Pumping up

またまた地味なネタ。
ペディオ、スクレロ(Pediocactus&Sclerocactus)などの難物サボテンの一部については、私は秋口に一度、
9月の初旬に一度だけ、水をやるようにしています。夜風が涼しくなってきた頃を見計って与えるのですが、
今年に限っては激しい残暑が続いたために先送りし続け、結局灌水したのは10月になってからでした。

ところが、これが思わぬ効果を生んでいます。


IMG_6920S.jpg
               Pediocactus bradyi ssp.winkleri SB737IMG_6918S.jpg
               P.simpsonii SB738 White Pine Co,NVIMG_6925S.jpg
               P.paradinei KY9825 Kaibab Plateau AZ "all flowering in Autumn"


ウインクレリ(Pediocactus bradyi ssp.winkleri SB737)。
度々登場する接ぎおろし正木の巨大株、前も咲いた頃がありますが、今年はみっつも。秋咲きは体力勝負か。
月華玉(P.simpsonii SB738 White Pine Co,NV)、古株で毎春よく咲きますが、秋に咲くのははじめて。
パラディネイ(P.paradinei KY9825 Kaibab Plateau AZ)。若い実生。この蕾は春を待たずにまもなく咲きます。
ペディオカクタスはもともと稀に秋に咲くことがありますが、今年はその数がやたらと多い。
ほかにも蕾をあげている株があります。この時期に咲くと消耗するようなので植物にとって良いのかどうかわかりませんが、
温室が華やかにはなります。そして、花だけではありません。


IMG_6928S.jpg
               Sclerocactus polyancistrus SB1773 San Bernardino CAIMG_6936S.jpg
               Sclerocactus wetlandicus KY0208 Uintah Co,Ut "new growth in Autumn"


いつもに秋には微々たる成長しかしないのですが、ことしはつぎつぎ、新トゲをあげて成育している株も目立つ。
上は白紅山(S.polyancistrus SB1773 San Bernardino CA)。育てにくいカリフォルニア産タイプです。
下はウェットランディクス(S.wetlandicus KY0208 Uintah Co,Ut)。春みたいに沢山新刺が出ました。
でも、彼らに水を与えた回数は例年どおり一回だけ。しかし、秋もじゅうぶん深まって気温が下がってきてから
与えたため、植物の成長サイクルとうまくシンクロしたんでしょう。

とまあ、これで話はおしまいなんですが、
少し前に「酷暑のあと」というエントリーで、夏を越えてカサカサにかわいた難物サボたちを紹介しました。
「これで生きてるんでしょうか?」というコメントも戴き、うーむたしかに死んでないとは言いきれん・・・などと密かに
シンパイしたりもしましたが、杞憂だったようです。


IMG_5892S_20111022223332.jpg
               Pediocactus bradyi ssp. bradyi SB470 Coconino Co,AZ "before"


水やり前のペディオ・ブラディ(Pediocactus bradyi ssp. bradyi SB470 Coconino Co,AZ )
生気のないタワシ状の物体・・・生物と無生物のあいだ状態でした。


IMG_6373S.jpg
               Pediocactus bradyi ssp. bradyi SB470 Coconino Co,AZ "after"


水やり後。生きてましたねー。体積で数倍に膨らんでます。

同じく日焼けして殆どフライドサボ状態だったデスパイニィ・・・(P.bradyi ssp.despainii SB1014 Emory Co UT)。


IMG_3703S_20111022223447.jpg

IMG_6384S.jpg
               P.bradyi ssp.despainii SB1014 Emory Co UT "before&after" 


大復活!

