去年は見逃したけど。

サボテンの花は、だいたい一日限り。
だから、週に一度の休みさえもままならない身の上では、おひさまのしたで燦々と輝く満開の花を見られることは、
滅多にありません。去年、そんなことを愚痴っぽく書いて、見られなかった花の蕾と花殻の写真をアップしました。
しかし、肝心の花の写真がないなんて、拙ブログを読んで下さってる方には、実に申し訳なかったと。

今年も同じようなすれ違いが続いていますが、何鉢か、めぐり合わせのよかった株もありました。
梅雨入り後最初の週末が、奇跡的に晴れてくれたおかげでもあります。

まずはこちら。


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                Opuntia fragilis SB1423 Nebraska,USA


オプンチア・フラギリス(Opuntia fragilis SB1423 Nebraska,USA)です。
トゲがやたら痛くて扱いにくく、花を見られないんだったら、栽培する甲斐もないくらいのモノ。
でも、花つきはとってもよくて、この15cm鉢くらいの株でも、十を超える蕾がつきます。
そんなに咲くのに、去年はひとつも見られなかった。今年は、最後の3つになんとか休みが追いつきました。

うーん、全体写真だと花ガラのほうが目立ってしまうのでアップで。


IMG_2083S.jpg

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フラギリスには、花を改良した園芸種も色々ありますが、これは野生種そのまま。
シンプルな黄花ですが、花弁の質感がシルクのようで、すりすりしたくなる感じ。香りもあるので、いいにほい、
なんて顔を近づけたら、トゲが花に鼻に刺さっちまった。いてて。

つづいてこちら。


IMG_2458S.jpg

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               Micropuntia=Opuntia pulchella RP43 Nye County,NV


ミクロプンチア・プルケラ(Micropuntia=Opuntia pulchella RP43 Nye County,NV)。
毎年咲いてくれるんですが、なかなかパッカリ咲いたその瞬間には出会えないもので、今年も見られたのは一輪だけ。
北米のウチワのなかでは変わり種で、地下に大きな塊根が出来ます。この実生5年くらいの株で、親指大のイモが
鉢内にある。3寸鉢、高さ10cmくらいで咲くオプンチアというのはあまりなくて、実に栽培向きです。
茎節の形、長さや詰まり具合などは、産地ごとに色々変異があり、タイプ違いを集めても面白い。
自生地はネヴァダやユタの寒冷地帯なので、栽培には少しクセがあり、夏場過湿にするとイモが腐ります。
私は2月中旬のまだ霜が降りる時期から水やりをはじめて、梅雨入り以降は水をやらない、というやり方で育ててます。

で、最後はこれです。


IMG_3046S.jpg
               Tephrocactus alexanderi ssp geometricus DJF319?


いまやオプンチア類で多分いちばん人気のテフロ・ゲオメトリクス(Tephrocactus alexanderi ssp.geometricus)。
サッカーボールのように丸々した茎節には、トゲがほとんどありません。陽に当てると、球体は赤や紫に色づいて、
さらなる奇観に。でも、水をやりすぎると、球体が卵形に伸びて、つまらない顔になるので注意が必要です。
どっちかといえば、潰れたボールみたいに育てた方が面白い姿に見えてステキ。
去年は蕾が3つついて、ひとつも見られませんでしたが、今年は5つもつきました。


IMG_3058S.jpg

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ところでこの個体、フィールドナンバーDJF318=Tephrocactus alexanderi ssp.bruchii で入手したものですが、
本来ゲオメトリクスのナンバーは DJF319 。でも園主に写真を見せて確認したら、これがDJF318で間違いないという。
とはいうものの、この株はbruchiiというより、やはりゲオメトリクスに見えるので、以前このブログでもそう紹介しました。
メサの親爺さんは頑固だからなぁ。でも間違えてDJF319 送ってきたんちゃうかな?

肝心の花は、白~ピンクまで色々あるらしいんですが、この個体は真っ白でした。
テフロを開花させるコツは、春4月頃までは灌水を我慢し、蕾が覗いてきたらこんどはタップリ水をやる、というやり方が
うまくいきます。もっともこれ、狭義のテフロにのみ適合するやり方ですが。


IMG_2754S.jpg


そもそも、植物らしくない、まっこと不可思議な姿のサボテンですが、花が咲くと、奇妙さが一層際だちます。
今年は、なんとか最初の一輪が日曜日に咲いてくれたことに感謝しています。5つ咲くうちの1輪だから確率20%だけど、
私の休日率は10%くらいだから、うまくいった方だと思っておきましょう。


テーマ : サボテン・多肉植物・観葉植物
ジャンル : 趣味・実用

コメント

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こんばんは!
なんと素晴しいオプンチア類たちの開花でしょう!見惚れてしまいました!テフロノカクタスの開花!ああ~見たいです!来春、暖かくなってきても水をあげず、花芽が上がるまでじっ~と待ってみようと思います!
色とりどりの輝く花が目に浮かぶように~堪らなくキレイでした!

いいなあー

こんばんは,
ゲオメトリクスいいですね-----.
この何とも言えない雰囲気,癒されます.
何処かで売ってないかなー.

