落とされる場所、訪ねられたのは素晴らしい経験ですね。
いつか、足跡を辿らせていただく時には、ぜひアドバイスください。
Doremifaさんのブログにある「バハ・カリフォルニア紀行」には、このジョンストン自生地はじめ素晴らしい
写真がたくさんあって圧倒されます。未見のかたはぜひ!


ところどころの語尾にウケちゃいました~♪ひひっ~

崇められていく稀少サボテンのお話に・・・いくひとおらん?。大事にすっからね!。最後の!うはは~wがいい感じに緩んで和んじゃいました~w
「山木ですか・・・」と探っているShabomaniac!さんのお姿~妄想までしちゃいましたよ~!もっとユル語尾!増やしてくださーい!お願いしま~す!

>noriaさん。

銀麗丸、わかってもらえて、嬉しいです。短毛の産地種子欲しいですね。日本にあるのは、すべて同じクローン?それとも何個体かあるんでしょうか。私は去年今年と、旧マラコカルプスを色々蒔きましたよ。今年何を蒔くか・・・植え替え出来てない実生小苗がたまってるし、私もかなり絞り込むつもり・・・です。ところで、queiitiさんブログで、栽培場拝見しました。素晴らしいですね。いつかぜひお訪ねしたいです。

>takoyashikiさん
じつは根がユルい人間なので、それがバレないように、なるべくきまじめに書くようにしてるのです(それもウソ、実は語彙と語感が旧世代に属しているため、ブログ的な言い回しとか、苦手なだけっす)。でも、好評とあらば、多少無理すっか。





| URL | Qv4zPFBY

ところどころの語尾にウケちゃいました~♪ひひっ~

崇められていく稀少サボテンのお話に・・・いくひとおらん?。大事にすっからね!。最後の!うはは~wがいい感じに緩んで和んじゃいました~w
「山木ですか・・・」と探っているShabomaniac!さんのお姿~妄想までしちゃいましたよ~!もっとユル語尾!増やしてくださーい!お願いしま~す!


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