捨てサボにも春。

いまからひと月半ばかり前のこと。

ある朝、玄関のまえに、スーパーのレジ袋らしきものがふたつ、置いてありました。
なにやら入っているようですが、こんなところに買い物袋を置き忘れた記憶もなく、はて、なんじゃらな?と。


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かみさんに訊ねてみても、そんなところに何も置いてないわよー、と。
すると、ものみだかい倅が出てきて、しげしげと中をのぞき込む。
「パパー、なかにサボテンが入ってるよ。また買ってきたのー?」


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なに?サボテン?


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うわ。確かにサボテンだ。

ロホホラのウバ玉(Lophophora williamsii)×3と、晃山(Leuchtenbergia principis)。
でも、これらは私が育ててたものでも、買ったものでもない。
つまりは、誰かが置いていった、捨てサボということか?
我が家は通りに面した温室があり、そこにたくさんのサボテンが並んでいるので、ここなら育てられるだろう、と、
どなたかが置いていかれた、というのが推察されるところ・・・。

3株は鉢植えで、1本は抜きあげられた状態で、白いレジ袋に収まってましたが、とりあえず、
袋から出して、日なたに並べてみました。


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植物そのものは、よく言えば締まった感じだけど、瑞々しい感じではない。多少頑張って生きている印象。
しばらくの間、植え替えされていないようでしたが、綺麗な鉢にちゃんとしたサボテン専用土で植えられてます。
そもそも花屋さんで売ってる類のサボテンじゃないし、サボマニアックな誰かが大切にしていた植物に違いない。
引っ越しとか、なにか事情があって育てられなくなり、でも、捨てるには忍びなくて、我が家に置いていかれた、
そんな事情を推察しました。
うちは赤ちゃんポストならぬ、サボテンポストになっちゃったねー、なんて家族で笑いました。


その後、地震などもあって、少し時間が経ちましたが、このあいだの週末、ウバ玉3兄弟を植え替えました。
ネジラミがいるかな?と思ったけど、いなかった。晃山は、すこし痛みがあったので、薬浴して養生中。
ロホホラは根が肥大するので、たっぷりめの鉢に土気の多い柔らかい用土で植え込みました。
以下、元の持ち主さんも、その後が気になっているかも知れないので、経過報告です。


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よく晴れてたので、たっぷり灌水。ちょっと気持ち良さそう?


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ようやく春らしくなってきた陽気に感応したのか、ほこっと薄桃色の花を咲かせていましたよ。
元の持ち主さん、環境がサボテンを育てられるようになったら、引き取りにきてあげて下さいね。
もっとも、それまでに、大事にしたいという方が現れたら、引き取られていくこともあるかも知れませんが・・・。


と、この稿を書き終わった翌日の朝。


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あ。

またもや玄関前にレジ袋。


で、当然中身は・・・


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これまたマニアックな多肉植物。
枝モノのケロペギア2種、Ceropegia armandii Ceropegia simoneae (同定は名札による)でした。
我が家の前に放置せずとも、オークションに出せばじゅうぶん手が上がりそうな種類です。

おそらくは近所に、こんな植物を育てている人がいた、ということがなんだか不思議。
もしや我が温室のガガイモ科多肉が必ずしもうまく育っていないことも、見知ったうえで置いていかれたのだとしたら・・・
泣けてくる。



コメント

非公開コメント

こんばんは(^^)
とってもいい贈り物でしたね!
二回目の袋には思わず笑ってしまいましたww

でもどうせだったら同じ趣味仲間ってことで
知り合って仲良くなれればよかったのに・・・。とか思ってしまう(^^)

こんばんは!震災後何かと落ち着かない毎日ですが、お元気そうで何よりです!
サボテンポスト・・・ロホホラ、セロペギア、コウザン本当マニアック!今や!お宅の玄関にはサボ入り袋の山が~扉が開かないほど積まれないように・・・私祈ってま~す。
仲良くなれば良かったのにーと私も思いますよ!あはは~

これは面白いw 笑ってしまいました。ご近所で有名なんでしょうね。サボマニヤ冥利じゃないですか。
烏羽玉は、いわゆる仔吹き烏羽玉?普通こんなに群生しないですよね。ウチの実生株4つは成長が遅くてイヤになっちゃいます。
そして!Ceropegia simoneaeですって?!アルマンディーはともかくこれは結構レアなのでは?

こんばんは。
こんなことってあるんですね。
しかも結構立派なものを。
うちに置いてく人はいないでしょうけど、もしあったら驚くだろうなぁ。

そういえば、こちらにコメントするのは初めてですね。
参考にさせてもらってます。どうぞ宜しく(^^)
リンクさせてもらってもよろしいでしょうか?

こんばんは。
それにしてもご丁寧にロホホラを3鉢とは!(笑)
このかた、私と同じでロホホラ好きなんでしょうね。
家のはもうすこしゆったりめに植えかえしてあげればよかったと思いました。

私の頭に浮かんだのは、死んでしまったサボテンマニアの遺産処理に窮した遺族がこっそり置いていった場面でした。
散歩途中の故人は「あそこにすごいマニアがいるようだ」と、生前、家族に話していたのを思い出した遺族は、「失礼だとは思うけれど、あそこなら大切にしてくれるのでは」と。

驚きました!

