遅まきながら・・・。

関東、梅雨入りです。
先週末は、土曜も日曜もずーっと降りっぱなし。子どもの運動会も予備日まで含めて流れてしまいました。
こんなふうに5月の半ばから雨の季節に突入、というのは、あまり記憶にありません。
サボテンたちにとっては成長シーズンの最終コーナーを曲がったところで、もう暫くの間は、めいっぱいの
陽射しを与えてやりたいと思うのですが、こればっかりはどうにもならない。今にも咲きそうに膨らんだ蕾が、
ちゃんと陽の目をみるのかどうかも、心配なところです。

どうにもスッキリしない雨降りの週末でしたが、ついに遅蒔きながらことし最初の実生に取り組みました。


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毎度お馴染みの蒔き鉢。プラ9cm角に、用土は下2/3はふだん使っている培養土。上1/3のは市販の種まき用土。
今回は、ホムセンのコメリ製で、ピートモス、バーミキュライト、パーライトなどを混ぜたもののよう。
芝目土(微粒赤玉)とピートモスをまぜて自分で作ることもあるのですが、ピートモスの分量が多すぎると、
水が通らなくなるのが難しい。この種まき用土は、通水が確保されるちょうどいいバランスなので便利です。
熱湯消毒はおまじないみたいなもので、雑草の種を滅するくらいで、正直さほどの意味はない、と思いつつも、やる。

この作業は毎年同じなんですが、今年はひとつ、最先端テクノロジー(大袈裟だな)を導入しました。
それがこれ。


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じゃーん。単なるラベルライターです。毎年100枚以上の名札を書くのですが、なにしろ悪筆なので、自分が
後で読めるように書くのが一苦労。えらい時間がかかる。毎年、このラベル書きが最大の難関なのです。
今年も、皆さんのブログなどで既に春蒔きの種が続々発芽する様子などを拝見するにつけ、早く蒔かねば・・・と、
焦りばかり募っていました。今回、なんとかこの時点で播種に漕ぎ着けたのは、このマシーンのおかげです。

実は以前、パソコンのプリンターで刷れるラベルシールを使ったことがあります。しかしこれ、すぐ水でふやけて、
半年後には文字が判読不能となり、結果、名無し丸を量産することになってしまいました。
今回の機械は、ラミネートラベルなので水に強い、という触れ込みです。実は、何人もの種まき名人の方々が、
この手のマシーンを使っているのを知り及び、ついに導入に踏み切った次第。


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機械音痴なので、使い方マスターするまではしんどかったですが、上の画面のように種を発注した時の注文書の
エクセルファイルなりをそのまま取り込んで印刷出来ます。私の場合、植物の名前だけでなくフィールドナンバー、
産地地名、刺だの花だの肌色だのの特徴、などのカタログデータを全部ラベルに書いておきたいので、これはラクでした。
今まで1枚のラベルを書くのに2分とか、かかっていましたから。まあ、印字が小さすぎて老眼の自分に読めるのか、
というのはあるけどね。あとは、今度こそ文字が溶けないことを祈るのみ。

で、先週末はぜんぶで100鉢ほど蒔きました。


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今年も節操なくあれもこれもと蒔きましたが、いちばんの重点は南米産オプンチア類です。種がデカい。
Airampoa,Austrocylindropuntia,Cumulopuntia,Opuntia,Maihueniopsis,Tephrocactus・・・
などの各属。これらは苗はむろん、一部を除けば種もこれまであまり流通することがありませんでした。
日本のサボ界では、長年無視されてきた仲間ですが、最近は注目する人も存外増えてきているようです。
刺が痛くて扱いにくいことを覗けば、姿は珍にして花も絢爛豪華と、素晴らしい種類が揃っていますから、
感度の高い人なら、知れば欲しくなるものばかりです。

今回は、海外の愛好家が現地で採種したと思われるものが、某業者から一挙リリースされたので思わず大人買い。
でも、多くの種類は、この機会を逃したら手に入る機会はそうそうなさそうなものばかりだったんです。
朱赤の花が美しいAirampoa corrugata や、オプンチアで最も凶悪な刺の持ち主Opuntia sulphurea、
これらは長年探していたもの。さらにTephro geometricus の新フォームなど、あれもこれもと頼んだ結果、
衣装ケース(特大)ひと舟ぜんぶがオプンチア系となってしまいました。
これらは発芽率がとっても低いので、半分の鉢で発芽が見られたら上出来、というところ。
ほかにも。ギムノカリキウム(Gymnocalycium)、エキノプシス(Echinopsis)、エリオシケ(Eriosyce)・・・
じみで、マイナーなものをあれこれ実生しました。うまくいけば、数年後にはこんなふうになるはず・・・。
置き場所?? 考えない考えない。


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               Eriosyce sandilon(various locality) 5years from seed
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                Gymnocalycium cardenasianum JO 394 Carrizal,Bol. 4years from seed


あとは気になるのは、降り続く雨。
湿度が高いと、カビが発生しやすいし、発芽に必要な高温を得るためには、陽射しも不可欠です。
どう考えても播種適期とは言い難いのですが、梅雨明けの炎天下よりはまだましか、と雨天強行しました。
天を仰いで祈るのみですな。


テーマ : サボテン・多肉植物・観葉植物
ジャンル : 趣味・実用

コメント

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うちワ~ッわ~っ!「じゃ~ん」いい感じのじゃ~んで笑っちゃいましたww
オプンチアって団扇類ですか?すご~いです!マシン最高!名札の思い出♪あなたがたが書いた~♪名札がにじむ・・・自分で書くと~♪名札が消える~♪
オプンチアの発芽率低いなんては初めて知りました。いつも勉強になります!その後の成長記がとても楽しみで~す!

