風変わりな花。

暑いですね。もう9月もだいぶ過ぎましたが。
するすると暮れ落ちる西日の残照のなかで、暑さだけが真夏のまんまだ。

さて、ただでさえ残暑が厳しいのに、前回、前々回と「太平丸」を熱く語ってしまいました。
今週はあっさりめに、この夏咲いた花のアルバムから、ちょっと変わり種の花たちをを選んでご紹介します。


まずはこちら。


IMG_0481S.jpg


なんてことない、エビサボテンじゃん。と思われるでしょうが、そのとおり。
エビサボテンの代表種のひとつ。大輪美花で知られる御旗(Echinocereus dasyacanthus)です。
ただ、御旗の花いろは、だいたいヒマワリみたいな黄色。こちらは花いろ変わりのコロニーからの実生です。


IMG_0494S.jpg


メサのフィールドナンバー、SB405で、テキサス・クロケット郡(Crockett County,Texas)産。
カタログリストにはpectinatusで掲載されたこともあります。
pink-red floewer、とか書いてあったと思いますが、本家の鮮黄花に遠慮したのか、
ちょっとためらいがちな桃色花ですが、そこが味ですね。花筒も気持ち短め。
エキノケレウスのこの類は、種間の自然交雑もままあるようで、花いろ変異の幅広さにも
そういう由来がありそうに思えます。花だけでなく、粗目の刺の感じも、タイプ的な御旗とは少し違いますね。

つづいてもエキノケレウス。


IMG_1769S.jpg


これは誰がみてもヘンな花でしょう。
春高楼(Echinocereus palmeri SB185 Cusihuiriachic,Chihuahua, Mexico)というエビサボテンの
輸入種子実生から出現したもの。兜でいう「新昭和」というタイプと似たような変異かも知れません。


IMG_1766S.jpg


パルメリというエキノケレウス自体、大きな塊根と極端に柔らかい細い地上部を持つ特異なもので、
あまり見かけない珍しいものですが、こんな花がつくと異様さが際だちます。
変わってることは変わってるケド、花じたいは、ノーマルの大輪桃花の方が美しいかも・・・^^;。

つづいては南米から。


IMG_4038S.jpg


こっちは別に、奇形とか変異とかではありません。ノーマルでこういう形の花です。
意外に花を見る機会はないかも知れませんが、南米強刺サボテンとして有名な、
茜丸(Denmoza rhodacantha erythrocephalus)。この株は黄刺のクローンからの実生ですが、
通常はシックな茜色~あずき色に染まる他にない「大人な刺色」のサボテン。
でも、花はこれです。赤いデベソみたいだな。


IMG_4041S.jpg


この写真は撮影タイミングがちょっと早くて、ホントはもう少し長細く伸びて、先っちょが微かに
開口します。クレイストカクタス(Cleistocactus)やマツカナ(Matucana)と同様に、
ハミングバード(ハチドリ)を招いて授粉してもらう細長い筒状花。チューブラーフラワーですね。
・・・にしても、中途半端だよね。もう少しなんとかならんか??

最後は色で勝負。


IMG_5960S.jpg


緋牡丹錦の錦の色がぬけたやつ、とか言うんじゃありません。花いろ見てください。
なんともいえない渋い抹茶色でしょ。外弁の番茶色へのグラデーションがさらにたまらない・・・魅入ってしまう。
植物体の渋い色あいによく馴染む大好きな花です。


IMG_5964S.jpg


でもこれ、最近の分類では白花の牡丹玉(G.stenopleurum )ではなくて、瑞雲丸(G.mihanovichii)の仲間。
どちらも色々なタイプがあって、産地による顔違いを集め出すと、斑入り蒐集以上にはまります。
このタイプ、日本では雲紋(G.mihanovichii fa. filadelfiense P430 Mariscal Estigarribia,Paraguay)という
和名が古くからついていますが、栽培している人は緋牡丹錦の1/10000もいないのでは・・。
サボテン界、まだまだ隠れた逸材がたくさんあります。

そんな具合で、マイナーだけど、なかなか素敵、という種類の苗が我が家には結構あるので、
1年半ぶりのヤフオク出品を目指して、目下写真撮影など準備中です。
やろうやろうと思いつつ、出品から発送までの段取りが大変で、なかなか実現にこぎ着けませんでしたが、
今回はなんとか9月中にいけそうです。


今週はこんなところで^^。



コメント

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Shabomaniacさん今晩は。砂糖菓子のような花色の御旗、素敵ですね。今年はエビをいくつか播いたのですが、どういうわけか御旗だけが発芽が悪く不作でした。SB405、こんな素敵な花を見てしまうと、また来年いろいろ播いてみたくなります。ほとんどビョーキです(笑)

ヤフオク楽しみにしてますね(^^)

面白い花のエビサボちゃん、大きくなるんですか?
大きな姿でこの花が咲いたらとっても存在感あっていいでしょうねぇ(^^)

パルメリの花珍しいですね~最後の黄色の花のグラデーションもいい!!最初は綺麗な花のサボテン集めてましたが、最近は刺、形の方に行ってます。珍しい花を見ると花サボもいいな~shabomaniacさんのブログ見ると、珍しいものばかりで、色々欲しくなって困ってしまいます^^;

>noriaさん
御旗は栽培に少しクセがありますよ。長細くなりやすいですし。でも、櫛刺系のなかでも随一の大輪で、自生地でもとっても目立ちます。
種まきはまさに病気で、いちど罹るとなかなか直りません(^^;)。私など人生の三分の一くらい(なんのこっちゃ)を失いました。
>l-marshさん
このヘン花のパルメリ、残念ながら地上部はあまり大きくならず高さ10cmそこそこです。この花の特性が遺伝するかどうか、タネをとろうと思っているのですが、なかなか結実しません。やっぱり弱い子なのかな。
>yoyonさん
サボテン、花から入って→刺→姿形→また花・・・と循環しますねー。でも一度好きになったのはずっと好きなので、欲しいものは増える一方です^^;。とくにタネなら海外から珍しいものも次々入ってきますからね。
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