去りゆく夏を惜しむ刺花。

     
まだ8月だというのに、ここのところ雨ばかりで、すっかり涼しくなってしまいました。
猛暑はしんどい、と文句を言いながら、夏が急に終わるとやけにさみしい気分になったりして。
去りゆく夏を惜しんで、今回も刺ものの写真を並べてみます。今回は花咲く姿で。




resize1182.jpg

resize1188.jpg

resize1187.jpg
         Echinocactus parryi SB 59 Samalayuca, Chih




神竜玉(Echinocactus parryi SB 59 Samalayuca, Chih)。
エキノカクタスのなかでは、もっとも分布範囲が狭い稀少種です。大竜冠(E.polycephalus)に
雰囲気が似ているために難物扱いされることもありますが、実際はこの種の栽培は難しくありません。
成長も早くはないですが、太平丸(E.horizonthalonius)より早く、綾波(E.texensis)より遅いという程度。
自生地は大竜冠と似たようなガレガレの岩山で、太陽光線をまともに浴びて育っています。
私のところでも遮光なし、温室内のガラスに近い高温になる場所に置いていますが、日焼けしません。
この株は実生12年くらいだと思いますが、径10cm足らずのときから開花しており、よく咲きます。
兜(astrophytum asterias)を思わせる低紅の黄花ですが、アストロも元来はエキノカクタスでしたね。




resize1180.jpg

resize1181.jpg
      Ferocactus gracilis ssp. gracilis SB1280 El Rosario, BajaCalifornia
resize1175.jpg

resize1176.jpg
       Ferocactus chrysacanthus 'rubrispinus' Cedros Island, Baja California




こちらは、先回の続きで赤刺フェロの花です。
上は刈穂玉(Ferocactus gracilis ssp. gracilis SB1280 El Rosario, BajaCalifornia)。
下は赤刺金冠竜(Ferocactus chrysacanthus 'rubrispinus' Cedros Island, Baja California)。
刈穂はもう少し南に分布する神仙玉の舌状の幅広刺と比べられるので損をしているサボテンですが、
刺色の赤さ、透明感のある鮮やかさは、捨てがたい。
後者は、セドロス島を訪ねた某氏から、自生地種の実生から出たものだよ、と頂いた株。数年前から
開花しています。もうひと株あるので同時に咲いたら種が採りたいのですが、片割れはまだ咲かない。
どちらも関東沿岸部の地上温室栽培ゆえに、刺に黒いカビ汚れがついてしまっているのが残念なところ。




resize1169.jpg

resize1170.jpg

resize1173.jpg

resize1174.jpg
               Ferocactus glaucescens 'inermis'




最後は刺無王冠竜(Ferocactus glaucescens 'inermis')。
園芸的な奇形種ですが、生殖能力は失われておらず、種をとってまくと、同じ刺なしが生えます。
基本種よりも開花旺盛なようで、このくらいの(フェロとしては)小さいサイズから沢山花をつけます。
王冠竜は青肌と黄刺が大変美しいフェロですが、栽培しやすくて駄もの扱いされているようで、
愛好家の栽培場ではあまり見かけなくなりました。
この個体はトゲを失うとともに蜜腺も退化したのか、あまり刺座が汚れないのはありがたい。
金属光沢ある輝黄花は、真夏の陽光に素晴らしく映えます。

それにしても、この夏は残暑もなく終わってしまうのかなぁ。







テーマ : サボテン・多肉植物・観葉植物
ジャンル : 趣味・実用

コメント

非公開コメント

No title

shabomaniac!さん、今晩は

前ブログの「赤いやつら」の大龍冠、鯱頭などの赤刺の
美しさに感動しました。都会でも出来るものですねぇ。
苦心されている分、流石に刺が躍動している感じです。

このたびの刺物の花も綺麗ですね。ツボミも沢山付いて
いるし、開花が順調のようですね。

秋雨と共に涼しさがやって来ました。
今日、温室に入って気付いたのですが、大龍冠の実生
2センチ程度の小苗たちが、新刺を出しているのにびっ
くり。先日、腰水を吸わせたからか、季節の変化を感じ
ている様です。

こちらでは神仙玉の開花は7月中旬、金冠竜も早かった
のですが、赤刺金冠竜はどれも、やっとツボミが膨らんで
きた所です。
気候の不順が影響しているのか、ツボミの数が少ないの
が気になります。


No title

>Doremifaさん
刺ものはやっぱりサボテンの華ですね。諦めきれずにずっと取り組んでいます。しかし、都会のなかでも、我が家のように陽当たり半日、バス通り面、元々沼なので地湿じっとり、という場所では苦行のようでもあります。この秋の長雨でだいぶまた刺が汚れました(涙)。でも、涼しさを感じ取ったのか、サボテンたち、今年は秋の動きだしが早いですね。
プロフィール

shabomaniac!

Author:shabomaniac!
沙漠植物、栽培、探究。

最新記事
全記事表示を読む

全ての記事を表示する

カテゴリ
月別アーカイブ
最新コメント
最新トラックバック
リンク
カレンダー
05 | 2017/06 | 07
- - - - 1 2 3
4 5 6 7 8 9 10
11 12 13 14 15 16 17
18 19 20 21 22 23 24
25 26 27 28 29 30 -
Excite自動翻訳
天気予報

-天気予報コム- -FC2-
QRコード
QRコード
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる