スコールの効用。

いつのまにか8月です。
一日に一度はざーっとスコールみたいに雨が降る、雨期の熱帯みたいな天気が続いています。
ヘンだよな。むかしみたいな、かーっと晴れてひたすら暑い夏、というのとはなにかが違う。
やたら湿度が高いので温室まわりの作業は難行苦行ですが、きょうは蒔きっぱなしになっていた
実生苗たちの様子をじっくり見てきました。


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わたしの実生は短時間に数をこなすためにかなりおおざっぱなものです。
角鉢に「草花種まきの土」をいれて、種をバラ蒔きにし、衣装ケースで腰水しておくだけ。
煮え立たないように、このうえから60%の銀色カンレイシャをかけています。
この鉢たちは5月末に蒔いたものなので、だいたい2月半くらい経ってる。
殺菌剤に「ホーマイ」という薬を使っているので、腰水のわりにコケはそれほどはびこっていません。
南米もの中心でPedio&Scleroは入っていませんが、少なくとも1本は発芽している鉢が8割くらい。


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               Melocactus glaucescens HU219 Morro de Chapeu,Bra
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               Echinomastus johnsonii fma Lau1543 Jagueyes,Chihuahua,Mexico
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               Eriosyce aurata 'sandillon' Rio Elqui form               


上)やっとみつけたHUナンバーつきのメロ厳雲(Melocactus glaucescens HU219 Morro de Chapeu,Bra)。
ぞろりと発芽してくれましたが、ちゃんとホンモノだろうね??まあ自家授粉する種類だから○ーレスシードお得意の
謎の交配サボでないことを祈るのみ。
中)こちらも一斉発芽のエキノマスタス。ほぼ100%出揃いました。
メキシコ産の”黄刺英冠”(Echinomastus johnsonii fma Lau1543 Jagueyes,Chihuahua,Mexico)。
産地的には、いわゆる英冠のエリアではないメキシコ産。そのせいか育てやすそうな印象ですが、
いったいどんな植物に育つのか。初めて蒔くタイプなので楽しみ。
下)エリオシケの極光丸金刺タイプ(Eriosyce aurata 'sandillon' Rio Elqui form)。
旧来エリオシケも、タネが古いと出ないので、この全発芽にも驚きました。黄金刺が密生し、極光丸系ではいちばん美しい
サボテンだと思うのですが、五百津玉などに比べると栽培しにくく、このくらいあってもそうは残らないところがミソ。

以上はとくに発芽がよかったもの。つづいては多肉の珍しどころなどの結果状況・・・


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               Agave albipilosa
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               Pseudolithos caput-viperae               
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               Echinocactus polycephalus LasVegas NV


上)ぼんぼん綿毛玉つき竜舌蘭、アガベ・アルビピロサ(Agave albipilosa)です。
某名人より、タネを3粒戴いて実生したもので、2本が発芽しています。これを枯らさないようにしないと・・・。
中)こちらはガガイモ科の珍品、プセウドリトス・カプトビペラエ(Pseudolithos caput-viperae)。
この仲間で一番面白い形で、なおかつ珍しいものですが、最近は実生苗をちらほら見かけます。
またまた○ーレスのタネなんだけど、ちゃんと「マムシの頭」に育ちますように・・・。
下)こちらは札幌カクタスの実生コンテストで戴いた大竜冠(Echinocactus polycephalus LasVegas NV)。
ほかの方のところではもっとたくさん発芽しているようですが、うちでは4本発芽、3本生き残っています。
これじゃあウデはいまいちというほかない・・・ですね^^;。


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そして、衣装ケース内では発芽ほぼゼロだった、テフロカクタスなど南米ウチワのタネ、屋外雨ざらしに転じて
ひと月くらい経ちました。この間、熱帯のスコールのような土砂降り雨と、その後晴れて一気に高温、という経験を
幾度もした筈・・・。豪雨で土が流れないよう張ってあるネットをはがしてみると・・・


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               various Tephrocactus seedling
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               Tephrocactus articulatus 'papyracantha'


おお!出てる出てる。
上)テフロを中心にそこそこ発芽がはじまっています。あちこちで「沢山出ました」と報告があるゲオメトリクスはじめ、
テフロのアレキサンデリ系(Tephrocactus alexanderi)がとりわけ発芽が良いようです。ほかにも、
下)昼の弥撒(Tephrocactus articulatus 'papyracantha')も結構でてました。これは紙状の刺が乱舞する
有名なテフロで、国内には何クローンかあると思いますが、実生からの苗が是非欲しかったもの。
タネの釣り書きには、刺の長さが17cm!と書いてあるので、期待しておこう。
ほかにもテフロ・モリネンシス(T.molinensis)マイウエニオプシス・マンドラゴラ(M.mandragora)なども
数は少しですが出ていました。
水浸しと高温が繰り返す夏場の雨ざらしが功を奏したようです。もう少し、このまま置いておこう。

でも、こうなるとスコールが毎日降る最近の陽気も悪くない気がしてきました。
ビバ、トーキョーの亜熱帯化!ちょっとお気楽すぎますか・・・^^;。


テーマ : サボテン・多肉植物・観葉植物
ジャンル : 趣味・実用

コメント

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うわ~わ~わ~っww発芽した時から葉焼けモードでしっかり育つのですね!最初の画像緑が見えないので?と思いきや!赤く紅葉した子苗がいっぱいで、思わず拍手してしまいました!テフロで刺の長さが17cm!ってウルトラすごくないですか?紙刺まで17cmだったらもう~名古屋コーチンになっちゃいますねwwいつも激しく勉強になります!

