Annoying Conophytum

さて、町にはイルミネーションがキラキラと輝く季節ですが、
残念ながら綺麗な写真が並ぶとか、そういうエントリーじゃありません念のため。
というかその反対で、毎年ユーウツな気分にさせられるコノフィツムの栽培上のトラブルについて。
クリスマス向きじゃないことはご勘弁いただいて、まずはこちらの写真をご覧下さい。


IMG_9251S.jpg


これは、秋口、2~3回水を与えた段階のコノフィツムの鉢のようすです。
言い訳めいてるけど、これは極端にひどい状態の鉢を選んで並べたもの。
もちろんまともに育っているものもありますが、毎秋、幾鉢かはこんな状態になります。
すでに吸水して膨らんで来ているんだけど、一頭一頭が伸び切ってしまったような感じで、群生の隙間も
だらしなく拡がり、まるで美しくない。それでもってだいたいこんなふうに、群生の真ん中に隙間というか、
穴があきます。


IMG_9238S.jpg
                C.pellucidum ssp. neohallii Winghoek

このような状態になりやすいものの筆頭はペルシダム系(C.pellucidum)など、体高が比較的高い種類です。
特に人気のバッドマンマスクなどテリカラー型(ssp.terricolor)などは美しい群生に仕上がったためしがない。
まずもって、うちでは多くのコノを休眠期の夏のあいだ、サボ棚下の直射があたらないところに置いているため、
休眠明けが早いこの類は成長初期に徒長してしまうのです。
加えて、もうひとつ問題があります。それは幾重にも株もとに折り重なった脱皮後の旧皮です。
そのせいで、低くまとまった群生になるはずの鞍型種さえも、この始末・・・。


IMG_9293S.jpg
                 C.obcordellum 'mundum' BM 7923 Pakhuis pass

古くから栽培の指南書では、コノフィツム栽培の必須作業として脱皮後の「皮剥き」・・・つまり旧皮を
引き剥がすことを推奨しています。一方でコノ研究の大家、スティーブン・ハマー(Steven Hammer)氏は、
ある種類の解説で「皮むきなど余計なお節介で、愚か者のやることだ」なんて書いています。
私は生来の無精と不器用を正当化するため、ハマー見解を拡大解釈して「お節介はやかない」主義で
長年やって来ました。さて、皆さんのところでは、どうされていますか??


IMG_9257S.jpg


しかしその結果・・・どうでしょう、この小汚いガピガピの旧皮・・・。
折り重なった旧皮が球体の付け根を締め付けるために、新球が上へ上へと伸び上がり、細長く育ってしまって
いることは間違いありません。自生環境では皮むきなど行われない、というのがハマー氏の論拠でもあるのですが、
現地写真などを見るかぎり、旧皮がこんなにゴテゴテとまとわりついている株は見あたりません。
虫などが持っていくのか、もっとカサカサに乾いて自然に剥がれるのか・・・。
いずれ栽培株の株元の旧皮は自然な状況ではなさそうなのです。

ならば仕方ないかと、大きなお世話の皮剥きをやってみると・・・


IMG_9234S.jpg


ありゃりゃ・・・。

もちろん私が不器用(サボテン接ぎ木の糸かけが出来たことがない)であることが主因とは思われますが、
皮を剥がすときに群生がほどけ、あらかたバラバラになってしまう。
各頭は、幾重にも重なった旧皮のしたの細い糸のような茎だけで繋がっている状態で、旧皮の
支えなしには、すでに形を保つことの出来ない状態・・・。群生中央の「穴あき」も、重力に従って
各頭が外側に倒れ拡がっていた結果です。さらに、バラバラにしても皮むきの過程で茎がちぎれてしまったり、
うまく皮を剥けても球体がヒョロヒョロに変形、徒長し、まるで使い物になりません。


IMG_9270S.jpg

とほほ・・・。こりゃダメだ。挿し穂にもならない(涙)。

IMG_9259S.jpg

くぅぅ、あんな大株で、助けられたのはこれだけ・・・(また涙)。

・・・というような訳で、私にはコノフィツムの群生株を長年美しい状態で維持するのはたいへん難しいのです。
難しいのはペル全般。小さいものではMinuscula節。swanepoelianum など小さすぎて皮むき不可で、
群生径があるサイズを超えるとダメになります。
反対に割とうまく育ってくれるのは、皮がとても薄いアンゲリカエや、プビカリックスなどのごく小型種で、
皮むきをしませんがなんとかなっています。また大型で丈夫なマウガニーやブルゲリなどCheshire-feles節や
Ophthalmophyllum節も皮が自然と剥がれるのでなんとかなる。
またローディアエなど難物は、3頭以上なったら強制株分けしているので、こうした問題は起こりません。

・・・年も押し迫って、こんなガッカリ失敗写真ばっかりじゃ申し訳ないので、最後のお口直しにマトモな株を。
あの、うちでも割とまともに育ってるやつです。はい。


IMG_8683S.jpg
IMG_8701cS.jpg
               C.lydiae M1810.26 Geselskopbank
cacsuc1014067S.jpg
cacsuc061014069bS.jpg
               C.angelicae ssp tetragonum M.1410.654 Oemsberg 


枯らさず花も咲くけれど、どうも納得いく作柄にしあがらないもの、多々あるメセン栽培について、
きょうは正直ベースで告白させて戴きました。皆さんのところでは、こんな問題が発生しているのか、いないのか、
対処はどうされているか・・・などなどコメント戴ければありがたいです。





コメント

非公開コメント

うちは今の所、ガピガピ剥さず残してます。
春に1鉢だけ剥して植えかけたらShabomaniac!さんの
とこの子みたいに外れてだめでした~><
ある程度まで置いといて必要であればその時は
剥そうと思います。

C.angelicae可愛いですね^^

オフタルモとアンゲリカエの写真が美しいこと!!

ペルシダムは徒長しやすいので、群生株の姿を綺麗に保つのは難しいですね。
仰る通り、ペルシダムの休眠明けは早くて、日陰に置いておくと直ぐに徒長してしまいます。多分ですが、徒長は新球の球体部分だけで無く、新球の茎の部分も徒長しているのでは無いかと想像しています。細長くなった茎の先に球体が付く形になるので、球体の重さに耐えられずに外側に倒れ、結果的に群生株の真ん中に穴が開いたような姿になってしまうのではなかろうかと?? あとは、個体によって徒長しやすいものと、そうで無いものがあるような気がしています。

私もあれこれ試した結果、休眠中もなるべく明るい場所に置いてあります。それが功を奏してか、ギュウギュウに詰まった群生株になっており、旧皮を取り除くのは困難な状況です。気が向くとピンセットで引き抜くようにして除去しますが、根元の方は何重にも皮が重なりあっているのでしょう。同じように管理していても綺麗な群生株にならないクローンもあるので、今の管理方法が最適であるとは言えないのだとは思います。

こんにちは~
家にも小群生したものがありました。
10頃、かぴかぴの旧皮が目につき剥き始めましたが最後には全部をばらしました。
その時に見たのですが、茎は萎びたようになっていて球体も皺がよっていて膨らんでこない状態です。
上手くいくかどうかわかりませんが思い切って、根でなく本体の下の一部までカットして挿してあります。

現地球はもぐるそうですね。
あれはもしかしたら乾燥期に水を求めて、根が下に張って引く力がそうさせるのでしょうか?
ならば、大きめな深めの鉢で柔らかめの水はけの良い用土に植え込めば皮剥きを毎年しなくても少しは形よくなるかな?と初心者が色々考えたりします(笑)

 そうですか。コノフィツムの群生株に憧れていましたが、維持するのは難しいのですね。コノフィツムの花の季節になる度に何度となく購入はしていますが、なかなかうまく栽培できません。一応やりますけれど、皮むきが面倒臭くて……。Shabomaniac!さんのような方でも苦労をされているという話を聞くと少し安心できますね。私もハマー氏の見解に賛同したいですが、やっぱり手をかけないとうまく育たないのですかね。私には難しい種類だなあ(苦笑)。

Shabomaniac!さま こんばんは
当方でも同じ状況の株が良く発生致します。同じくペルシダム、1252やホトクロスバン等のテリカラー、そして、ウィッテベルゲンセによく起こります。反省してみますと、先ず、水が不十分で茎が木質化してしまったこと。また、棚下に置いてある鉢によく見られることから、日光が不十分で徒長してしまった(日の光を求めて伸びた)。という原因が考えられます。挿し直して元に戻るものと戻らないものとあります。ホットクロスバンは挿し直してもひょろひょろのままで、本来の凄い顔にはなってくれません。。これを寿命と考えるる人もおられるようです。

