ペディオカクタス開花。

       
今週末は久々の晴天。
この春はじめて、しっかり陽射しのもとで植物たちに向き合うことができました。
ペディオ・スクレロなど、北米難物サボテンには、3月初頭に今季最初の灌水をしましたが、
いちどの水やりでじゅうぶん吸水しています。なかに数本、動きの出ない個体もありますが、
これらはなにか故障があるので近々鉢からあげて点検する必要あり。
きのうときょう、咲いていたのは大半がペディオカクタスです。先週撮った蕾の写真と、
きょうの開花写真を並べてみます。




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                         Pediocactus bradyi ssp. despainii SB1014
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                        Pediocactus bradyi ssp. despainii SB989




まずは、デスパイニー(Pediocactus bradyi ssp. despainii)を二株。
写真上、ツインの株(SB1014 ※去年のエントリーでは間違ってSB989と表記されています)は、
黄色と桃色が入り混じったような、独特の甘い色合いの花。毎年時期をそろえて開花するので、
授粉して種を採りますが、小さいせいか、一果に数粒しか入っていない。いちど夏に日焼けで
瀕死の状態
に陥りましたが、すっかり回復しました。ただ大きくはならないタイプのようですね。
もう一株(SB989)は、より大型になるタイプで、このタイプは私も自生地で見たことが
あります。埃っぽい赤土の平地で、踏まれた大福みたいに地面に埋まっていました。
この株はだから、すこし膨らみすぎですね。こちらはシンプルな黄花です。




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                       Pediocactus bradyi ssp.winkleri RP132
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                       Pediocactus bradyi ssp.bradyi  SB470




つづいて、デスパイニーの兄弟種をふたつ。
まずはウインクレリ(Pediocactus bradyi ssp.winkleri RP132)。ラルフ・ピーターズ氏の
フィールドナンバーで、通常タイプより羽毛が多いとありました。これで実生4、5年経ってます。
同じ鉢にひょろ長い個体がありますが、ある年になるとぐっと丈が縮まって、本来の姿になります。
そうなれば開花サイズ。開花している株で、球径2cm弱といったところです。
ブラディ(Pediocactus bradyi ssp.bradyi SB470)の大群生は、去年に続いてしっかり咲きました。
早めの水やり開始が開花促進につながるようです。このサイズの群生実根株が生きていることじたい、
私にとっては奇跡的なことなので、拝むように眺めています。この種は、花色のバラエティは少ないようで、
どれもだいたい白っぽい花。単頭の相方はまだ咲いていないので、ことしは種採りは難しそうです。




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                       Pediocactus simpsonii 'campestris' fh76
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                       Pediocactus paradinei KY9825




最後はペディオの基本種、月華玉(Pediocactus simpsonii 'campestris' fh76 Elk Mt. Wy)と
長毛の稀少種、パラディネイ(Pediocactus paradinei KY9825 Kaibab Plateau,Az)です。
月華玉は、育たないことはないですが、実生して綺麗な開花標本を育てるのはなかなか困難。
この程度のサイズまではいいですが、だんだん上に伸びて、型崩れしたマミラリアみたいになりがちです。
自生範囲の広い月華玉には色々なタイプがあります。これは比較的小型ゆえ、開花も早いのかなと。
つづくパラディネイは、産地種の実生で、同じサイズの株がもう一本あります。親株は長い毛だった
記憶がありますが、いまのところフサフサにはほど遠い、毛のない月華玉状態です。この種は、
そもそも小型なので、月華玉にくらべれば栽培上は標本にまとめやすい。もう3、4年作れば、
3寸鉢サイズで白毛たなびく美品に育つはず・・・。

ところで、去年のエントリーを見ると、同じようなメンツの開花写真を4月中ごろにアップしています。
なので1週間~10日ほど今年のほうが花が早い。先週あたりから急に気温が上昇しているせいでしょうか。
桜の花も一気にほころんで、きょうあたり関東では八分咲きでした。
やっぱり春は良いですね。






コメント

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こんばんは。

ペディオの明るくて優しい花々、ホッとします。
10年経っても3cmほどの生長の遅さは狭いところには助かりますね。

屋上でのペディオは、北側の無遮光栽培で枯れるのが少なくなりました。
ずっと通風しているので、Shabomaniac!さんの所より10日ほど開花が遅いようです。

Kaibab Plateau

Shabomaniac!さん、こんにちは。
 気持ち良さそうに花をつけている Pediocactus の姿、
心が温かくなりますね。
いくつかの"Pediocactus"の自生地となっているArizona北部、
Kaibab Plateau周辺は何とも不思議な地形で、ほんの少し
地学にも興味のある私にとって楽しいところです。 山岳系の
Cactusの自生地はどこも不思議な地形ですから景色も驚く
所ばかりで、そこに育つ彼らはやはり特別な存在ですね!

>masutusさん
ペディオは、刺も痛くないものが多いし、花も優しいので、サボテンが苦手な多肉好きの人にも好かれそうです。スクレロにくらべても、高温が苦手なので、雨よけありの屋外栽培がいちばん良さそうですね。屋上北側、もそんな感じなのでしょうか。うちのガラス室では夏場しんどそうです。

>Yuccaさん
ひとつ手前のスレッド、お返事しそびれて恐縮です。カイバブ高原周辺は、パラディネイの他にも斑鳩や天狼、スクレロのブセッキーなど、興味深いサボテンが多く見られますね。パラディネイは、ハウスロック側から峠をのぼり、頂上すこし手前あたりの、軽井沢みたいな木立ちの中、ギャップ的に陽が射す場所に生えています。冬は完全に雪の下になるようです。
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