やっと春。

     

先週はじめに、北米難物サボテンに今年最初の水やりをしました。
春先になってぐずついた天気が続いたので、なんとなく機を逸してしまい、
本来なら2月後半くらいが望ましいのだけれど、だいぶずれこみました。
それから数日後に撮った写真です。




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                 Group of Pediocactus few days after the first watering in this season
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                  Pediocactus bradyi SB470
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                  Sclerocactus polyancistrus SB1773




難物種に限らず、サボテンや多肉植物は灌水に敏感です。
休眠・断水期のあとの一度の灌水で、一気に根先をのばし、吸水して膨らみます。
ペディオ(Pediocactus)、スクレロ(Sclerocactus)などの自生地は、
まとまった雨は季節に一度か二度降れば良い方という環境ですから、
鉢栽培の植物もたっぷり鉢底から水が流れるくらい灌水してやれば、
その一度だけで刺をのばし、開花し、結実まで至ります。




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                  Escobaria marstonii M.383.15 House Rock Valley AZ
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                  Pediocactus knowltonii SB304, San Juan Co. NM




この4枚の写真は、この春の一度の水やりの前と後の比較。
地表面より下にもぐっていたマルストニー(Escobaria marstonii)は、すっかり
地上に顔を出しました。おなじくノウルトニー(Pediocactus knowltonii)も、
表面の小砂利をはねのけて、丸々と膨らみ、蕾も一気に育ち始めています。
どちらも同じ個体ですよ、念のため。
こうした植物にとっては、今頃から開花結実の5月くらいまでが短い生育期で、
あとは元の写真のように縮んで地中に没することで、照りつける日射や炎熱、乾燥から
身を守っているわけです。春以外、山に探しに行っても見つけられないのも当然ですね。




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                  Toumeya papyracantha RP91 Otero Co, NM  
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                  Sclerocactus parviflorus 'cloveriae' SB744 San Juan Co. NM 
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                  Echinomastus intertextus ssp.dasyacathus KY0222 El Paso TX
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           Pediocactus simpsonii ssp. nigrispinus  RP05 Yakima, Washington Co.




膨らんだだけでなく、さっそく新刺を伸ばしているもの、小さな蕾が一気に育ち、
開花に至ったものもあります。それより前から灌水している多くのメキシコ原産の種や
南米種などは、もう少しゆっくりした動きです。寝起きですぐ開花するさまをみると、
北米難物種がいかに短期集中的に動く植物なのか、よくわかります。




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          Echinomastus intertextus ssp.intertextus VZD695, Santa Gertrudis, Chihuahua




サボテンたちにはこの時期の晴天がいちばん大事なのですが、なかなか晴れ間が続かない。
先週は寒の戻りもあり、いちど開花した桜も一気に花ほころぶには至っていないようです。
花見の宴を楽しむゆとりもなさそうな春ですが、きょうは束の間の晴れ間にしばし温室で
過ごせたのは幸せでした。









テーマ : サボテン・多肉植物・観葉植物
ジャンル : 趣味・実用

コメント

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No title

Shabomaniac!さん  今晩は

沢山の北米サボテンの実生株、お見事な作りは
流石です。

スクレロカクタス・白虹山をこのサイズまで美しく
元気に育てておられるのには敬服です。

私は何度も失敗して懲りたので、もう接木で我慢。
なんとか英冠だけは上手く育てたいと思うこの頃
です。(笑)月の童子も細長くなりよく腐らせました。

春先の一度の水遣りで、小砂利を押しのけて蕾
を膨らませてくる様には感動しますね。

こちらでは、英冠の実生球、輸入球が共に、3月
初旬に新刺を出して、今、成長の真っ盛りです。
英冠、桜丸、ノウルトニーは開花を見ました。
月華玉、英丸などは蕾が膨らんでいます。

短い成長期、体力を付けておきたいですね。






No title

Shabomaniac!さん、こんばんは。

慈しみ育てられている数々のスクレロ、ペディオなど、楽しませていただきました。

植え替えで特に注意されておられることを、教えていただけたら幸いですが・・・。
よろしくお願いいたします。

No title

>Doremifaさん
白紅山は、このくらいのサイズまではなんとか来ますが、この先は長細くなりやすいですね。接ぎ木も柱状になって最後にはぐにゃっと倒れるように・・・^^;。英冠のほうが、肉質が硬いせいか、長く綺麗な状態保ちやすいですね。この春は蕾があがってからも晴れ間が少なく、うちではまだ本格開花が始まりません。
>masutusさん
北米難物は、植え替えで調子を崩すことが多いので、気を使いますが、タイミングがいちばん重要に感じます。いちばん良いのは、今くらいの成長ごく初期に根を極力痛めずに植え替え、数日後に水やりするパターンなのでしょうが、現実には根が脆いので植え替えで傷めないことは難しい。根が傷ついた状態ですぐ灌水すると腐りが入りやすい。私は夏に根を切り詰めて植え替えて、ひと月くらい待って灌水スタートする挿し木に近いやり方か、真冬に植え替えて春の水やりを少し遅くするか、のどちらかにしています。普通のサボテンのように5月頃の成長期にさくっと植え替えてすぐ水やりすると、経験上腐ることが多いです。

San Bernardino Co.

Shabomaniac!さん、こんばんは。
植物を栽培する私たちにとって、やはり春はうれしい季節ですね。
アメリカ西部コロラド高原あたりでも、最低気温がプラスになる
事も多くなってきました。雨さえあれば現地のCactusも成長を
始めるのでしょうね。
 水を得て生き生きとしたCactusの画像の数々を拝見していると
何とも気持ちの良いものですね、すばらしいです。
 SB 1773 まぶしい感じさえします。San Bernardino County
産は男性的なイメージがありますが、野生での個体数などは
どうなのでしょうか?以前 VictorvilleからHelendale を通って
Barstowまでの道を走った時に少し探しましたが、何の根拠もなく
ところどころ見てもあるわけないでした。
もしチャンスがあったら見に行きたいですね。

No title

>Yuccaさん
SanBernardinoは、白紅山と大竜冠の沙漠です。SB1773はおそらくHelendaleじゃないかと思います。仰る通り、いずれも大柄で、刺が荒々しい男性的なタイプ。Helenndaleでは町はずれの山(白っぽい)を登ったら上の方にたくさん生えていました。あとは、Owl canyon camping place (たぶんそんな名前)で止まった時に、キャンプ場近くに谷合、斜面でもたくさん見ました。栽培では、このくらいがせいいっぱいです^^;。
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