猛暑到来!!


日本列島、雨雲のカーテンを一気に引き剥がすように、梅雨が明けています。
金曜日に、東海から西日本。そしてきょうは関東甲信越から北陸。一気に夏本番です。



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うーん、この角度の写真、去年の夏もアップしたような気が・・・。うちの敷地からは太陽を眺める角度が限られていて、
撮影アングルも自ずから決まってしまうから仕方ないんだけど、ともかくも待ちに待った太陽の季節です。
本当なら嬉しいはずですが、これがそうでもない。
節電の夏だから?いやいや、そんなことはあまり気にしてません。もともとクーラーなしの汗だく生活には慣れてます。
暑くてツライのは、私ではなくて植物のほう。ここ最近の炎暑でも、さっそくほら・・・


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               Pediocactus peeblesianus 'fried'IMG_3703S.jpg
               Pedeiocactus despainii 'slack-baked'IMG_3675S.jpg
               Blossfeldia liliputana 'well-done '


5年もかけてやっと1cmちょいまで育ったペディオ飛鳥(Pediocactus peeblesianus)が数本昇天。
うーん、これじゃほんとにフライドペディオって感じだ。この前見たときは、青々してたのに・・・。
天窓全開、遮光アリでもこの始末です。梅雨明け前後がいちばんキケンとわかっていながら防げなかった。
でも、この激しいやけどの原因は、どうも化粧砂につかった熱帯魚用の大石砂利にあるようです。
なんとか生き残ったデスパイニー(Pedeiocactus despainii)を見ると、球体の周辺部から
石焼き状態になってます。同じく、遮光ゾーンからちょっと外れたところに置いてあった
松露玉(Blossfeldia liliputana)も、一日で干物に。
大磯砂利は黒くて熱しやすいので、春先に鉢内温度を暖めたいときには有利なんだけど、夏場はこういうリスクが
ありますね。ちなみに白い軽石を使っていた鉢はぜんぜん平気でした。

仕方なく、引き戸もフルオープンでほとんど露地状態に。戸を全部開けちゃうとネズミやゴキブリ、さらにネコが入りこんだり、
色々問題もあるんですが、仕方ない。
しかし、サボテン栽培をもう四半世紀やってるけど、日焼け被害の出なかった夏は一度もないのです。
いかに学習能力が乏しいトリ頭か、ってことですが^^;。

一方で・・・


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               Tephrocactus alexanderi ssp geometricus 'just hatched out'IMG_3679S.jpg
               Opuntia polyacantha ssp.nicholii 'arised from 5 years sleep by soaring heat' 

うれしい発見もありました。40鉢近く蒔いたオプンチア系のうち、2鉢で芽が出ているのを発見。
梅雨明け直後の激しい炎暑が発芽を促したのでしょうか。さっそく植え替えてやりましたが。
それにしても、発芽率5%とは・・・。これ、芽が出た鉢のわりあいですからね。タネの発芽率じゃなくて。

で、発芽したうちのひとつは人気テフロのゲオメトリクス(Tephrocactus alexanderi ssp geometricus)。
ジャイアントフォーム、と書いてあるので、テニスボールくらいまで大きくなったら面白いんだけど。ならねぇか。
もひとつは、オプンチア・ニコリー(Opuntia polyacantha ssp.nicholii)。アリゾナ・マーブルキャニオンあたりに
生える美花ウチワで、自然交配種とも言われています。色んな花色があるとのこと。咲くのは当分先でしょうが。
実はこのタネ、今から5年ほど前に自生地で採取したものを戴いたのです。ずっと寝かしていたので、ダメだろうと
諦め半分で蒔いたのに、なぜかほとんど発芽。オプンチア系種子は新鮮な採り蒔きじゃなきゃ芽が出ない、と
思ってきたのですが、そうとは限らないみたいですね。ちょっとした発見です。


もうひとつ、あれっ?という発見も、


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               Agave utahensis ssp. eborispina

そう、以前ご紹介した、花の咲いたアガヴェ・エボリスピナ(Agave utahensis ssp. eborispina)です。
予想どおり、ロゼットの枯れ込みは進み、仔吹きの気配はなし。もう葉っぱの半分以上が黄色くなってしまいました。
授粉する相方がいないのでタネも絶望的と思いつつ、まじない半分でセルフ授粉をしてみましたが、大半の果実が
空しくポロポロと落下。でも、ごらんのようにポツポツと僅かではありますが、結実していそうなものも。
もちろんまだ分かりませんが、この時点で花梗にしっかりくっついているので、熟すところまでは行くんじゃないかと。
これが発芽可能な種子かどうかも現時点では不明ですが・・・。子孫繁栄に少し望みが繋がりました。