100種類!

100種類ですか…。私の場合年に100種類蒔いても見分けもつかないでしょうね。と言いつつ昨年秋から今年の春にかけてすでに18種類を蒔いています。私の場合加温しながらですので秋に蒔いた種類の一部はけっこう大きくなっていて梅雨の時期の半曇を利用して直射日光に慣らし始めています。Mammillaria microcarpaなどはすでに長い鍵刺を出していてほんとに楽しみ…。今の時期は6センチポットが狭くなった連中を3号鉢に植え替える作業が中心です。

いやぁー100鉢とは凄まじいですね!!
私には想像もつかず、ただただ芽生えた後の心配が先に立ちます(笑)

我が家では先週蒔いた難物たちにカビが発生しています(涙)。
伊達に難物とは言わないのですね。
でも発芽を始めたいくつかの種から吹き出すように生える微細な根を見るにつけ、生命の不思議さに心動かされます。
そんなところにサボ種蒔きの魔力があるのかも知れません。

エキノプシスやエリオシケは何を蒔かれたのでしょうか?
今後のご紹介を楽しみにしています。
それにしてもオプンチアの種って本当にデカいですね。

PCに繋げれるラベルライターは便利ですね~
iPhoneなんかでも出来るのかな?
私は地味に手打ちで作りました。
アワワ種類も播いて置く場所があるのが羨ましいですw

>takoyashikiさん
ウチワサボテン=Opuntiaの種はおっきくで白かったり茶色かったりと、他のサボテンと随分雰囲気が違います。植物そのものは丈夫で育てやすいのが多いですが、発芽はほんとしにくい。太平丸なんかよりさらに上です。名札は今度こそは溶けないといいんですけどね~。油性マジックでも、5-6年で消えちゃうので、実はエンピツが一番良い説も。

>TK-Oneさん | URL | Dpz8.1xQ
たくさん蒔いても、ウチワ類は芽が出ませんからね。でも蒔いてから一週間経ちましたが発芽ゼロです(涙)。
そんな訳でこの仲間については場所問題はそんなに気にしてません^^;。種の殻を取るなど事前処理するとか、もう少し工夫すれば発芽率も上がるのかも知れませんが、とりあえず数打ちゃ当たる方式になってます。

>アイハルさん
プシスは、chiloensisとかチリ産の柱みたいになる奴や、あとはロビ。エリオシケは、小さくて駒形のnapina系。最近出回るようになった新しいタイプでripariaとかchallensisなどが手に入ったので蒔いてみました。これらはそんなに発芽は悪くないですが、その後の管理が悪いとダメになるので、注意しないと・・・。

>zilzianaさん
ラベルライター、たしかに便利です。私のケータイは旧式なので繋げませんが、最新機種ならどうなんだろう?
でも、これまでは長年手書きでやってました。字がきちゃないので、読めるように書くには倍時間がかかります。どうしても種まき時期が遅くなる・・・という訳で、今年はだいぶ助かりましたね^^。

ラベルライター良いですね~。いつまでもプリントアウトした一覧表とにらめっこはしんどいです。
ラベルに産地や個体情報を書き込めると何かと便利で、欲しいなと思っていたのですが、どの機種が良いか迷っているうちに、結局今年も手書きラベルで済ませてしまいました...(汗)。

今年はチェコの球形ウチワが当たりで幾つか発芽してくれました・・・と、言っても
ふた月ほど待って一種1~2本ですが。でも例年限りなく発芽ゼロに近かったことを思うと嬉しさ百万倍です。
これだから実生はやめられませんね。

お早うございます!
私は機械おんちで、それはもう~どうしょうもなくてだめです(笑)
サボテンはここに来て蒔いたのが20種類位なのですがナンバー付には、
ラベルは横書きタイプで鉛筆で書ける物にしました。
このラベルは角型スリット鉢を購入した通販のお店でそれに合わせて売っていたものです。
オプンチア類も少ない数ですが蒔きましたが、端からにょろっと白く見えてから出てきません。
もう殻を割ってしまいたくなるほどです(笑)

>noriaさん
テープライターは高いなぁ、と思って、最初はパソコン用の「シール用紙」を試したのですが、まるで使いものになりませんでした。この機会は8k円くらいしましたが、これでラベルの文字が流れなければ合格だと思います。ウチワ30鉢は1週間たって発芽なし・・・でも、ふた月後の発芽もあるのだならば、期待して待つことにします^^。

>saeさん
手書きなら、エンピツが一番というのが長年の経験。油性マジックも、10年経つと消えてしまいます。ラベルが劣化してバラバラになっても、エンピツ文字は残っていますね。オプンチアの種まきは、ソテツなどと一緒で殻とり等をした方が良いのかも知れませんね。今年はもう遅いですが^^;。

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沙漠植物、栽培、探究。

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