まあ、自生地では、これだけ膨らんでしまうと厳しい冬越しに問題があるかも知れませんが、栽培場ではその心配は
ないでしょう。ただし、完全に地中に没する休眠スタイルは、ことしは見られないかも・・・。
その分、春の立ち上がりと、旺盛な開花に期待することにします。





テーマ : サボテン・多肉植物・観葉植物
ジャンル : 趣味・実用

コメント

非公開コメント

あ!たわしくん!
(以前たわしってあだ名がついてましたよね?)
大復活ですねーー!!
すごい~~~。
やっぱりサボちゃんって凄い~~。
お団子いっぱいな姿可愛いです(^^)

「超過酷な境遇過ぎても!イェイ!いじけない!そういう人に私はなれるでしょうか?」っと家のお方に相談したら・・・「できるだけ過酷な境遇は避けたほうがイイよ!」っこらしょ~w「生き残っても、性格が悪くなる~でしょ~」ギャ~ってアドバイスされました!なんか~ビミョ~w?

ど根性!サボテンって・・・性格コジ・・まっいいか~w

be effective

Shabomaniac!さん、こんばんは。
植物体が、必要としている時に必要なだけ、水が与えられたら?
 いつも考えているのですが、・・・むずかしいですね!、
まだまだ対話不足なのでしょうか? 私はいまだに正しく与えられて
いないような気がします!
冬の入り口での水遣り、タイミングが会えばすばらしい結果が
得られるのですね。どれもみんな実に良い感じです。
SB 1773, from: San Bernardino  やはり気難しいところが
あるのですね、残念ながら私の所では消滅してしまいました。
  やはり、問題は水の管理だったような気がします。

大復活にびっくり

あんなに乾かしたことがないので大復活に驚きです。
北米難物種は乾きに強いですね。小さいので枯れない
かと、ついつい水をやって腐らせたことがあります。

新刺、気になって見たら、実生のシュレッセリィ、
シンプソニィVミノール、白虹山(接)に新刺が出て
いました。うごいていますね。

>l-marshさん
そう、タワシ と呼んでました^^;。トゲは外に向いてないので、ゴワゴワしてますが痛くない。 お風呂で使いたくなるくらいでしたが、すっかり膨らんで、緑の肌が見えるようになると、もうタワシとは呼べないですねー。水やり一回ですからね。すごい吸水力です。

>takoyashikiさん
私も過酷な環境、苦手なのですが、最近は毎日睡眠3-4時間の生活。サボテンたちの顔を見るいとまもあまりない状況です。そういう生活でも枯らさずに維持できる植物といえば、サボテンや多肉くらいでしょう。夏じゅう水をやらずに放ったらかしでも、こうやって復活してくれますからね^^。

>Yuccaさん
水やりは本当に難しいです。とくに、難物サボテン類は、ちょっと油断すると命とりになっちゃいます。スクレロ白紅山の中では、ネバダの(Lidaなど)標高の高い産地の方が栽培しやすいです。これらは黒虹山に近い性質です。一方で、カリフォルニアのモハヴェ砂漠産の大きくなるタイプは難しい印象があります。

>Doremifaさん
ペディオやスクレロ、とくに寒い産地の植物は、思い切り小さく縮んで地中にもぐり、体液を濃くして凍結を
防ぐ性質があるように思います。酷暑の夏も同じで地中に潜っています。また、春秋も雨は稀にしか降らない
場所に生えているので、潅水には機敏に反応して成長しますね。




この手の潅水は1年に1回というような種類は、植替えは何時やるのでしょうか。
水を切っている期間の根はどんな状態になっているのでしょう。

>queiitiさん
植え替え時期は大いに悩むところです。いまだ正解わからずという状況ですが、基本は根を傷めないように、早春2月頃。長く植えかえてなくて、根を切らざるを得ないときは、梅雨明け後の真夏(発根しやすい暑い時期)、で夏の終わりに水をやってます。
半年水を切っていても、すぐに吸水するので根は生きているんでしょう。でも、植え替えるとスクレロの根はかなり痛みます。

あんなにぺちゃんこだったサボテンたちが、たった一度の灌水でこんなにも膨らむものかと驚きです。
すごい吸収力。
焦げてたデスパイニィもしっかり新刺が出てきてますね。

>さくさん
蒸発する量より多いんじゃないか?ってくらい吸水しますね。しかも、その前数ヶ月水を切っているのに、根の立ち上がりの早いこと。この系統は、休眠期に乾くと、完全に地中に没するというのも、よくわかります。
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