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その後のコピアポアの箱庭


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   Copiapoa cinerea ssp. columna-alba Pan De Azucar form, grown from seed 12years



 いまから4年前に、「コピアポアの箱庭」という記事を書きました。寄せ植えされた実生のコルムナアルバ・孤竜丸(Copiapoa cinerea ssp. columna-alba)などについての記事です。きょうはその寄せ植えを崩してそれぞれ鉢上げしたので、そのことについて書いてみます。上の写真がその寄せ植えで、この状態で8年くらい植え替えなしで育ててきました。山木ではないけれど、扁平に、そして白く育ってくれています。蒔いたのはおそらく12年くらい前で、実生3~4年目くらいで寄せ植えにしたのだと思います。さすがに土もカチンコチンに固まって、ここのところは成長も鈍り気味でワンシーズンに刺座2つくらいしか増えていません。




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   picture taken 4years ago.



 こちらは4年前の記事を書くときに撮った写真です。サボテンならば4年たてばふつう倍くらいには育ちますが、これを見ると比べても違いが判らないくらいで、いかに成長していないかということですね。でも、頂部には綿毛がたっぷりあるし状態はとてもよい。健康なコピたちです。




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 あらためて確認すると、この寄せ植えのなかの孤竜丸はよく育った個体で径5cm弱くらい。同じときに蒔いて、植え替えを頻回におこなった同期はもっと大きくなっているので、意図的なネグレクトによる硬作りと言えます。なかでも一番小さい孤竜丸はまだ親指の爪とあまりかわらないサイズ。つまり10年以上かけて1.5㎝です。あり得ない成長の遅さですが、肌はいい感じに白くなってきています。




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   Copiapoa cinerea ssp. columna-alba in habitat, Atacama Chile
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   Copiapoa cinerea ssp. columna-alba grown from seed (12years)




 上の写真は、同じくらいの大きさの自生地のコルムナアルバ。チリのアタカマ砂漠で写したもので、当然のことながら野生株です。とても白くて歳を重ねた風格があります。その下の写真は箱庭コピの一番育ちが遅い個体。超硬作りとは言うものの、野生株と比べてみるとだいぶ瑞々しく若い株であることがわかります。種子から10年かけて2cm足らずに育った株がこの若々しさであることから推測すると、上の写真の小さな自生地の孤竜丸はおそらく20~30年生きているのではないでしょうか。




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   Copiapoa gigantea grown from seed 12years.



 こちらは同じ鉢、同じ環境で育ったギガンテア(Copiapoa gigantea)です。気持ちいい緑色。この系統は自生地の野生個体もミルキーグリーンといった肌感で真っ白な個体は少ないですが、古株になるとそれなりに白い。あと山の上のほうのコロニーも白い(なので別名で呼ばれることもある)。でも実生育成株は、このサイズに10年あまりかけても、この肌色なので、白くするのはそうとう難しいと思われます。でもこれはこれで美しいです。




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   'Poas' are arranged in a 'habitat style'



 寄せ植えを崩して、それぞれの株をアタカマ砂漠をイメージした自生地風のアレンジで植えこみます。コルムナの自生地と同じ、砕けた花崗岩の砂であしらってみました。この鉢をぼーっと眺めていると、またチリに行きたくなります。











テーマ : サボテン・多肉植物・観葉植物
ジャンル : 趣味・実用

コメント

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シネレアの棘について

はじめまして。
私はコピアポアに心を奪われ、サボテン栽培を始めたものです。
中でもシネレアが好きで育てており、白い肌に黒い棘に憧れているのですが
私の所有する株は白い棘(先端は焦げ茶でそれ以外は白)で自分の
育て方が悪いのかと悩んでいます。
Copiapoa cinerea var.albispinaと白棘のものもあるとネットで
見たのですが、ご存じでしょうか?

No title

>genzoさん
お返事遅くなりました。
コピアポアの各種は個体差の幅がひろく、黒王丸も刺色は白~茶~黒と様々です。近縁の逆鱗玉や孤竜丸ともよく似ています。刺色だけで種の同定は難しく、産地から判断するのがいちばん正確です。拙著「シャボテン新図鑑」にもそのあたり詳しく書いていますので、よろしければご覧ください。

No title

ご丁寧にご返信頂き誠にありがとうございます。
産地によっていずれの色もあると知り少し安心いたしました。
勉強不足なところご教示いただきありがとうございました!
著者の方も早速購入し、拝読させていただきます!
プロフィール

shabomaniac!

Author:shabomaniac!
沙漠植物を中心に、世界中の面白い植物を栽培中。主に種子からの育成に力を入れています。植物とのつきあいは、幼少時代から40年。著書:
「珍奇植物 ビザールプランツと生きる」
(日本文芸社)
「多肉植物サボテン語辞典」
(主婦の友社)

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