いやー出てますねぇ、ゾロゾロと。
メキシコ産英冠はかの有名なアルフレッド・ラウー氏の採種ナンバーですね。きっと優品間違いないでしょう。
テフロ・ゲオメトリクスも発芽おめでとうございます。これでキリンの助けを借りれば、テフロも一気に増えること間違いなし。あとは置き場所…こればっかりは宝くじに頼るほかないのかも。

Shabomaniac!さんのコレクション、とどまるところ知らず!!ですね。
これからも隠れた名品、珍品の紹介、よろしくお願いします。

草花種まきの土でも行けるもんなんですね・・・。ピートモスが入ってるのがいいのかしら?テフロ、屋外雨ざらしのがいいんですね。来年参考にさせていただきます。

今度初めて殺菌剤を使おうと思っていますが、Shabomaniacさんはどんなのを使っていますか?あるサイトでコノフィツムにベンレートの500倍水和溶液を使っていたのを参考にしようと思っていたのですが・・・。
実生選手権の大竜冠は、うちのは6株生え、3株残っています。同じ種の選手権用のではないのは4株生えて4株残っています。もっと多く生えている方もいるようですね。

英冠の発芽率凄いですね!雨ざらしはやはりいいんですね~自然の発芽環境に近づけると目覚めるんですね。
以前にメロ厳雲紹介されてたので、私も蒔いてみました。○-レスの種子はそんなに信用出来ないんですか^^;本物であることを祈ります!!

雨ざらし実生は一見手抜き放任主義のように見えますが、実はサボたちの生理に即した奥深い技なんですね。
難物ではありませんが自家採種したものを数種類、お盆前に蒔こうと思っています。
冬までにある程度成長させようと思うと、お盆辺りがギリギリのタイムリミットかな?
冬にはまた室内実生をするつもりですが、何を蒔こうか今から楽しく悩んでおります(笑)。
上手くいけば当然ですが、そうならなくても実生は楽しいですね。
もっと早く気づけば良かった……。

お早うございます。
ご存知の通り北米サボテンのスクレロ、ペディオも蒔きました。
初めは蓋をしてありましたがそのうち開けっ放しになって、初めは腰水はしてありましたが今は霧吹きです。なので時々水切れて乾いていたり(笑)
それでも何が作用するのか?霧吹きがスコールと同じ感じなのか?二ヶ月以上経っているのにいまだ発芽するトウメアもあります。
でも、それからの維持の方が私には難しくて、、
今年は色々経験の年で終わりそうです。

今週はバタバタして、コメントレスが遅くなってしまいました。スミマセンm(_ _)m。

>takoyashikiさん
ほんとうは、真っ赤になるほどの陽差しは実生苗には強すぎて、成長が遅くなると思うのですが、なかにはそのくらいの陽がないと徒長するものもあり、最低限の遮光になってます。でも、萎びてこない限りは、赤くなってもダメになることはまずありません。

>noriaさん
ラウーさんの英冠、とても興味深いものです。ユタアリゾナ国境には金棘が多いコロニーがありますが、これはそれとは別のメキシコ産。アキュネンシスあたりの産地に近いですが、これも刺色はくすんでいて金棘とはほど遠い。こいつもキリン接ぎで早く親の顔を見ないといけませんね^^。

>roka79さん
草花の土はけっこう行けます。スルコ、ノトあたりは親株でもよく馴染みます。ふわっと軽くて締まらないのは良いようです。もっともこの草花培養土、こないだホムセンに行ったら、セシウム汚染疑いで全撤去されてました@@。愛用の牛糞堆肥も同じくです。やれやれ。

>えんさん さん
実生に使っているのはホーマイという殺菌剤です。近くでは売っておらず、ネット通販で入手。けっこう強い薬のようでコケが生えにくくなります。濃すぎると、一部のサボテン、たとえばエスコバリアなどは、生育が止まりますが、実生を放置状態で育てるには重宝しています。

>yoyonさん
この英冠はやったら出ましたね。ラウさんのナンバーついてますから、導入は新しくないはずで親株は栽培株、よって新しい種だったんでしょう。まあ雑種じゃないことを祈ります。これは違うのですが、○ーレスの種はけっこう違うものでます。かつて大期待してたジョンストン玉はナゾの交配フェロでしたし^^;。

>アイハルさん
屋外雨ざらし実生は、メサガーデンのカタログにも「推奨実生方法」として説明されています。あちらでも、summer thunder storm で発芽するそうです。私の経験では梅雨明け直後の夕立とか、秋口の台風などでよく芽が出ますね。それも、数ヶ月でなかったものがゾロリといっぺんに出て、驚かされます。

>saeさん
ペディオ、スクレロなどは種も実生苗も大柄ですから、ふた月もすれば乾燥にはかなり耐えるようになります。逆に湿りっぱなしは根際が腐りやすいので、表土がかわいて数日してから水をやるくらいでも丁度いいくらいかと。自生地ではカラカラ状態で何ヶ月も生きてるようです。


テフロの赤ちゃん以外に可愛いんですね~。

播かないですけど^^;

>zilzianaさん

ウチワ系の実生苗は、種が大きいこともあって大柄で、子葉が顕著なかたちなので、うちのチビは「ミッキーマウスみたい」などと言います。テフロ、おとなになっても、可愛いですよ^^。
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