炎暑雑景。

東京のモハーヴェ沙漠化が進んでます。
とにかく、暑い。先週1週間の最高気温は31.7度、34.5度、34.5度、36.3度、36.1度…。
ここはデスヴァレーの「悪魔のゴルフコース」か?ってくらいの炎熱地獄。

行ったことあります?デスバレー。海抜-85mでペンペン草も生えない焼けたフライパンの底。
でも、そこから山を登って標高1500mくらいまで行けば、白紅山なんかが生えてるんですけどね。


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我が家のデスバレーは、山の上じゃなくてフライパンの底のほう。天窓全開も焼け石に水です。
本物のほうは、たとえ「死の谷」であっても山の上は夜間に気温が下がって植物たちはひと息つけるのですが、
わが温室は連夜悪夢の熱帯夜。CAM植物であるサボテン類は夜間すずしくなった時間帯に気孔をひらいて
ガス交換を行う仕組みなのに、夜昼ない暑さではそれもままならず。彼らのしんどさ、推して知るべし。


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すべてのサボテン自生地のなかでも最も過酷なモハーヴェ沙漠なみの炎暑地獄となった我が温室。
ひたすら、堪え忍ぶのみの難物サボテンたちです。生育は完全停止。
北米高山種、なんて呼ばれるだけあって、Pedio&Scleroは暑いばっかしの日本の夏はそもそも苦手です。
それに、そんな環境では、温帯湿潤地域原産のニンゲンが持続的に生存可能な時間はせいぜい30分。
温室内にいると、あっという間に滝の汗。目のなかに塩からいのが流れ込んで沁みる沁みる。
世話らしい世話もせず、秋まで生きながらえろよと、熱射病で倒れる前に早々に温室を立ち去るのみ。
とにかく、出来るだけ風通しを良く、少しでも温度を下げてやるくらいしかありません。

しかし、屋外に目を転ずると、そんな暑さのなかでも健気に活動している植物たちの姿も・・・


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アフリカ産の鬼ソテツ、センチコーサス(Encephalartos senticosus )が瑞々しい新葉を展開してます。
こいつはこの仲間でもとくに丈夫なヤツで、痛そうな葉っぱがたまらない。実生7-8年の株。
彼らには、夜ざーっと雨がふって、昼はカンカン照りといった、この夏の気象は、存外悪くないのか。
そして、


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ゴマ科のコーデクス(塊茎)多肉、ウンカリーナ・ロエオエズリアナ(Uncarina roeoesliana)も
大きな葉っぱの蔭にレモン色の花を咲かせていて、ちょっとだけ涼を感じさせてくれます。
こいつはもう10年あまり育ててる輸入株で、塊茎も丸々としてお気に入り。故郷のマダガスカルも暑かろうね。

もうひとつコーデクス。


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パキポディウム・ビスピノーサム(Pachypodium bispinosum)。南アフリカ産の多肉ですが、
キョウチクトウ科だけあって、こいつも暑さには強い。この時期の激しい暑さに加えて、
夕立ちでも浴びれば大喜び。塊茎もパンパンにはちきれて、花を咲かせ続けてます。

最後に、東京がモハーヴェ沙漠化した記念に、もう一葉。


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眼下はるかにデスバレーの「フライパンの底」を見はるかす、スクレロカクタス・白紅山の高貴なお姿。
ここは Aguereberry point と呼ばれる見晴らし台みたいな場所で、フライパンの底からガタガタ道を車で
1時間半くらいのぼった所。標高1500m以上あって、付近にはエキノケレウスや多肉のダドレヤもありました。
谷底は車から一歩も出られない暑さでしたが、この山の上もじっとしていると汗が噴き出してくるものの、
ときおり吹き抜ける風は爽やかで、夜はかなり涼しくなりそう。
なるほどスクレロカクタスが好むのは、こういうメリハリのある環境なんだなぁ、と思ったものでした。

ああ、写真見てると、むしょうに隣に座りたくなる。前世はスクレロだったのかもな。
誰かどこでもドアもってきてくれ。




コメント

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ウンカリーナはこの暑さでも元気に花を咲かせているんですね!
見ていてるコチラも元気になります。
ずっと気になる多肉でしたが益々興味が沸いてきました。

メールを入れています。
よろしくお願いいたします。

Death Valley

まさに、Mojave Desert のような連日の暑さですね!
そしてその暑さの極地、Death Valley , とんでもないところ
でした。 たしかだいぶ前訪れたときは、歩き回りすぎて、熱中症
になりました。 車運転出来ないくなり、妻に代わってもらった
なんてことがありました。

今年の夏休みに、暑さ対策してまた行こうかなと計画中です。

ところで Cactusたちなんですけど、じっと温度差の無い日々を
石になったかのように耐えているといった状態ですね。

デスヴァレー、何年か前NHK特集で見ました。別名”死の谷”と呼ばれているところだったかな?何故か今でも鮮明に覚えています。連日50℃オーバーで植物も生きられない正しく死の谷。、年中ピーカンの空、そんな場所でも春スコールのような雨が降り彼方此方に水たまりが出来ていました。待ってましたと瞬く間に発芽、植物たちは一瞬の春を其れは其れは一瞬で開花してました。サボテンでは飛鳥かなんか有ったような?それにしても白紅山、絶景の中に生えてるんですね。

私の前世はなにかなぁ(^m^)にま

・・・などと考えてしまいました。
ロフォフォラに熱いけどやっぱ黒王丸かもしれません(^m^)
前世というより後世、だったらいいな、かもw


・・・随分御立派なのですが。


隣に座らないで添い寝してあげましょう。
枕になりそうな石たっくさんありますもんね♪

>よっしーさん
ウンカリーナは丈夫だし、花はずーっと咲いているし、いいですよ。寒さにはちょっと弱いですが・・・。おイモの形が気に入ったのがあったら、ぜひ手に入れてみてください^^

>Yuccaさん
私が訪ねたときに、デスバレーの谷底でジョギングしてる人!がいました。サボテンよりもタフな人がいるもんだ!と感心したものです。ハウスのなかは花もすくなく、夏眠・・・という感じです。

>Sileriさん
デスバレーの谷底にはサボテンも生えません。上のほうにいくと、まず大竜冠、バシラリス、さらに上にいくと白紅山やセンシ蝦が出てきます。飛鳥はアリゾナなのでなさそうですが、それに似ているサボテンって何だろう??思いつかなくてスミマセン。

>l-marshさん
黒王丸の群落のあいだに横になり、寝袋で一夜を過ごすのが夢です。コピアポアを潤す朝の霧でぐっしょりになったりして。ロフォフォラの大群生だったら、クッションか枕になりそうですね^^。

本当に近い将来、日本も砂漠化してしまいそうな猛暑ですね。
でもこちらの夜は熱帯夜までいかず、サボテンにはまだいいのかと思ってます。熱帯夜でサボテンを維持していくのは大変な事と思います。
一番下の写真は、このブログでしか見ることの出来ない貴重な写真ですね。
私も隣に座って、絶景と白紅山を堪能してみたいです。

>yoyonさん
コメントどうも^^。
あまりにマニアック?なことばかり書いてるので、とっつきにくいかも知れませんが、よろしくお願いします。
写真の白紅山、見に行ったのはもう10年くらい昔です。若い頃のように好き勝手に旅行も出来なくなりました。デスバレーはロスやラスベガスから遠くないし、ここの白紅山はAguereberry point を目指していけば誰でも見つかるので、お勧めのポイントですね。ダートの運転が多少しんどいですが。


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沙漠植物、栽培、探究。

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