わりと珍しいエビサボテン×2。


今週はちょっと珍しいエキノケレウスの花を紹介。
まずは、古くから知られているけれど、栽培株はあまり見かけないこちら。



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               Echinocereus delaetii L798 Sierra de la Paila 2000m,Coahuila


翁錦(Echinocereus delaetii L798 Sierra de la Paila 2000m,Coahuila)です。
柱サボテンの翁丸(Cephalocereus senilis=Old Man Cactus)そっくりの老人の白ひげみたいな毛髪状の
長い刺が球体を覆います。美しいので昔は山堀り株がそこそこ輸入されたようですが、最近はめったに見かけません。
というのも、メキシコの比較的標高の高い山あいに生えるサボテンで、それゆえ栽培にややクセあり。
いちばんの厄介は、花が極端に咲きにくいこと。それゆえ種もあまり出回らないのです。
エビサボには花つきの悪い種類が少なからずありますが、この種は間違いなくその筆頭です。
うちには、このくらいのサイズが数本ありますが、咲いたのは今年初めてで、それもこの一輪だけ。


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こうして花がつくと、真っ白のフサフサ刺とのコントラストも実に美しく、良いサボテンだなぁ、と。
亜種のfreudenbergeriも素敵ですが、このフサフサ毛の魅力には叶わない。エビ属で最も美しいかも。
でも、どうやったら咲いてくれるのか花つきが良くなるのか、いまのところ手がかりなしの偶然頼みです。
どなたか、コツをご存じの方がおられたらご教示下さい。
もうひとつ、この種の特徴は、群生を構成する1頭1頭の寿命は数年程度で、古くなった茎節は成長を止め、
やがて萎んでしまいます。かわりに別の脇芽が育っていくという。写真の、茶色っぽい感じの茎節は、
すでに成長を止めて縮みサイクルに入ったもの。こういう生活史も球形サボテンでは珍しい。


続いてこちら。


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                Echinocereus mapimiensis TL Coahuila, Mexico


もう1種、ご紹介したいのが、大半が古くから知られているエビサボテンとしては新しい記載種で
エキノケレウス・マピミエンシス(Echinocereus mapimiensis)。
産地はメキシコ・コアウィラ州で、和名はつけられていません。見所はなんといってもこの渋い花色です。
アンシストロの慶松玉(Glandulicactus mathssoni=Sclerocactus)あたりにも通じる、
まさにエビ茶色のストライプ花。
翁錦とちがって、花はよく咲きます。系統としては、見た感じからもわかると思いますが、
青花エビや白紅司に近い種類で、肉質はやわらかく、1頭1頭はあまり大型にならず株立ちになります。


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花がないときは、硬い髪の毛みたいな、エビとか昆虫の触角みたいな長い刺がけっこう目立つ。
ぜんたいの雰囲気としては、なんだか虫っぽい。苦手な人は苦手かも知れない、面白い雰囲気です。
栽培はとくに難しくないし、エビでは他にない花色なので、ひと鉢は置いておきたくなりますね。


エビサボ礼賛!!





テーマ : サボテン・多肉植物・観葉植物
ジャンル : 趣味・実用

コメント

非公開コメント

こんにちは!
エビッエビエビエビエイビ~ッ蝦~♪ステキで~すww
毛むくじゃら~から偶然開いた正に蝦ピンク~何度も言います!
ステキで~すww
エキノケレウス・マピミエンシス(Echinocereus mapimiensis)
・・・花色にため息・・・飽きない美しさ~を感じました!
昆虫みたいな触覚みたいな・・・刺・・・ん~堪りませ~ん!

こんにちは。
エビのお花ホントにきれいですね。
tokoyashikiさん、よっぽどお好きなんですね(笑)

始めまして、appleと言います。mapimiensisu可愛いサボです。自分では知らなかったサボなど紹介して頂いているのでとても参考になります、しかも画像入りで!コノフィツムの水やりもとても参考になりました。何時も水をあげた後、駄目になる株があるので何故か・・。と、悩んでいました。何時も見ているだけだったのですが、今回を期にコメントに参加させて戴きます。宜しく御願いします。

翁錦は毛むくじゃらな姿も生態も不思議!
マピミエンシスは花色が!ですね。
あるところで、サボテン科は全部で約4,000種と聞きましたが、殆ど知られていないサボがまだまだあるのでしょうね。
ビギナーの私ですが、こうやっていつも珍しい種をご紹介いただくと、種蒔き欲がむらむらと涌いて来ます(笑)。
ところで、一年未満のエキノケレウス実生苗、冬の管理は完全断水はまずいですよね?
ちゃっかり質問です。

