赤いやつら。

                
炎天下、ギラつく陽射しをうけて、いちばん輝いてみえるサボテンは、やっぱりこいつらです。
この季節、温室に入ると身体が焦げそうだと、ガラス越しに眺めることが多いヘタれ栽培者を見返すように、
平然と真っ赤な刺を振りかざしています。




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       Echinocactus polycephalus old imported speciman



この大きい群生は、大竜冠(Echinocactus polycephalus old imported speciman)です。
十年ほど前に、たくさん輸入株が入りましたが、これは90年頃に、アメリカから輸入したもの。
当時は太平や英冠、ダシリリオンなどの山木を、ツーソンのADPという業者が書類付きで送ってくれました。
大竜冠はいわゆる難物の一角と見做されますが、成長は甚だしく遅いものの栽培が極度に難しいわけではない。
この株も30年近く故障なく育っています。ちなみに下の株は実生したもので、これで10年以上経っている。
そこから考えると、この群生株は何年生きているのか。うちに来てから、鉢の号数は変わらないです。




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         Ferocactus cylindraceus  KY9601 San Bernardino Co, CA



刺サボテンの王者といえば、赤刺フェロカクタスですが、信州高地などでなければうまく育たないと言われます。
関東の私の所では、かれこれ40年近く栽培していても、いまだに満足する出来映えになりません。
でも、あきらめきれない。この鯱頭(Ferocactus cylindraceus KY9601 San Bernardino Co, CA)は、
いちばん赤い刺、本物の紅鯱を探しあるいて、種を採ってきて蒔きました。実生から15年くらい経っています。
がんばって、がんばって、やっとこのくらいの作。しかも、撮影用にシャワーで赤み強調。

で、シャワーの前はこんな感じ。




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刺のうねり具合、長さともまずまず。この型は大きくなっても刺色は赤いままです。
日本で鯱頭として流通しているのは、北方系(ネバダ・ユタ)の種がルーツのものがが多いように思えます。
このカリフォルニア中央部原産の紅鯱は、意外に見かけません。
おそらく最強のコロニーの種から育てたので、信州とか、屋上沙漠とかで鍛えれば、もっと地肌が見えない
豪壮な紅鯱に仕上がると思うのですが・・・。




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          Ferocactus gracilis 'coloratus'  SB1240 Punta Prieta BCN



そして、日本で最も人気の赤刺といえばこれでしょうか。
神仙玉(Ferocactus gracilis 'coloratus' SB1240 Punta Prieta BCN)。
こちらはメサガーデンの種からの育成苗で、刺色、刺幅はまずまずです。でも、一部難あり。
関東など海岸部で刺ものを綺麗に育てる策として、屋上栽培があります。地湿があがらず、
風通しと陽当たりのよい屋上で、無遮光栽培すれば、関東でもかなり美しい刺に育つ。
以前、私のところでも疑似屋上フレームを作り、この株も途中まではそこで育っていました。
その後、震災を受けて疑似屋上を取り壊すこととなり、いまは地上のガラス温室で遮光なしの栽培です。
となると、どうしても避けられないのが、刺座につく黒いカビ。屋上時代は、つきませんでした。
どうしても梅雨と秋雨の時期にカビがつくようです。

どうすればうまく育つのがわかっていても、環境をつくれないのはなかなか悔しい。
それでもなお、炎のような赤刺への挑戦、あきらめることは出来ないでいます。




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コメント

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Emigrant pass, Calif.

素晴らしい赤刺の数々、熱さを思いっきり感じます! 今 Las Vegas でこのコメントを書いています。遅い夏休みを取り家族とU.S.A.を旅しています。いつものように観光地巡りですが、私が運転ですので目的地
へは、できるだけ Cactus がありそうな所を走るようにしています。
一昨日 Tecopa,Calif. から Old Spanish Trail Hwy. を走り Nevada-160 から Las Vegas へと、誰も使うことのないような道路を走りました。
驚いたことに Emigrant pass 付近で E.polycephlus & F.cylindraceus が
ほとんど同じところにありびっくりしたのですが、 私は、そんな姿を初めて見ましたので。またここの "Ferocactus" の赤がすばらしかったです。
(帰ったら写真を投稿します。) そこは山の上1500mはある場所です、湿度は
8%で気温は36度くらいでした。少し下るとすぐ40度を超えていました。転がっている石が暑くて持てないほどで日射が強いのですね。地温は相当ありそうでした。
次に行くところでは地温も計ってみます。

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No title

>Yuccaさん
ラスベガスの旅は素晴らしかったでしょうね。鯱頭や大竜冠はすぐ近くにたくさんありますし、少し足を伸ばせば英冠、白紅山、スクレロ・ナイエンシスなども・・・。アガベのエボリも見られそうです。素敵な植物に逢えたら、HP掲示板などで、拝見させてください。

No title

>2015-08-25 17:45 に投稿された方。
メールアドレスなどの記載がなかったので、お返事できていません。
リンク先のHPに当方アドレスがあります。
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