信州にて②

先週のつづき、西沢サボテン園の訪問記です。
こちらは信州ならではの刺ものサボテンばかりでなく、コーデクス、塊茎多肉(Caudiciform plant)や、
ソテツ類の品揃えが豊富です。しかも大半、直に輸入しているので、数も揃っています。


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たとえばズラリと並んだヒネ生姜ならぬエビス笑い(Pachypodium brevicaule)。大きな輸入株がこれだけ揃うと
迫力があります。90年代からの20年くらいは輸入株はまず入らなかったのですが、産地マダガスカルの政情変化か?
ここ数年は結構な数が輸入されているようです。
なかで目に付いたのが、写真2枚目の株。お骨のように真っ白で、形もヤマトイモみたいにのっぺりしており、
妖しい魅力あり。店主いわく「特別な個体」とのことですから、お値段もスペシャルでしょう。


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同じくこちら、円盤状の塊茎はウリ科のジゴシキョス属(Zygosicyos)。緑がかった塊茎は扁平で形よく、丈夫で育て易い。
写真下の掌状裂の葉を持つのがトリパルチタス(Z.tripartitus)。もう一種がプベスケンス(Z.pubescens)です。
こちらもマダガスカルからの輸入株と思いますが、こんなに大きいものは滅多になく、迫力あり。
我が家には両方の種類がありますが、後者は20年くらい育てているものです。それだけ丈夫だと言うことですね。


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そして、ソテツです。これも最近になって南アフリカからの輸入がし易くなったため、オニソテツ類(Encephalartos)など、
結構な数が入って来ています。ソテツは売れ行きが良いようで、今回訪問時はストックはそれほどありませんでした。
写真下は大きな塊茎が立派なホリダス(E.horridus)。輸入が増えたせいか、かつて大変高価だった青葉ソテツの雄も
ちょっと値崩れ気味ですが、市場価格の乱高下に関わりなく素晴らしい植物、永遠の名品です。

そして、こんな凄いソテツも見つけました。


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エンセファラルトス・ヒルスタス(E.hirsutus)です!国内の園で見ることがあるとは思いませんでした。
青葉ソテツ、というか全てのエンセのなかで最高峰といっていいでしょう。ユージンマライシー(E.eugene-maraisii)と
雰囲気が似ていますが、より葉の密度が高く、しかも全体にうぶ毛が密生しているため、実物はぐっと量感があります。
輸入直後とあって葉数が少なめでしたが、しっかり仕上がったら最高のソテツになるでしょうね。
・・・なんて褒めちぎりましたが、実は値段を訊ねる勇気もなし^^;。あとでリストをみたら、価格の欄に「高価」、とだけ
書いてありました。おそろしい。でも、売り切れ、あのあと誰かこれを手に入れた人がいるんですねぇ。

さらに屋外の棚にも凄い塊茎が・・・


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上は、パキポディウム・グラキリス(Pachypodium rosulatum ssp.gracilius)の超巨大球。マダガスカルの原野が
目に浮かぶ素晴らしい姿!でも、負け惜しみを言うと、このグラキリスも先のエビス笑いも、種からの育成で野生株に
かなり近い姿に育てられます。ポイントは成長期、温室内に置かないこと。室内では茎が伸び上がってしまう。
野天雨ざらしで育てれば、塊茎太く丈の詰まったワイルド顔負けの株に育ちます。
これについてはいつか書こうと思いますが、西沢園さんもちゃんと屋外に置いてますね^^。
そして写真下は、ちょっと珍しい塊茎でマダガスカル産のマメ科塊茎、デロニクス・プミラ(Delonix pumila)。
赤い幹肌と太鼓のような緑葉が素敵です。うちにも実生した苗がありますが、太さはまだ親指くらいです。

なんや、眺めてばっかでなんも買わんかったんかい、おまいさんただの冷やかしかい、って言われそうなので、
最後は、私がえいやと買ってしまった苗をご紹介。ジミーな植物ですが・・・。


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まずは、ユーフォルビアのプリムリフォリア(Euphorbia primulifolia)。
むかーしむかし、当時の私にとっては大枚をはたいて買ったのに、長く育ててやれなかった記憶があって、
トラウマ克服のため?このたびあらためて購入。
こんどは天寿を全うさせてやる決意。ちっちゃいけど可愛らしい花が咲くんですよ。


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それからこのモサモサした葉っぱのまんなかのやつ・・・え?キンギョモじゃありませんよ。
メキシコ産の塊茎多肉、フォークイエリア・プルプシー(Fouquieria purpusii)です。この写真だと確かに
キンギョモにしか見えないけど、緑肌のカッコいい塊茎です。実は今年種を蒔いて、3本も出たのに暑さで全滅・・・
悔しいので思わず衝動買い。これも実生苗だろうけど、3年くらいは先回りしたね。
思いのほか高かったけど、抜きあげてから「やっぱなし」とは言えず、買って帰りました。
・・・しかしワシの購入動機ってネガティブな理由が多いな^^;。


とまあ、そんなこんなの信濃路の旅でございました^^。


コメント

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1番目の写真の株には細長い実の莢が出来ていますが、買われましたか。
こんな奴らでも、実生直後は可愛いんですよね。

最後の写真のプルプシーは、地植えのようですが、やはりこの方がよく成長するんでしょうか。おまけにマルチングまでしてありますし。

 いやーすごい塊茎多肉の数々ですね。ますます西沢サボテン園に行きたくなりました。こんなに迫力のあるエビス笑いを見たのは初めてです。
 私も塊茎多肉が好きで、何度かパキポディウムを購入していますが、なかなかうまく育てられません。いろんな方に「あれは丈夫だよ」とお聞きするとよほど育て方が下手なのかなと思ってしまいます。トホホ。来年はshabomaniac!さんのように種から育ててみようかなと思っているところです。わが家のデロニクス・プミラは細いです。少しは太くなってくれるのだろうか……。

家から一番近いサボテン専門店で、何回か行きましたが、塊茎多肉いつも眺めてますが、怖くて値段は聞けません…小心者です。サボテンも種類多くて初心者には珍しく思えるものが沢山あっていつも欲しいものが多くて困ります。特にフェロの刺の色は綺麗ですよね。また行きたくなりました。

>queiitiさん
ブレビカウレは買いませんでした。ずっと以前にかった輸入球があるのと、実生も何本か。山木は、最初の発根時にリスクありますが、活着すれば案外丈夫ですね。種からの株は野育ちでそれなりの姿になってくれてます。
プルプシー、地植えはよく伸びるそうです。というか、鉢栽培ではなかなか大きくならないものですね。・・・といって我が家には地植えスペースはないので、鉢に収まってますが^^;。

>バリューさん
エビス様みたいな輸入球は、入るときはガサーっと入りますが、入らなくなると入らないですからね。パキポは一般に丈夫で、夏場屋外に置いておけば元気です。梅雨時と秋雨の時期には少しリスクがあるので、その時期だけ雨をよけてあげれば完璧です。デ・プミラなんて、渋いもの育ててますね。蒔いてるの私くらいかと思ってました^^。エンピツサイズは2年でマッキー(マジックペン)サイズになりますよ。

>guritogure
家から近い・・・サボテンが良く育ちそうな環境ですね^^。日照と低湿度だけは、どうやっても人工的に作れないですから。刺もの、ぜひ育てて下さい、きっと私なんかのずっとところよりキレイに育ちますよ。ちなみに、塊茎多肉にもお財布にやさしめ(諭吉さん不要)のものもありますよ。私が買ったのはそんなものばかりです^^;。

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沙漠植物、栽培、探究。

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