偉いサボテンと2月のお天気。

ぐずついた天気が続いてますな。
週末ごとに雨が降るし。
なので、本日は手短に愚痴ってみることにしましょう。

私がながねん悪戦苦闘してる北米難物サボテンこと、ペディオカクタスや、スクレロカクタスは、ほんらいなら、
2月の半ばくらいに、休眠あけの最初の水やりをして、いまくらいには蕾が膨らんできている筈なんですね。
関東の場合だけど。


IMG_4571S.jpg


この写真は、数日前に映した、スクレロカクタス・月想曲(Sclerocactus masae-verdae)。
半年あまり水をもらってないから、ガッジガジに縮こまって、刺が密になって、それはそれで眺めるぶんには
ワイルドで悪くないです。
いつか書くけど、この月想曲ってサボテンは、みかけは地味?だし、難物愛好者でさえ育てている人は多くない。
だけど、それはそれは偉大なサボテンなんです。
だいたい名前からしてサボテン離れしてるさ。なんとか丸とか玉じゃなくって、「曲」だからね。

話がそれた。で、去年の今頃このひとは・・・


IMG_4170S.jpg


しっかり蕾が出ていましたね。これは'09年の3月10日頃の様子。2月半ばの一発目の水やりの前に、すでに
蕾の先っぽが、顔を覗かせてたからね。この10日後くらいには、不思議ないろあいの白花を、球体が隠れるくらい
咲かせてくれたけど、今年はたぶんムリかなー。

で、こっちは、


IMG_4574S.jpg


また似たような月がつく名前の、これまた偉いサボテンで月華玉(Pediocactus simpsoni)という。

正確にいうと、その亜種で、ニグリスピナス(ssp.nigrispinus・・・黒い刺の意)。さらに詳しくややこしく言うと、
えー読み飛ばさないでね、BB92-3 つう認識番号みたいなモノがついてて、これはフィールドデータと言って、
この個体の種子(あるいは元親株)を誰がどこの山(自生地)で採取したかってことを示しています。
で、それによると、こいつは、アメリカはオレゴン州ウィーラー郡(Wheeler county)がふるさとっていうことになる。
ググ地図で見るとわかるけど、冬五輪やってるバンクーバーあたりからも遠くない、寒そうなところです。
だから日本の冬なんて生ぬるいぜ、って感じでしょう。長い休眠で半分サイズくらいまで縮んで、北海のバフンウニ
みたいになっているところがいい味だけど、そろそろ水が欲しいか。

このバフンウニが、カブト様やタイヘイ様のような、サボテン界の王様たちより、ずっとイカすと思うひとが、
世界じゅうに10人以上はいると思うね。栽培者に想像力を求めるサボテンなんだよ、彼らは。わはは。


IMG_5438S.jpg
IMG_5436S.jpg


若苗も、こんな感じ。まだ眠ってます。これもこれで、眺める分にはいいんだけどね。
写真上は、スクレロカクタス属の黒虹山(Sclerocactus spinosior)で、アメリカはユタ州の生まれ。
より詳しく言うと、シガード(Sigurd)という、ほとんどゴーストタウンみたいな町のはずれの草むらで、
私が種をひろってきて蒔いて育てました。
下はペディオカクタス属の飛鳥(Pediocactus peeblesianus fa.menzelii )。同じくアリゾナ出身。
これはドイツ人のフリッツ・ホッホスタッターさんという気むずかしい親爺が種を送ってきたもの。
このサボテンたちもたいへんに偉いのだが、あんまり偉い偉いという人は偉くなさそうなのでやめときます。
また今後。

みんな、早く水くれ、って言ってるね。

今年は、2月半ばからはスッキリしない天気が続いて、水やりのタイミングを逃しつづけてしまいました。
調べてみたら、関東甲信で平年の69%しか日照がなくて、農作物にも被害が出ているということ。

サボテンにとって、陽射しがだんだん高くなる2月は、とても大事な時期で、夜は寒くなるけれど、昼間は温室、
ハウス内が摂氏30-40度まで暖まる、という環境が成長開始へのバネになります。だから、この季節に
日照不足=昼間の温度不足に見舞われると、生育が悪くなったり花がつかなかったり、ということに。
同じ環境で、毎年育てていても、調子のいい悪いが歴然と出るのは、園芸とはいえ自然相手なのだなぁと。

そういえば、ある年、アメリカのそれはそれは偉いサボテンたちを自生地に訪ねたとき、その春は降雨がゼロだった
とかで、彼らまるっきり成長しておらず、花も咲かず、小さなものは地中に潜りっぱなしで発見不可能、っていう
ことがあったなあ。

野生でもそういうものなんだから、じたばたせずに、今年の花は咲かぬが道理と諦めるか、月想曲。



コメント

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どれも此も完璧な姿。とはいえ、お天道様のお力が無ければどうにもならぬ(x_x)東北も関東同様天候不順。世界的には水不足のようですが日本は真逆。サボテンには嫌われる気候、致し方有りません( ^.^)( -.-)( _ _)


Shabomaniac!さん、お久しぶりです。
Blog、すごくよいです。 新たな展開を非常に楽しみにしています。

確かに、彼らのふるさと(私の場合はU.S.Westですが)をたずねて、
つくづく想います。 ほんとうに彼らは、偉い 「よくもまあこんな所に」
という言葉の連発、といった感じですね。そして、時間の
観念が私たちとはまったく違うんだ、とか想っていますが。
その年の気象条件がいつもよりさらに、極めて厳しい状況でも
自分に良い時までいつまでも待つ、あせってないのですねきっと。
そんな彼らをU.S.Westの自然ともどもイカすと想っている10人
以上のひとりだと、考えていますが、いいでしょうか?

これらの難物の栽培方法、私にとっては南米ものの高山性団扇サボテンの攻略の良い参考とさせていただいています。

shabomaniac!様
昨年12月上旬にサルコカウロンについてメールさせていただいた者です。
その節は大変ご丁寧にありがとうございました。
携帯からHP掲示板への投稿が無理なようでこちらならと思いまして。
拝見しておりますと、本当に沢山お持ちなんですね。実生からだとさぞかし愛着がある事でしょうね。

当方のサルコは今のところ黒ずみは進行していないようで一安心しています。
屋外では管理出来ない寒冷地ゆえ、窓辺で管理しておりましたら半分程、葉が黄ばんでしまいました。予想以上に暑くなっていたようです。
窓辺から少し離し、今は新しい葉が沢山出てきました。
元気な姿になりましたら画像と共にご紹介させて頂きたいと思います。

長々、失礼致しました。
それではまた。

今週末も雨・・・

>sileriさん
月想曲、この写真撮ってから1週間経ちましたが、未だ出蕾なし。きょうあすもまた雨・・・今年は休んでもらいましょう。それにしてもお天道様が恨めしい。

>Yuccaさん
>彼らをU.S.Westの自然ともどもイカすと想っている10人
>以上のひとりだと、考えていますが
すでに10人に入ってます^^。もちろん、カブトもタイヘイも好きで色々育ててるんですけど、地味サボの味方は少なそうなので、声をあげてみた次第。

>queiitiさん
団扇はとにかく実生が難しい。たしかに発芽しにくさなどは、北米難物と似てますね。日本では業者も殆ど扱ってくれないですし、品評会などでも見かけませんが、私も好きで、ポツポツと集めています。

>サルコさん
ご訪問ありがとうございます。ペニクリナムも実生したことがあります。ヒョロヒョロ育ちうまくいきませんでしたが。輸入の株も水を与えすぎると尖った枝が出て美しくなくなります。輸入時の姿を維持することを目標に育てていますが・・・。









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