菊水の群れ。


     
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                Strombocactus disciformis ssp.disciformis 6years from seed




春。陽射しがいっぱいに降りそそぐ栽培場で、この鉢をみつけました。
ふだんはボタンでもならべたみたいな、地味な寄せ植えが、輝く花で飾られています。
菊水(Strombocactus disciformis ssp.disciformis)。
サボテンマニアのなかでは、古くから知られている種類で、むかしは輸入球がたくさん入ってきていた。
肉質は硬く、菱形のイボを螺旋形につみかさねる姿は渋さの極みで、いぶし銀の味わいで人気がありました。
しかし、種がホコリのように極く小さく、そこからの実生には時間がかかるため、いま、種から育てる人は
そう多くないと思います。




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この鉢にずらっと並んだ菊水は、みな同じ年で、播種から6年ほど経っています。
親株は、数十年まえに、懐かしいシャボテン社に出向いて、平尾さんに選んでもらって購入した株。
こちらもまだ健在です。もう片親は頂き物の実生株です。菊水はワシントン条約の付属書Ⅰに含まれるため、
かつてのように手軽に山木を手に入れることはできません。
しかし、時間こそかかるけど、種からの育成でも野生株に見劣りしない、扁平で美しいサボテンが育ちます。
小さく地味ながら、こうしてぎっしり鉢にならんで花を咲かせると見事です。
これは、種まきをしなければ味わえない楽しみですね。




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                         same plants at 3years old in 2012
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菊水は、自生地の画像など検索してもらえればわかりますが、メキシコの泥っぽい崖地にへばりつくように
生えています。ほこりのように小さい種は、垂直に近い壁に付着して発芽するためとも思われます。
上の写真は、2012年に同じ鉢を撮影したもので、このときは実生から3年半で、1cmに満たない大きさでした。
いま、ブレザーのボタンくらいのサイズです。最初の3年、小さいうちは実に成長遅鈍ですが、そのあとの3年で
これだけ大きくなります。どうですか?蒔いてみる気になりませんか。




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                Blossfeldia liliptana living on muddy cliff similar to Strombocactus




南米で、同じような環境に生えているのが、松露玉(Blossfeldia liliptana)。
こちらも泥の崖面に埋まりこんで育ちます。写真の株は南米からの輸入球ですが、扁平な姿は菊水に
近いものがある。同じく種が微小で、実生育成はさらに難しいのですが、十年ほど前に蒔いた実生苗も
開花しはじめています。これについては、また後日。


さて、ことしもあれこれ、実生しないと。






テーマ : サボテン・多肉植物・観葉植物
ジャンル : 趣味・実用

コメント

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松露玉、今年種を買ったんです。ミストメーカーという武器がありますから。温度も上がってきたし良い季節になりますね。5月に入ったら岩肌に種付けて発芽させてみたいと思っています。そのうちには菊水も。

shabomaniacさま、ご無沙汰してます。
今年菊水播きました。ここ数日の気温でやっと土に緑緑っぽいのが…小さくてよく見えません。
前回失敗したので、今回は少しでも大きくできればと思います。

沢山の菊水、見事です。ペッタンコの松露玉も自生地風で元気。松露玉は終日日陰と聞いたことありますが。海外から来た松露玉、棚の下で栽培してましたが、その後置いたことを忘れ冬のある日気づいたら枯れてました。次回実生します。

お見事です

shabomaniac!さん 今晩は

成長遅鈍の菊水を6年間で、これだけ沢山、この
大きさに育てられたのは流石です。ご苦労された
分、可愛さもひとしおでしょうね。

私は、赤花菊水を蒔いて2年目に。まだ、マッチ
の頭にもなりません。僅かに頂部に白髭のような
ものが確認できる程度です。これから、どうなる
ことやら。一瞬の油断で消えてしまいそうで。

きっと、自生地では、成長スピードが速いものと
思われます。自生地の環境の方が厳しいから。

兜丸やら刺物の実生のように、選抜などする必要
もなく、ケースに並んだ「きょうだい」たち、皆
が同じような顔をして可愛いですね。



Shabomaniac!さん、こんばんは。

菊水の実生、結構速く育つものですね。
うちでも2013年播きの実生苗が大豆粒ほどになってます。
どうやら、発芽率の良いときはその後の苗の育ちも良いようで、その前に播いたときは発芽率が悪く、苗の育ちもイマイチでした。
自家産のタネを取り播きした昨年の苗は、すでにマッチの頭サイズで順調です。

昔、菊水を実生2年そこそこで開花させた、三保ヶ谷南雪翁という栽培名人がいたそうです。
その名人は花籠も実生3年で蕾をつけるまでに育てあげたとか。

花籠も似たようなものかと挑戦中なのですが、まだまだわかりません。

花籠と菊水、どちらも自生地の画像を見ると、石膏のような白い泥壁状の崖地にイワヒバの仲間と一緒に生えていますね。
と、いうことは、雨季にはそうとう湿った状態…のはず。すくなくとも一日に数時間はグッショリ濡れた状態になる、そんな期間が数か月は続くのではないでしょうか。

花籠、菊水、以外にも大竜冠など生長遅鈍、と言われる種類も自生地では意外に早く育つ気がします。なにかこう、独特のツボがあるようで。これさえ押さえれば…なんとかヒケツを見つけ出したいものです。

>TK-Oneさん
菊水実生には、ミストメーカーが強力な武器になりそうですね。この種は、完全に(長時間)乾かすと実生苗は小さすぎて耐えられないので、腰水したくなるのですが、そうするとこんどは青ゴケが大敵になります。でも、
始終濡れている必要はないので、ミストメーカーをタイマーで使ったらうまくいきそうですね。

>guritogureさん
こちらこそ、ご無沙汰しています。菊水、緑の極小タマみたいなのが出てくれば、それが菊水だと思います。乾かさないように育てれば、2年で5mmにはなってくれます。以降はそだちもはやくなるし。ことしは赤花菊水の種をいただいたので、それを蒔いてみようと思います。

>sileriさん
松露玉のほうは、ペルーから来た苗です。これも時間が経つと青々して、膨らんでしまうので、この扁平さ、干物かげんをどう維持していくかが課題です。実生は菊水以上に難しいと感じます。種がそれこそホコリレベルに小さいんですよね。5mmくらいに育ったた苗は、反射光(50%)くらいがちょうどいい塩梅かと。

>Doremifaさん
なかなか育たない(遅い)サボテンは、花咲く標本までには時間がかかるので、しんどいところはあります。私など、栽培場が狭いので、大きくならないところが取り柄だと思って育てています。皆同じ顔、という所が
本格マニアには不評なのかな。今年は赤花実生にもチャレンジです。

>noriaさん
菊水も松露玉も、最初の3-4年、5mmくらいに育つまでが神経使うし大変ですが、そこから先は、伸びもそこそこ早いし、花も咲き始めるし、で楽しいものです。しかし、菊水や花籠を数年で咲かせてしまうなんて凄いですね。成長が遅いところもこの種の鑑賞ポイントでは?と思うので。


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