「携行型高性能○○器」

今回はちょっとした便利ツールのご紹介。

ちょっと前になりますが、新宿に行く用事があった折り、東急ハンズに寄ってこんなモノを買ってきました。
科学実験用品のコーナーに置いてあるような小物です。


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①透明プラ瓶
直径4-5cmくらいのもので、オレンジの蓋がついていますが、実はこれは要らない。
ネットで調べたら「スチロール容器」という名前で同様のものが売っています。本来何に使うモノかは、不明。
②コルク栓
下側が少しだけ径が細くなっていて、横からみるとやや台形。プラ瓶と同じ売場に置いてありました。
上記プラ瓶の付属蓋をとって代わりに填めてみて、ちょうど半分くらいが埋まる直径です。ハンズでは、
試してみることが出来るのがありがたい。
③透明チューブ
これはDIYのお店でよく売ってますね。太さ5mmくらいのものと8mmくらいのものと2種類用意しました。

だいたいこれで、何を作ろうとしてるか、わかっちゃうかな?


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じつは、同じものを15年くらい前に作り長年愛用していたのですが、コルク栓がダメになったので
新調することにしたのです。驚いたのは、15年まえ材料を調達した東急ハンズには、いまもまったく同じものが
置いてあると言うこと。テクノロジーの進展からは取り残された世界ですね。

作ると言っても、不器用が手足を生やして歩いているような私が出来る細工です。たいしたことはない。
まずはコルク栓に電動ドライバーにくっつけたミニドリルで穴を穿つ。穴はふたつで、太・細それぞれのチューブを通します。
昔は手動のキリでやったので、別にこんな道具は要らないんだけど、せっかくあるので使ってみた次第。
うぃぃぃぃぃん。


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開いた穴が小さすぎるので、ボールペンか何かでグリグリ拡げて、2本のチューブがちょうど通るくらいにしました。
チューブの長さは、40-50cmくらいで、コルク栓の内側に出る部分(つまりプラ瓶の中)は3cmくらい。
穴とチューブの間には隙間が出来るので、そこをシリコン径の接着剤をボドボド垂らして、シーリングします。
ちなみに使用したのはセメダインスーパーXというやつ。


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ベチョベチョ。
これが汚らしくはみ出すし、机には垂れるは手はねばねばになるはで、大苦戦。
カミさんに写真を撮ってもらったんだけど、不器用で見てられないって顔してましたね。


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できた!
所要時間30分。我ながら実に美しくない出来映え。でもなんとか使えるでしょう。
ここまでくれば、何に使うかは一目瞭然ですよね。

そう、こんな風に使います。


IMG_3145S.jpg


サボテンや多肉植物などのための「種子採集器」です。
一方のチューブをタネがあるところにあてがって、もういっぽうのチューブを吸い込む。
すると、プラ瓶のなかにタネがたまる、という実に単純な仕掛けです。

実は、上の写真のようなケースでは、この道具はあまり有益ではありません。
本領を発揮するのは、サボテンのトゲトゲ密集ゾーンにこぼれた種子を採る際です。
経験ありませんか?果実が破れてタネがトゲの密林にこぼれ落ちて、救出不能になったこと・・・。
もちろん、サボテンの花籠・菊水やメセンなどの極く細かく飛散しやすい種子を集めるのにも使えます。
大小2種類のチューブは、トゲの密集度やタネのサイズなどで使い分けますが、構造的欠陥として、
地際の種を吸う際に砂が口のなかに入ったり、時には種そのものが飛び込んでくることもあります。
対策として、吸い口側のチューブにガーゼか何かでマスクしてやればいいんですが、どっちのチューブも種採りに
使う場合はガマンするしかない。


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そもそもこの道具をつくったのは、沙漠の山歩きの携行品としてでした。
山野で魅力的な植物に出会ったら、タネくらいはお土産にしたいものですが、これがなかなか難しい。
植物の結実期間は短く、しかも時期もバラバラなので、ちょうど種が熟した果実がついていることなど滅多にありません。
なのでだいたいは、トゲの隙間に引っかかったり綿毛の中に埋もれている数少ない残存種子を拾うことになるわけです。
逆に言えば、そういうところを探すと、少々の種は得られることが多い。アリさんが運び残したやつですね。
これを指で拾うことは不可能なので、こいつの出番となるのです。

完成なった、新・タネ採り器。今は、栽培場に置いてある。まあ、鉢植えの種が稔ったときが出番ですね。
でも、早くこれを持って野山にかけたいなぁ。


テーマ : サボテン・多肉植物・観葉植物
ジャンル : 趣味・実用

コメント

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あっ、これ便利! さっそく真似してみます!
そういえば、昆虫少年(というよりただの虫好き)でもあった頃、地面を這う小さな甲虫を吸い取って捕まえる器具がこんなかんじでした(実物は見たことなかったけど...)。
そのころの自分は、やみくもに網を振り回すただの小僧でしたね。サボ好きと虫好き、それに食虫好きが三つ揃うと将来が危ぶまれる…というのは個人的な意見です(^^ゞ

This is it.

