2011、ゆっくり始動。

今年はお正月休みが短かったので、すっかりお屠蘇気分も抜けちゃいました。
ですが、まだ松の内だし、しおしおの植物よりは、綺麗なのをお目にかけたいので、
数少ない開花中のサボテンをたらたらとご紹介。


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まずは冬の定番、金羅紗(Ancistrocactus megarhizus SB597 Llera,Tamaulipas,MEX)です。
今はスクレロカクタスに統合されたので、正式には Sclerocactus scheeri 'megarhizus' になるのかな。
こういうときは、ぴったりくる日本名があるのはありがたいですね。
12月~1月の彩りの乏しい温室を、その名のとおり黄金色の刺と花束のような咲きっぷりで飾ってくれます。
鑑賞価値の高いサボテンなのに、案外育てられていない。原産地は兜と同じエリアなので、むかしは一緒に
沢山輸入された筈ですが、当時の株もあんまり生き残ってはいないようです。


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栽培品が少ない理由のひとつは、地下に巨大な(地上部と同等以上の質量の)塊根を形成することにあり。
まず深~い鉢を見つけださないと植えることもできない。そのうえこのおイモ、肉質がとても柔らかくて
傷つきやすい。過湿ですぐ腐る。この植物の本体は実は地下の塊根のほうなんじゃないかと思うくらい。
そんな立派な根っこがあるなら、花じゃなくて根っこの写真みせてよ、・・・って自分でもそう思うので、
こんど植え替えのとき撮っときます^^;。
ともかく水やりに神経を使う度合いでいえば、本家のスクレロに匹敵するかも知れません。隠れ難物。


もうひとつ、寒い時期の花といえばこれ。


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南米サボ・エリオシケ属の旧ネオポルテリア(Sect.Neoporteria)の仲間も続々開花しています。
花ものサボテンとして町にも出回るくらいで、栽培は難しくない。そのため、駄モノ扱いされる不運もあるけど、
さまざまな地域タイプがあって実は奥深いんす。

これは、ラニケプス(Eriosyce villosa 'laniceps' M1031.3)と呼ばれる1タイプで、
一見してかなり変わってます。分類の上ではvillosa(混乱玉)と同じものの筈ですが、
この個体に関して言えば、肌色は褐色がかり肉質もやたらと硬くて、成長はとっても遅い。
これで15年くらい経っている。雰囲気としては、ネオチレニアの血が入っているような感じもしますが、
花は透明感ある桃色で典型的なネオポルのものです。
自生地の写真も見ましたが、岩の隙間にへばりついた海の生きものみたいな感じでした。


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幾度もこじれて子吹きして、こんな姿に。妖怪爺さんの頭にかすかにへばりついた毛髪みたいな刺姿が、
可憐な花とミスマッチで何とも言えんです。ヘンな奴だが、えらい気に入ってます。


最後は日本人の大好きな白マミ。お正月だしね。でも、これはご存じない方が多いかも。


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ビエスケンシス(Mammillaria gasseriana 'viescensis' M932.42 Torreon, Coah,MEX)です。
こちらも分類の上では、カギ刺マミの小型種、ガッセリアナの一タイプとして扱われています。
いわゆる白系マミラリアの、ほわーっと柔らかい様子ではなく、目の詰まった硬い質感のサボテンです。
このビエスケンシスは、私の手元にあるタイプも含めて、カギ刺のないタイプのものが多いよう。
写真の個体はメサガーデン種子からの実生苗で、メキシコ・コアウィラ州のTorreon産となっています。
白鳥や春星も綺麗ですが、こんな白マミもあり?