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さて、夏本番・・・といってもまだ7月の上旬です。これから、まだまだまだまだまだまだ、暑い日が続くわけですね。
私のところもそうだったけど、去年も猛暑で、各地の栽培家が大事な苗を失ったりしたそうです。
今年も最高気温35度を超えるような炎熱地獄の日を何日かは数えることになるのかな。
大方のサボテンたちは大丈夫でしょうが、実生苗や夏越し中の小さなコノフィツム、冬型球根などなどにとっては、
長いこと辛抱の季節が続くことになりそう。ああ、なんて夏だ、と天を仰げば額を汗がつたいます。



テーマ : サボテン・多肉植物・観葉植物
ジャンル : 趣味・実用

コメント

非公開コメント

こんにちは!
サボテンも自分も焦げて・・・カリカリ><です!
四半世紀もサボテン育てている方が焦がすのですから・・・
妙な?自信持ちましたーよ!焼けても~しょ~が~ないさ~♪wwあはは~
オプンチアの種古くとも発芽するのですね!
アガベの種も!繋げますねww
これから世界~地軸が傾いて・・・ニッポンちゃちゃちゃ!
関東地方までもが亜熱帯突入なのでしょうか・・・
心配しても~しょ~が~ないか~ぁ~♪ww

灼熱地獄

未だ梅雨明けしてない東北も梅雨明けしたかのような暑さが続いてます。季節が一ヶ月早く進んでるような。今年は何か変? そう、3月から変でしたが。

Blossfeldiaは日陰で管理してると思いますが其れでも此ですか?信じられません。

こんにちは

このたびの日焼け、せっかく大きくされていたのに、お察し申し上げます。
私も、毎年数本、日焼けをさせています。先日、太平丸が日焼けしました。
こちらは、もう環境に慣れているはずなのにと思うのですが、サボテン
にとっては、これまでにない熱中症が一瞬におこり、瀕死の状態になるの
でしょうね。大量突然死になりかねないので油断できませんね。

化粧砂。黒っぽい砂利石は、一長一短があるというのがよく分かりました。

5月に北米物の実生小苗を10鉢程、購入しました。8月末までは、水は
完全に控えるのがよいでしょうか?縮んでくると、つい、水をやりたくな
ります。

こころなしか温室の向こう側に蜃気楼が見えていそうです。

この暑さを嫌って、実生は秋にと決めている名人もいます。

たった一日でこんなになるとは、なんとも恐ろしい。
冬場加温してたやつを野外に出すときと、この時期は特に気を使います。

アガヴェ気になってました。
ここから見える範囲で7房も!
無事に種が出来てるといいですね。

こんばんは。
日焼けに限らず、苗を失うとショックが大きいですよね・・・
なぜか忘れますが(苦笑)

種子は同じようなことがありました。
Opuntia macrorhizaの種子が購入後3年目に一斉発芽しました。
1年目と2年目は、播いても芽が出ませんでした。
どうも、発芽周期があるもの、無いものと、団扇サボテンは素直じゃないです・・・

フライになったこたちは残念ですね
テフロも難しそうです。
アガベの種が楽しみですね(^_^)

梅雨が明けたとたんのこの炎暑、サボもヒトもたまりませんね。
みなさんにならって「ポリカ無遮光トンネル完全通風栽培」始めました。気の毒な実験台のサボたちはこの猛烈な太陽光の中、意外なほど平然と耐えてます。今年の夏はハウス内のほうが危険度が高そうですね。

種子の気まぐれな発芽習性は奇想丸が有名ですが、オプンチアもあるのでしょうか?当方の新鮮なオプンチア種子は全く発芽気配なしです。試しに種子を割ると健全そうなので、残りはそのままにしてあります。アガヴェ・エボリスピナの結実、まさに‘念力’ですね。

こんにちは。
失敗の数が多くてもまたそれだけ成功への鍵を色々な場面で持っていると言うことで、すばらしいです!
またそれを教えて下さるのはほんとに有難いと思います。
なくなったサボテン達に合掌します。