翁錦のタネ、欲しいものリストの最上位ランクのひとつです。
この何年か種子カタログが更新されるたび、目を皿のようにして探しているのですが
いまだ入手できずにいます。

それじゃあせめて、雰囲気の似た E. nivosus でもと
今年のメサガーデンに速攻オーダーするも売り切れ・・・やはり浮気はいけませんね。

まあ、何でもかんでもすぐ手に入るより、発芽したときの感激度が増すからと自らを慰めています。
マピエンシスは初めて知りました。面白い花色ですね。

>アイハルさん
私は実生小苗は真冬でも月1~2回軽く灌水してます。
ビニル二重張りのハウスで最低-1℃を下ることは無い環境ですから、
参考になるかどうかはわかりませんが。

どちらもコアウィラ州なんですね。
蝦サボ好きなんですが、どちらも初めて見るものです。
翁錦、良いですね。これが何株もあるなんて・・・実生したものでしょうか。ウチでは篝火が咲きません・・・。

珍しい蝦サボの花を拝ませていただき、ありがとうございます。蝦サボは綺麗な花を咲かせるだけでなく、寒さに強いのが札幌の住人には何よりもありがたい事です。-15℃の低温に耐える物数多くあり、戸外で冬越しが出来るのではないかと想像しています。
こちらでは、11月末に室内に取り込みますが、暖房の無い部屋に置かないと蕾が付かないのが悩ましいです。

すっかり涼しくなりましたねー。いつも思うのですが、半袖シャツの陽気から、セーターや上着の必要な冷え込みまでの間がない。いつも季節はガラリと変わります。

シマパン金鯱をリクエスト下さった方、いま暫くお待ちを・・・。当方、栽培場が自宅から1時間あまりの場所にあり、ここ数週間訪ねることが出来ません。なんとか「秋」のうちにはと思っておりますが・・・。

>takoyashikiさん
エビさぼ、ちょっと前よりは人気があるみたいで、一部の業者さんでは扱ってくれてますね。マピミエンシスはホントに昆虫っぽいサボテンで、実際になにかの虫に擬態してるんじゃないかと思うくらい。種をみつけたらぜひ蒔いてみて下さい~。

>zilzianaさん
南米のエキノプシス(ウニサボテン、と呼ばれる)と、北米のエキノケレウス(こちらエビサボ)、長い花筒をのばして大輪の花を咲かせるところ、比較的丈夫で、栽培しやすいところなど、よく似ています。鑑賞上もロビビア、プシスを楽しむ感じと似てますね。

>apple さん
ようこそ、コメントありがとうございます。思いつきでも質問でも、気楽に書き込んで下さい。コノフィツム、水やり開始から2週がたって、膨らんでくるもの、花を咲かせるモノ、まったく反応がなく、検分したら皮だけになってるもの(涙)、色々ですが、これから楽しみな季節ですね。

>アイハルさん
翁錦の、古茎が縮むのは、最初成育障害なのかと思ったのですが、どこかのサイトでそういう生態なのだと読みました。ガガイモなんかにもそういうのがありますね。実生苗の冬の管理ですが、11月上旬くらいからあとは、2月下旬まで断水しても大丈夫だと思います。凍らなければ、その間に数度灌水しても良いでしょう。

>noriaさん
そういえば最近は見ないですね。花が咲かないから、栽培場では種が取りにくいんだと思います。うちには10年以上前にMesaで見つけたものですが、その後はフィールドデータなしの種を数度見かけただけです。タフなチェコ採種家が、メキシコの山の上の林を歩き回ってくれることに期待しましょう。ニボサスも綺麗ですが、うちでは咲きにくい種類です。

>roka79さん
マピミエンシスは、おそらくマスタスのマピミエンシスと同じようなところに生えてるんじゃないでしょうか。
翁錦は2500mくらいの高いところみたいです。うちには4クローンあって、いずれも古い実生。なんとか種をとってやろうと思うのですが、1株1輪がようやく咲いたところなので、まだ道遠しです。篝火も咲きにくい方です。経験上、真冬は極寒、早春に一気に高温(35度以上、締め切ったハウス)にすると出蕾します。

>antigonosさん
青花エビなどは、氷点下20度近くまで下がるところに生えていますからね。篝火の系統もかなり強いです。ぜひ屋外越冬にチャレンジしてみてください。上にも書きましたが、春先、急激に温度を高くすることで、蕾がつきやすい気がします。これにはやっぱりハウスなどの環境が必要ですね。スクレロと同居のスースー温室で咲かなかった篝火が、閉めきりハウスに入れたらよく咲くようになりました。



noriaさん、Shabomaniac!さん
ありがとうございます。
凍らないようにして干涸らびない程度に水やりすることにします。
実生苗の冬越しは初めてなので自信はありませんが……。
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