ミクロプンチア・プルケラすごく可愛いです!
ゲオメトリクスもフォルムといいお花といい可愛いですね。
どっちも好きな感じです。^^

フラギリス、もう少し待てば、ウチのコもこんな花を咲かせてくれるんでしょうが、待ち遠しいです。
プルケラ、今年は当たり年のようで、いくつか発芽しましたから、こちらも先が楽しみです。
ゲオメトリクス、この開花写真でファンが一気に増えたのではないでしょうか。武蔵野なんかと比べると球数が少なくても開花するのも、いいですね。

フラギリスの花が特に綺麗ですね。でも刺はかなりやばそう・・・鼻大丈夫ですか?お気を付けください。
ゲオメトリクスの花を初めて見ましたが可愛い花ですね^^

以前このブログにもありましたが、ほんとゲオメトリクスは Punaに似ていますねぇ。比較的作りやすくて花つきもよいと聞くと、ついコレクションしたくなってしまいます。

昨年、Punaの種子を播くも見事に失敗、今年は P.mandragora というのを見つけて播いていますが、発芽した苗はキノコウチワのような雰囲気です。やっぱり ゲオメトリクスも取り寄せればよかったかなぁと後悔しきり。
本家の Puna bonniae はけっこう普及?してきたようなので、いずれ実生する機会もあるでしょう…と、ヤセ我慢しています。また来年もあることだし、サボテン園芸は気の長い趣味ですから。

それにしても、Shabomaniac!さんはキラリと光る原石を見分けるよい目をしていますね。

>takoyashikiさん
ウチワサボテン、日本のサボテン園芸界ではほぼ見向きもされていませんが、なんのなんの、姿も花もステキなものがたくさんあります。最近は育てる人も増えているようで嬉しいかぎり。トゲが痛いと言ったって、扱い方気をつければ、そんなにヒドイことにはなりませんし^^。

>さぼちゃんだいすきさん
ゲオメトリクス、お団子を地面に並べたみたいな姿で、育種改良の余地もない究極の姿という感じですね^^;。うちのはだいぶ前にmesa-gardenから輸入したものですが、最近はたまに日本の業者さんでも売っているようです。種は、各国の業者がリストに出しています。なかなか生えないですが^^;。

>zilzianaさん
ミクロプンチア、南米でいったら、黒竜などのプテロカクタスに近いイメージです。塊根があり、寒さに強くて早春の水やりを喜ぶところ、花つきのよいところも似てます。種が売りに出たら、是非蒔いてみて下さい。省スペースで楽しめるオプンチアとしては、最高ですよ。

>queiitiさん
フラギリスもある程度の茎節数になると、あとは倍々ですぐに大々株になりますからね^^。あとはまだ寒い時期からじゃぶじゃぶ水やって勢いをつけてやると花着きが良いみたいです。ゲオメトリクス、この株は花がたくさん咲くようになってから、実は茎節が増えていません。ある程度のサイズになると栄養成長とめちゃうんでしょうね。春先から水をやれば、蕾が茎節になるんだと思いますが・・・。

>yoyonさん
ながねんサボテンとつきあってると、あまりトゲを痛いと感じなくなるようです。昔苦手だったオプンチアも、いまは結構素手で触ってます。細かいチクチクがビッシリ刺さりますが、あとで歯ブラシでこすり落としてます。あまり行きすぎると、電球囓るとか、そういう類の奇人変人の範疇に入っちゃいそうですが(もう入ってるか^^;)。

>noriaさん
ゲオメトリクス、たしかにプナの親分みたいですね。どっちも育てやすく、花つきも良いです。要は小型種ということなんだと思いますが。プナはカキ子接ぎ木繁殖苗がひろがって、かなり普及しましたね。ゲオメトリクスの方が玉が大きい分だけ繁殖率が悪いですが、無性繁殖が可能なので、早晩普及するでしょう。好みとしては、現地株みたいに梅干しみたいな赤紫に染めて、扁平に育てるのが目標ですね^^。

ゲオメトリクスやっぱりいいですね~~~(><)
私も頑張って探してみます!

フラギリスも花の透明感がすごいですね!!
刺が痛かろうがなんだろうが欲しいww
そういえば我が家のプナボンニアエは☆さんになってしまいました。
育てるの難しかったですか?
とにかく気に入っていたので
その悲しみようといったら計りしれません・・・(大げさ)
んー、でもほんと落胆でしたね~。
また手元にいれてみようかな、諦められないんです(^m^;

いつも素敵なサボを見つけることの多いココ、
ありがとうございます。

オプンチアの花は実に綺麗ですね。Opuntia fragilisは蝦サボみたいにも見えます。

こういうのを見せられると自分が持ってるのはまだ駄物ばかりだなあ…もっと頑張って勉強しようとマニア心をくすぐられます。

こんにちは。
実は小型団扇は少し前から興味を持って集めています。
でも花に惹かれてそうなったのではなくて、その刺や姿の面白さからでした。
でもこうして拝見すると、これは花を咲かせなくてはだめだな!と思いました(笑)とても綺麗で惹かれるものがありますね。
特にゲオメトリクスの波打つ花弁と端に少し色を添えている球体とそっくりな赤紫色、これはなんとも素敵です(笑)

>l-marshさん
ゲオメトリクス、以外に手に入りにくいみたいですね。日本の業者さんはウチワ類には冷淡なので、仕方ないかも・・・。でも、最近は実生している人も大勢いるので、そのうちたくさん出回るようになると思いますよ。ボニアエも、そんなに難しくない筈ですが、塊根が蒸れるのは苦手かも知れませんね。

>roka79さん
オプンチア・フラギリスの花の質感、たしかにエビサボの感じとよく似ています。どっちも花弁が非常に薄いので、それが美しい理由でもあるんですが、一日しか保ちません。でも、オプンチア系は日本では駄モノの筆頭格。もともと天の邪鬼なので、どうしてもマイナーな方向に嗜好が向くんですよね^^;。

>saeさん
花は綺麗なのに、オプンチアを咲かせている人は意外に少ない気がします。この仲間の花は、わりとふくよかな姿のものが多く、雰囲気がなんとなく原種のバラに通じるものがあります。日本には殆ど入ってきていませんが、ドイツの美花園芸オプンチアには、なかなか艶やかな花のものもあります。それでも一日花ですが・・・。

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