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とまあ、初っぱなから咲いてる花を並べただけで創意工夫が感じられませんが、今年もお見限りなきよう・・・。
2011年が素敵な一年になりますよーに(自助努力特になし)。



テーマ : サボテン・多肉植物・観葉植物
ジャンル : 趣味・実用

コメント

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ラニケプスにやはり惹かれます。
妖怪爺さんと可憐な花と言われていますが、肌の色と刺のもしゃもしゃ加減が渋い!(笑)
肌の色と花色も私には絶妙に見えますし、南米産らしいラテン系サボ(こんな言い方ないか!笑)の見本みたいに感じます。

金羅紗に塊根があるのですか。芋好きとしては聞き流せません。
コリファンタのマクロメリス同様、こちらで色々と知らなかったお芋に出くわしますね。
メサガーデンの新リストのアップを今か今かと待ちわびている今日この頃です。

大変スローな挨拶になりますが、あけましておめでとうございます。
ラニケプスのピンク綺麗ですね。家のネオポルたちも咲いてくれると良いのですが…本日は氷点下8度になってます。もう少し暖かくなってくれないと…
輸入種子実生レポート今年はがんばります。今年も宜しくおねがいします。

おはようございます。
ラニケプス、お花と本体にギャップがあっていいですね。
本体かキモカワで面白いです。15年もののお芋楽しみにしてます。(^-^)

この時期にも開花するものもあるのですね。秋頃購入したわが家の昇竜丸も、正月に開花していてうれしくなりました(開花時期など気にしていなかったので)。しかしネオポルテリアの花は美しいですね。大好きな花なので写真を見てうっとりしてしまいました(笑)。わが家のネオポルテリアはどうなっているのかな……。

>saeさん
ラニケプス、気に入って戴けて嬉しいです~。どっちかというと爬虫類系のサボテンなので、女性受けはおそらくワルいと思ってました^^;。ちょっと植物離れしたご面相のサボテンですが、キラキラ輝く花を咲かせるこの季節は面目躍如です。

>queiitiさん
金羅紗の塊根はでかいですよ!大根みたい。しかも、水っぽくて組織の脆いものなので、地上に出して眺める・・・という訳にはいかないものです。ほかのアンシストロ(旧来の)もだいたい塊根が出来ます。乾燥期に根が縮むと、球体がぐーっと埋没します。そいえばメサリスト、出ましたね。白毛南米団扇のlagopusなどを早速頼みました。

>guritogureさん
ことしもよろしくお願いします~^^。氷点下8度は寒そうですね。高原の気候は関東よりだいぶスパルタンみたいです。でもそのおかげで刺モノが綺麗に育つんですよね。きのうmesa、きょうpiltzの2011種リストがアップされてます。まだ詳細見てないけど、楽しみです。

>zilzianaさん
ラニケプス、まさにキモカワですよね。サボテンならではの面白さです。この人も根が太ります。金羅紗ほど大きくはないですが、硬い感じの塊根です。岩の間にはまりこんで、育つ感じがよくわかります。こっちもそのうち塊根撮影してみますか。

>バリューさん
昇竜などツルビニも冬の花ですね~。昇竜あたりが終わると、こんどは精巧殿あたりが綺麗に咲き始めます。ネオポルも種類によっては花つきに若干ばらつきがあります。概して小型種のほうが花が咲きやすい気がします。バリューさんのところも開花すると良いですね。


ラニケプス、15年も経ってるんですか~。
ネオポルって案外成長遅いんでしょうか。我が家の白翁玉もなかなか大きくならない…のは私が下手くそなんですね^^;
サボテンと付き合うにはやはり時間が掛かることを再認識し、今回メサで初めて小型以外のコピを注文しました。
見頃になるまで何年かかるやら…当面は顔が見えてくるまで無事に育てるのが目標です。

ラニケプス素敵ですねー。もうこんなに咲いてるんですか…。ネオチレニアは豹頭枯らしたことがあります…。
マミのガッセリアナも色々あるんですね。ウチにも正体がよくわからないのがあるんですが。

>きくぞうさん
ネオポルの成長速度、種類によりけりです。こういう肉質の固い系統は特に遅いですが、白翁丸などはそれほどでも。ただ、花ものとして促成栽培されたものは、環境が変わると急に成長が鈍る傾向がありますね。

>rokaichiさん
これからしばらくはネオポルとツルビニの花盛りですね。豹頭は塊根が過湿に弱いので、むかしは接ぎ木オンリーでした。土が乾くのを待って灌水する、という感じにしてやればそうは枯れないと思います。マミは見た感じでは同定不能なので、もっぱらフィールドNO頼みです。

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