笑っちゃいけない悲しいことだとは思うんですが、'fried','slack-baked','well-done'というユーモアに笑ってしまいました。私もハウスで夏は初めてなので要領がわからず、Euph. ankarensisが'boiled'に・・・。
それにしてもフレーム内が魅惑満載ですね。いつか生で拝見してみたいです。

難物さんたち残念でしたね。
化粧砂の色でこうも違うとは……。

色とは別の問題ですが、化粧砂に矢作砂などを使うと用土の乾きが悪くなりませんか?
恐らく砂自体にほとんど吸水性がないため表面からの蒸散が阻害されるようです。
そういう面からすると、我が家では赤玉土か軽石を使う方が良さそうに思うのですが……。

アガヴェ、結実してくれると良いですね。

>takoyashikiさん
サボテンだけでなく、人間も焦げてしまいそうな陽気ですね。温室に長いこといるのは不可能ですね。サボテンに綺麗な刺を出させるには、日焼けギリギリの環境が良い、なんてこともあって、どうしてもムリさせてしまいます^^;。

>sileriさん
東北もきょう梅雨明けしましたね。週末には釜石で35度とかも出ていた記憶が・・・。たしかにちょっとどうかしてる暑さです。暑いのが好きな英冠とか大龍冠あたりは良いのですがペディオ・スクレロはしんどそうです。ブロスは遮光ネットがズレた処にありました><。

>Doremifaさん
太平丸、日焼けしやすいですよね。これまで何本ダメにしたことか・・・。自生地では、何の遮蔽物もない平原で陽晒しの暮らしをしているのに、なんでこんなに日焼けしやすいんだろう、と思います。かといって陽を甘くすると刺が退屈になり・・・難しいところですね。

>queiitiさん
大方のサボテンにとって、発芽時の高温は悪くないと思うのですが(ちなみに夏に蒔くときは、蒔き鉢に被せものをしないですむので、カビにくいという利点も)、その後のか弱い実生苗にとっては、この夏は厳しそうです。秋まきに利があるかも知れませんね。

>さくさん
たぶん、一日での被害だと思います。というのも、たまの休日以外は夜中しか温室を見られないので日焼けを見落としていた可能性もあります。とはいえ、梅雨明け前後の被害は間違いなし。いまの時期と台風一過のギラギラ太陽のときは、とくに要注意ですね。アガベ種、少しにんまりです。

>利野塚さん
Opuntiaの種の発芽の仕組みは本当にわかりません。ペディオ・スクレロも出にくいですが、それに輪をかけた感じです。発芽周期なのか環境要因なのかそれすらも不明です。今年いちばん楽しみに蒔いたウチワはA.malyana(lagous)なのですが、これもやっぱり音なしです。秋以降に期待繋ぎます。

>zilzianaさん
こんなに見事にカリっと揚がってしまったのは初めてかも知れません。前にテレビで、洗面器に大磯砂利を入れて、そのなかにイモを埋めて炎天下に置くと焼き芋が出来る、とやっていたのを思い出しました。栽培ミスですね、やっぱりこれは・・・><。

>noriaさん
ポリカ無遮光トンネル、作られましたか。きっと良い刺が出るでしょうね。以前ご紹介した屋上無遮光フレームも、日焼け率も高かったですが刺は別モノでした。英冠、白紅山あたりはふつうの温室よりも成長も良かったです。エボリスピナの種、発芽させるまで、念力持続してみます^^;。

>saeさん
私の栽培、失敗>成功、の歴史であることは間違いありません^^;。これまでどのくらいの植物たちをお星様にしてしまったことか・・・。でも、今でも枯らすと結構ショックを受けます。こんな狭い鉢に押し込めて東京くんだりのガラス室に並べられて・・・一鉢一鉢、大事にしてやりたいですね。

>roka79さん
丸揚げ、生焼き・・・と日本語で書くとグロテスクな感じでも、英語だとなんだかソフトな印象で、自分の気持が誤魔化せる気がします・・・そもそも英語的感覚が乏しいからですが^^;。私のところでも、boiledもよく起こってます。サボテンよりも塊根類とか。洒落にならないですね^^;。

>アイハルさん
矢作砂は、粒のサイズが小さいと透水性が悪く乾きにくくなったりしますね。小さいメセンなどにはあえてその性質を生かして使ったりしています。大磯を使ったのは、単純に飛鳥・斑鳩が自生地で石の間に生えていたからですが。見栄えもいいんですが、ちょっと要、再検討です。

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沙漠植物、栽培、探究。

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