魔女の手

       
という和名がついている訳ではないですが、そんな感じのかわった花が咲く植物。
ドルステニア・バルニミアナ(Dorstenia barnimiana)というのがその名前です。
五感を超えたところになにかを訴えかけてくる気がする。ざわざわする花。




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                         Dorstenia barnimiana



ドルステニア属は、主に東アフリカ原産のクワ科の植物で、多肉植物としては、
よく普及しているフォエチダ(Dorstenia foetida)や、大型に育つギガス(D.gigas)、
またソマリア産の稀少種ジプソフィラ(D.gypsophila)などがあります。
このバルニミアナは地下に数センチの塊茎があり、成長期に花を咲かせ葉をつける。
葉っぱは肉厚でないので、多肉植物という感じはあまりしません。




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この花は、昨日撮影したもので、成長期のスタートとともに、葉を展開しながら咲きます。
フォエチダほどではないですが、勝手に受粉結実して、株元に種が落ちて発芽することがある。
この株も、古い輸入株の根方で発芽していたもの。
塊茎は、小さいけど表皮に多数の突起があり、ちょっとだけ地上に出して眺めたくなりますが、
地中に埋めておいてやった方が、早く大きくなるみたいです。といっても数センチどまりですが。




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こちらは、元の親株。15年くらいまえの輸入株で、数センチの塊茎がいくつも地中で連なって、
群生している状態。大株ですが、葉が落ちると視界から植物が消え去り、ほぼ鉢だけになります。
寒さにはあまり強くないので冬季は加温が必要ですが、丈夫な植物です。
産地によりタイプがいくつかあるようで、このクローンは成長期が短く、このあと真夏には落葉し、
秋口にふたたび開花出葉し、冬を迎えると完全に休眠します。それゆえ、真夏と冬は断水しますが、
成長期は完全に乾かさないほうが良いみたいで、週に1度は水をたっぷり与えています。




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年に2度ほど、この奇妙な花と、会話する。何を話すのかは、誰にも言えません。










テーマ : サボテン・多肉植物・観葉植物
ジャンル : 趣味・実用

コメント

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No title

これ、花ですか!しかも自家受粉するって、どこに柱頭があって葯があるのか?見ただけでは分かりません。こんなものがあるのですね、驚きです。同じ属のものには普及種があるってことは商業的に販売されているのでしょうか。

No title

毎回楽しく拝見させて頂いております。
なんとも不思議な姿、どうしても食虫植物を連想してしまいます。
虫が停まったら見る見る包み込んで食べてしまうのでは・・・。

No title

>さぼちゃんだいすき さん
この不思議な花がいつのまにか種を飛ばすようで(中心部の粒々がひとつひとつ果実になります)、近くに小苗が生じます。フォエチダの仲間には雑草なみに増える種もありますね。バルミニアナはめったに小苗が出来ないのと、小さいうちは雑草にしか見えない?ので生えても気づかれないのかも知れません。たまに売っているのを見ますが。
>cooパパ さん
たしかに、食虫っぽい雰囲気もありますね。わりと不気味な花ですが、ガガイモ類のような異臭はありません。どっちかというと青臭い感じ。日本では虫がとまるのもあまり見かけません。本当はギガスやギプソフィラあたりを増やせればいいんですが、花が少ししか咲かないし、自家受粉しないようです。

No title

こんなことを聞くのも変だと思います自分でも
shabomaniacさんはペディオ・スクレロに人生を捧げておられるようですが
それは「専門」ということですよね?私も7年ほど多肉植物を栽培させてもらっているのですが
いまだに専門(ぶっちゃけ自分の好きな傾向)が定まらなくて非常に悩んでいます
これは自分の性分だと言われればそれまでなんですが・・・
なんとかして特定の種類に特化した栽培者になりたいのです

No title

>アナカンプカクタスさん

ヘンテコな植物に人生を捧げているのは確かですが、Ped&Scl専門というほど、一途でもないのです。元々あれこれなんでも手を出すたちで、結果増えすぎて手に負えなくなり、素晴らしい標本はなかなか育てられません。ブログ記事に難物サボテンが多いのは、他にやってる人があまりおらず、情報も少ないから目立つんだと思います。そういう意味ではオプンチアや草メセンなども、やる人が少ないので、「専門」と思われることがありますね。
そんなわけで栽培場は常にとっ散らかってますが、植物園でも業者でもないので、まーいいかと。。道楽ですから、むりして道を狭めなくても良いのでは^^。

No title

お久しぶりです。ご無沙汰しております。
久しぶりに覗くと、今まで見たことのない植物が。
これも多肉なんですね。なんとも奇怪な容姿でしょう。
多肉というより、食虫植物のようです。
我が家では菊水をはじめ、諸々のサボテンたちが花を咲かせています。(^-^)
新たに始めたディッキアやチランジアたちも長い花芽を付けています。
ひとつ心配なのは、今年始めに入手した弧竜丸です。
鉢植えされたものではなく、タロイモみたいに根がない状態で剥き出しで売られていた野生株なんですが、入手後すぐに鉢植えし、陽当たりの良い場所にて管理しています。
以前、Shabomaniacさんがおっしゃったように、年一度の水やりのために水分は空気中の湿度しか摂らせておりません。今のところ、動きは一切ありません。
あれから5ヶ月弱経ち、土中がどんな感じか見たくなり、本日そっと出してみました。
しかし、土中も動きが一切なく、根出しも確認出来ませんでした。
入手した時と同じくタロイモ状態です。
わたしの弧竜丸のような場合、一度たっぷりと水を与えるまで根を出してくれないのでしょうか?年に一度の水やりですからいつやるべきか迷っております。
ちなみにこの弧竜丸の特徴は縦12〜14cm(頂点部から土中の先まで)、直径10cmほどのサイズです。
白粉ぶいたボディの色、身の硬さ、棘などワイルドらしいそのままの健康状態で、腐ったり、柔らかかったりのトラブルは一切ありません。
アドバイスなど頂けたらお願い致します。m(_ _)m

No title

>肉盆魚さん

コピアポアに限らず、サボテンの発根(山木や挿し木など)は、乾いた状態でカルス(根毛が生えていない根の原型みたいなもの)が形成されてから、水を与える方が良いです。カルスが形成されていない状態で水を与えても反応しないことが多い。コピの山木を扱った経験では、だいたい1~2年は発根にかかります。南半球で季節が逆になるために順化の時間もかかることがあります。秋くらいに植えたのであれば、まだ発根してなくて不思議はありません。乾いた細かい土に植えて、夏の終わりころに発根の兆しが確認できたらそっと用土に植え替えて灌水すれば、根が鉢に回ります。発根の兆しがないまま数年たって、やっと根が出ることもあるし、なかにはそのまま昇天する株もあります。そのあたりは輸入株のリスクで致し方ない所です。エリオシケ類(極光丸系)などは、ほとんど発根しませんね。

No title

弧竜丸についての返答およびアドバイスありがとうございます。
なるほど、気を長くして見守るしかないですね。
カルスの形成は乾燥を保ちながら待つしかないのですか?
このまま鉢植えしてて良いでしょうか?それとも土の上に寝転がしておくのが発根し易いでしょうか?(エケベリアとかよくそうやって発根させてから鉢植えするので)
また、メデールなどの液体発根剤ではなく、ジャガイモなんかの発根などに使う草木灰などを塗布して効果はあるのでしょうか?
貴重な野生株なので是非とも根付いて欲しいものです。
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