捨て猫、捨て犬は珍しくありませんが、捨てサボは初めてです。
見事な子吹き烏羽玉マニアの人ですね、きっと何か事情が有ったのでしょう。

とても驚きました。っていうかなんだかおもしろいですね。
ホントに捨てサボなんでしょうか?
Shabomaniac!さんが震災の被害に遭われたので、お見舞いサボとか…^^
捨てサボかもしれないけど、私はお見舞いサボと思いたいです♪

世にも奇妙なお話…不思議な出来事はまだまだ続きそうですね。とすれば、星新一のショートショートみたいにオチがあるのでは?なんて無責任にも期待してしまいます。
それにしても暖かくなりましたね。皆さんのところのサボたちにも春が来ているでしょうか。

凄いですね捨てサボとは……。
でも、拾われた方がShabomaniac!さんならサボたちには何よりでしたね。
私なんかが拾ったら気の毒な目に遭わせていたでしょう(笑い)。
植え替えて水をもらったロホホラ、本当に気持ちよさそうです。

>l-marshさん
>二回目の袋には思わず笑ってしまいましたww
私も笑ってしまいました^^。もしからしたら、置いていった方も、このブログを読んでいるかも・・なんて思ったり。こういう植物が好きな人なら、話があいそうですね。

>2.takoyashikiさん
ロホホラからセロペギアまで、元の持ち主さんも、網羅してる幅はそうとう広そうです。でも、ご指摘通り我が家の収容量も限度いっぱいなので悩ましいところも^^;。とかいって今年もまた、種を蒔くんですが・・・。

>rokaichiさん
ずーっと昔、マミとか金晃丸が玄関先に置かれたことがありました。それはたぶん普通の草花好きの方。今回は完全にマニアな方ですね~。C.simoneae私も思わず検索しちゃいました。ウバ玉は、所謂「子吹」系じゃなくても、古くなると群生するタイプもあるみたいです。

>さくさん
初コメントありがとうございます。こちらこそ宜しくおねがいいたします。刺のある生活歴、30年近いですが、こんなことは滅多にありません^^;。
リンク、ぜひよろしく。こちらからも張らせていただきますね^^。

>saeさん
ロホホラ、好きな人は好きですよね~、私もむかしから好きで、常に何鉢かあります。とにかく丈夫な種類で、枯らしたことがないです。ただ綿毛系は、排気ガスとかで汚れるので、綺麗に仕上がらないの悩みです。

>queiiti
私も「遺品」ということ考えました。ただ、植物の種類や名札の文字が同世代か若い人という印象であること、種類ごとに鉢に入ってたり、抜き鉢だったりするあたりが、栽培者本人のような感じもしました。いずれ、大事にしてあげたいと思いますが。

>cooパパさん
そういえば、捨て猫(捨てたのは親猫)も去年あったんです。場所は、庭のはじっこの小型温室の中。場所が場所だけに、託されたような気がして、結局育てる羽目になりお、いまも我が家に居着いています。いろいろやってくるので、我が家はますます賑やかになります^^;。

>zilzianaさん
震災のお見舞い・・・そんな受け止め方もありますね。といって、お見舞い戴くほどの被災じゃないんで、恥ずかしいですが。でも、ひっくり返った鉢は、やっぱり花が咲かなかったりと、植物なりに、ツライ思いはしているのかも知れません。

>noriaさん
いまのところ、2袋めのセロペギアが「落ち」だと思っております^^;。それじゃ星さんの作品プロットにはならないか・・・。ウバ玉も咲いてましたが、先の週末の暖かい晴れ間で、蕾たちは続々開花中。前エントリーに紹介したニグリスピナはちゃんと花に出会えました。エボリの花梗はもう50cmくらいになりました。

>アイハルさん
>拾われた方がShabomaniac!さんならサボたちには何よりでしたね
いやいや、そうでもないんです。むかし海外赴任の方からアリオカルプスを預かったことがあって、でも植え替えたら調子悪くなったり、結構維持出来ずにショック受けたことも。栽培環境がかわると、植物も体調
崩しますから。なので、自家実生に励むわけです。

捨てる神あれば

これは驚きの一言です。
鉢を玄関に置いていかれた方の心情が察せられます。
たくさんの犬、あるいは猫を飼っていると、家の前に、ダンボールの箱に入れられた子猫や子犬が置いてあったというような話があります。
自分では育てられないが、かといって保健所に持ち込むことはためらわれる。
ここのうちの人なら、きっと育ててくれると思うのでしょう。
同じことで、Shabomaniacさんなら、大事に育ててくれると思ったのでは。
オークションで売るといっても、それまで、取引の実績がなければ売り手にはなれませんし、なれる場合でも、買い手は選べませんからね。

これって結構な群生の烏羽玉ですよね。お芋もすごそう^^
持ち主さんもお気に入りだったのではないでしょうか。

そういえば、持て余してる臥竜を、学校の中庭に勝手に植えてやろうかなんて考えたことがあります。実行には移していませんが。ある意味バイオテロ…^^;

なるほど、Shabomaniac!さんが自家実生にこだわられる理由がよく分かります。
長らく慣れ親しんだ環境が急に変われば、良くも悪くもサボたちは多大な影響を受けるわけですね。
今回、難物と言われるものがいくつか我が家へやって来ました。
サボたちの様子を観察しながら心して育てることにします。

>bf109gk2さん
動物はともかく、草花鉢物、植物は消耗品扱いされる向きもありますよね。でも、サボテンは長生きだから大事にしてもらいたいものです。自分が、いまの息子くらいの時に蒔いたものが、ちょうど今ころ見頃になっていたり、ほんとに気の長い道楽ですね。

>きくぞうさん
このウバ玉さんも、ケロペギアも、売っているときのプラ鉢じゃなくて、それぞれ意匠をこらした鉢に植わっていました。
臥竜はちょっと痛そうですねー^^。でも、花がわーっと咲いたら全部緩されるような気もします。

>アイハルさん
わたしのところは、あまりスクスク育つ環境じゃないので、高温多湿のハウス出身サボは調子を崩しがちなのです。いわゆる難物サボにはそのほうがあっているところがありますが。いずれにせよ、種から育てると、その種類の個性がよくわかるんですよね。


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