ありがタイ植物。

宝物(もちろん植物!)がぎっしりの小箱が海の向こうから届きました。
いつもはだいたい、ヨーロッパや南米、南アからのサボテンや多肉便なのですが、
今回はめずらしくアジアはタイからのEMS便です。
海外の友人から、「あなたの好きそうな変わった植物をいろいろ見繕ったよ」ということで、
送って戴いたありがたいもの。


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箱の中身は、いくつかのコーデックスと、球根類。いずれもお馴染みのアフリカ産多肉ではなく、
アジア産の植物です。私の植物への興味は基本的にボーダレスなので、知れば何でも好きになる傾向。
よって、こうしてどんどん素敵な植物が増えていきますが、余暇生活のすべてを投入しても世話が追いつかない。
でも、それがシアワセなんだから仕方がない。

さて、今回届いたなかで、まず目を惹くのがこれ。ねじれた棍棒のような不思議なコーデックスです。


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ホウセンカでお馴染みのツリフネソウ科インパチエンス属の塊茎種、ミラビリス(Impatiens mirabilis)です。
タイ原産の多年草で、インパチエンスだけあって綺麗な花が咲くとのこと。ちなみにこの種は黄花。
自生地では岸壁のような場所にへばりついて育つそうですが、洞窟の周りから出る伏流水のある場所など、
湿度の高い環境を好むとのこと。茎が大きく湾曲しており、垂直に近い斜面に生えていたことをうかがわせます。
アフリカ乾燥地のコーデクスと異なり、肉質がとても脆い(柔らかい)感じで、デリケートそうです。


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続いては、塊茎ファンにはお馴染みのトウケイソウ科アデニア属の植物。ただし、これもタイなど東南アジア原産で、
アデニア・ビリディフロラ(Adenia viridiforia)というものだそう。今まであまり見たこともない植物です。
ガッシリした塊茎は表面にブツブツがあり、なかなか迫力ある姿。植え込んで葉が茂れば見ごたえがありそうです。

そしてこれ。


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有名なアリ植物、アリノスダマ(Hydnophytum formicarum'Laos')です。
蟻を塊茎内に棲まわせる特異な生態で有名な植物ですが、栽培されている方は少ないのではないでしょうか。
2枚目の写真は塊茎裏側で、ポツポツとあいた穴がアリさんたちの出入り口と思われます。
塊茎植物ではありますが、沙漠に生えるのではなくて熱帯雨林の着生植物です。


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実はこのアリノスダマ、以前に別の産地の少し大きい株を送っていただいて、こちらはすでに少し葉が出ています。
しかし、なかなか発根しにくい様で、腰水栽培しているのに、だんだん塊茎が縮んできてしまっていて少し心配・・・。
今回は着生植物栽培のセオリー通り、水苔植えにもしてみました。梅雨のお湿りでうまく発根してくれますように。


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ほかにも、ツヅラフジ科 Stephania属の塊茎種や、タイではとても人気があり育種も盛んなアデニウム(Adenium)属の
良形コーデクスなども送っていただきました。
さらに、タイ原産の珍しいクリナム(Crimum sp)や、アフリカや南米原産で、大航海時代にポルトガル人によって
タイにもたらされ、主に薬用に栽培されてきた、ヒガンバナ科の球根各種なども。
早く植え込んで、良い花を咲かせたい種類ばかりです。


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外は相変わらずの梅雨空で園芸日和には程遠いのですが、雨のあがったつかの間に、新着の塊茎たちを植え付けました。
このエントリーが(自動更新で)アップされる頃には、関東も早めの梅雨明け、なんてことにならないかな。




テーマ : サボテン・多肉植物・観葉植物
ジャンル : 趣味・実用

コメント

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海外にお友達がいると良いですね~特に植物好きの方だと…
成長楽しみにしてますからまた記事upお願いします(*^o^*)

これはすごいラインナップですね!
Impatiens mirabilis、なんだか人間の骨みたいに見えます。蟻の巣玉、私もタイの方から入手したんですが、ミズゴケ植えにしてますがまだ発根していない様子。若干塊茎が縮んでいるように見えて心配です。上手く育つといいですね。

今日、名古屋でのISIJ例会に参加したんですが、名古屋の若い会員さんが、自ら東南アジアへ出向いて採集してきたImpatiens mirabilisをセリに出していました。他にも良く判らない芋類があったのですが、栽培法がわからないとの理由で、手を上げる人があまりいませんでした。

まだまだプラント・ハンターの活躍する余地が残されているんですねえ。

前の仕事の時は良くタイに出張したんですが、その頃は植物に興味が無くて
全然そんなこと知らなくて…少し後悔です。それにしても羨ましいアリのスダマこの間本で読んで少し興味出てたので羨ましいです。

湿潤な熱帯、亜熱帯あたりのコーデックス、面白いものがいろいろありますね。Begoniaにも立派なコーデックスがあるし、昨年、大きな芋のフィランタス・ミラビリスがホムセンで売られてるのを見つけ、びっくりしました。この類は新し物好きな観葉屋さん、ラン屋さんが特異な分野でしたが、いまは多肉屋さん需要が伸びているみたいですね。
アリノスダマは結構丈夫で、某植物園では一緒に展示したランのヘゴ付にあちこち実生が生えてますよ。環境が合えば繁殖力旺盛みたいです。

アジア産のコーデックスが見るからに脆そうで、栽培が難しそうに思ってしまいます。
アジア産コーデックスも色々知らないものがありそうですが先日熱帯アメリカ原産のオシロイバナにも塊根があると知って確かめてみようかなと本気で思ったりしました(笑)

>zilzianaさん
HPやブログをやっていると、ときおり海外の方からお便りを戴いてご縁が出来ることがありますね。
インターネットがない時代(その頃からこの道楽やってますが)は、植物そのものはもちろん、情報を
得ることも大変でした。今は世界じゅうのマニアックな人たちと興味を分かちあえる良い時代です^^。

>roka79さん
アリノスタマ、なかなか根が出にくいですね。そもそも根はしがみつくためのもので、球体そのものから
吸水する、と送り主の方は仰っていたので、私のところでも水苔植えにしたうえで、水漬けみたいにして
養生しています。暖かい季節のうちに、うまく活着してくれますように・・・。

>queiitiさん
自ら採集して来られるところが、サイテス植物のサボテンとは違いますね。自分で山野で採取した植物を
育てられたら、さぞ楽しいと思います。プラントハンター・・・果たせぬ夢ではありますが、未知の植物に
あれこれ手を出して、気分だけでも味わいたいと思ってます^^;。

>guritogureさん
タイは、野生植物だけでなく、熱帯産の園芸植物の宝庫でもあるみたいですね。サンスやブロメ、そして
サボテン栽培も盛んだそうです。行ってみたいですね。アリダマは私にとってもはじめての栽培ですが、
うまく行ったら、またこのブログでもご報告したいと思います。

>noriaさん
アジアンコーデクス、魅力種が色々ありそうですね。塊茎インパチエンスは以前から知っていて憧れの植物
でしたが、沙漠種とは雰囲気からして違い、存外難しそうです。花色もほかに色々あるらしく、興味尽きま
せん。アリノスダマの栽培成功例は参考にしないといけませんね。まずは最近入手難のヘゴ板を探しますか。

>saeさん
アフリカ乾燥地の塊茎とは、発想を変えた管理が必要なんでしょうね。そもそも寒さにはとても弱そうだし、
水を切って越冬というのも難しそうだし。saeさんみたいに、バラからサボテンまで育てられる幅広な植物
感度をお持ちの方なら、きっとうまくいくのでしょう。果たして私にそれがあるか・・・^^;。
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