Shabomaniac!さん、こんばんは。
This is it. すばらしいです!! 
A Bacuum Seed Cather とでも言いますか? ちょっとへんですね。、
種採取の秘密兵器といった感があり、使ってみたいです。
まねしてもいいですか?
これまでも U.S.A. の旅は家族旅行の合間の種採取、時間に
厳しい制限があり、 Torrey の terrae-canyonae が種をどっさり
つけていた時に、ひどい目にあったことがあります。
もし、また旅をすることが出来たら、ぜひぜひ持って行きたい
と思っています。

どうしたことか、1枚目の写真で用途が想像できました。
私はまだフィールドでの採種は夢の範疇ですが、いずれこんなのを使ってみたいですね。
今のところ、電子工作用の黒いプラスチックのピンセットと自らの唾液が私の採種兵器です。

こんにちは,
そうか,さぼちゃんの採種に利用するのですね.
おんなじモノを虫屋さんが良く使っていますよね.ちっこい虫とか,アリを捕まえるのに使ってるところを見て,うまく捕まえるのもだなーと感心してたんですが,これがタネ採りに使えるとはーーまたまた感心!

家では種自体が少ないので今の所そんなに必要なさそうですが、旅のお供にと思うとわくわくしてくる道具ですね。あまり必要なさそうですが、とりあえず作って見ます。他の植物にも使えそうですしね。

なるほど、これは便利そうですね。アメリカとかでこれ吸い込んで歩きまわってたら怪しまれそうですが^^;
またアメリカ(今度はテキサス方面)に行きたいので参考にさせていただきたいと思います。

こんばんは。
これはおもしろそうです。
家にはこれで使えそうなものは雪晃しかないのですが作って使ってみたいです。
雪晃は種を採るのに鉢を逆さにして振り落としたいくらい苦労しています(笑)

>noriaさん
昆虫吸い取り器もこんな感じですか。かつての私、そして今は息子が大変な虫好きなので、これを読んだら「虫取り器」として徴発されちゃいそうです^^;。サボテンと食虫には通じるところがありますね。実は私も球根ドラセラとか、なんどか挑戦して、初戦敗退した経歴あり。危うい将来が現実となっていますね。

>Yuccaさん
いやー、そんなたいしたものじゃなくて、細工のまずさはアップするのを躊躇うものがありました^^;。でも、これがないと、山野で綿毛や株元に散らばった種を集めるのは難しいので、そういう意味では重宝してます。皆さんがさらに改良して、性能の良いマシン(というほどでもないけど)を作って戴ければ幸いです。

>queiitiさん
即座に用途を見極められたとはさすがです。まあこの単純な道具立てですから出来そうなことは限られますが^^。ちなみに、自宅栽培場では、これとピンセット、または焼き鳥の串がセットです。菊水あたりの細かい種を吸うときは注意が必要で、思い切り吸い込んで噎せまくった経験があります。

>さぼちゃんだいすき さん
虫やさんの世界ではポピュラーな道具なのかも知れませんね。サボテンの種のまわりにはよくアリが集まっているので種と一緒にアリを吸い込んだことも何度かありますよ。これ、昆虫関係の世界では製品が売られているのかしらん?だったら、不器用に自作するより、次回は既製品にしますかね^^;。

>guritogureさん
兜やランポーみたいに大粒で、トゲもなく果実ごとうまく採れる種類には要らないでしょう。スクレロ類は果実が裂けて種がこぼれやすいのでとても助かります。あと、綿毛に埋もれる牡丹類なども。もし、バージョンアップ版を製作されたら、ブログに是非アップしてください。既製品買うのはやっぱりやめて、マネします^^;。

>roka79さん
その怪しい姿で、山野をかなり歩き回ってきましたね。もっとも、だいたいは無人の荒野なので、なにを気にすることもないのですが。こんどはテキサス方面への旅、良いですね~。あっちに行くと種類数は飛躍的に増えるので、種拾いも忙しくなるんじゃないでしょうか。

>saeさん
私も種採りでイライラして、鉢をひっくり返しにしたら、思い切り抜け落ちたり、という経験あります。あと、ムリにほじくって球体を傷つけたり。saeさんみたいな器用な方だったら、なにも実験道具など買わずとも、身の回りにある材料だけで十分立派なマシーンがつくれるんじゃないかと思います^^。



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