>zilzianaさん
無理やり剥がすのはNGみたいですから、ガピガピ残しも場合によってはありかも知れませんね。ブルゲリなんかの皮は水で濡らすと綺麗に獲れるそうです。知りませんでした。コノフィツムの大家、conoconoさんに教えてもらいました。

>conoconoさん
大家からコメント&拙い写真お褒めいただき有り難うございます^^。
ペルは動きだしが早いから、難しいですね。かといって8月の後半あたりで陽ざらしに置くのは怖くて、それでいつも失敗します。私も来年こそは明るい場所でギュウギュウ群生株を目指します。

>saeさん
なんでも名人のsaeさんのところでもバラバラになっちゃうんですね。サボテンもそうですが、玉型メセンも腰低く半ば埋まったような姿が美しいですね。リトなんかはうちでも潜りますが、ペルシあたりも丈低く美しい群生に育てたいものです。水はけの良い柔らかい土・・・というのも探求の余地ありそうですね。

>バリューさん
いや、上手な方は、コノフィツムも見事な群生に育てていますよ。私が未熟なだけです^^;。やっぱり最大の鍵は、クシャクシャに皮を被った休眠期にも、たびたび顔色を見て、栽培環境その他に気配りを絶やさないことだと。秋になって動き出してから猫っ可愛いがり・・・じゃダメなんですよね。

>横浜Hさん
ようこそ。大名人Hさんのところでも、同じ状況が起こるときいて、少しばかり安心しました^^;conoconoが指摘されていましたが、同種でもクローンによって個性が(徒長しやすさも)違うとのこと。ペルSH1252あたりは、模様もさることながら、形良く育つ個体の選抜も大事かも知れませんね。


なお、コノフィツムやメセンについては、コメント戴いたconoconoさんなども参加されている、趣味の園芸フォーラム・メセンコミュニティ(下記URL)でも綺麗な写真や役立つ情報に出会えます。
興味ある方は是非・・・。
http://www.shuminoengei.jp/?m=pc&a=page_c_detail&target_c_commu_id=60

今年もあと1週間足らず・・・。このブログをはじめたのが、冬でしたからもう1年近くになりますが、まさに光陰矢の如し。いま種蒔かずにいつ蒔くのかと。時だけは後からお金を出しても買えませんからね^^。

>C.lydiae M1810.26 Geselskopbank

花弁が多くてしっかりした花ですね(^^)
かわいいなぁ♪
失敗しちゃってもこんな姿も拝めるからやめられないですよね~。
半分意地になってるだけかもしれないけどww

我が家でも皮剥がししました!
そういえばバラバラになっちゃったけど
まとめて植えたら特に問題なしですよ(^^)
今はぱっつぱっつに太ってますww
去年とか植え替えやらなかったけど
今年はやったからかな?(^^)

>l-marsh さん
コノフィツムのなかでも、このlydiae とか、むかしのオフタルモ系(ガラス透明窓のある、わりと大柄なコノ)は、サボテンと一緒管理でも頑張ってくれるので、むかしから育ててます。花も綺麗でいいですよね。
でも、皆さんの書き込み見ていると、バラバラになるのもある程度仕方ないのかなーと思えて来ました。これからは、殖えて良かった^^、と思うことにします。

今年はいろいろと御教授いただきありがとうございました。

来年もよろしくお願い致します。


良いお年をお迎えください。。。。♪

こんにちは。
実生の面白さに目覚めた頃、Shabomaniac!さんのサイトを知って楽しみが倍増しています。
また、リンクもして頂いたおがげで色々教えていただいて有難うございました。
喪中のため、新年のご挨拶を遠慮させて頂きますが、変わらず来年も宜しくお願いします。

Shabomaniacさんのサイトに出会って目から鱗が・・、来年はのんびり楽しんでいこうと思っています。
良いお年をお迎えください。

過去記事に失礼します。
メセンコミュでお世話になっております、ジョアンです。
リンクを貼っていただき、ありがとうございます!
C.lydiae とっても綺麗ですね!一番好きな花なのに、去年は一頭しか咲いてくれず、今年リベンジです。
これからもよろしくお願いいたします!

>ジョアンさん
こちらこそ宜しくお願いします^^。
なんでもかんでも栽培したがるもので、どれも満足行く作になりませんが、
メセンも大好きです。ライディアエなど、オフタルモ系も産地タイプがい
ろいろあって、興味が尽きないですね。

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