未知なる熱帯・・・

このまえの連休、アンデスにこそ行けなかったんですが、子どもを連れて、
関東の近場までイワシ釣りなんぞに出向きました。
そのおり、やっぱりというか、さる熱帯植物の専門業者さんに足が向きました。



IMG_9175S.jpg


おっきい温室が何棟も並んでいる、風景。
植物好きには、これだけでも、なんだかワクワクしてくるものがあります。
ご挨拶もそこそこに、中に入ってみると、あるある。色んな熱帯植物がわんさと茂っていて、
むっとした湿気、と植物から立ちこめる香気に包まれます。いいなぁぁ。楽園だ。


IMG_9188S.jpg

IMG_9203S.jpg


小灌木に、もさもさとした草本、ツル植物に着生種・・・。とにかく色々な種類の植物が、
びっしりと隙間なくハウスを埋めてます。

でも、温室内をしばらく歩くうち、なんつうか、いつもの自分を見失うような、得も言われぬ不安感が
からだに満ちてくるのが感じられる・・・これは何だ?


IMG_9185489S_20100511223436.jpg


一緒にいた息子が、問いかけてきます。

息子「これなんていう花?」
父 「さぁ・・・花が五弁だし、ガガイモ科とかキョウチクトウ科とか、でもまてよ、うーん違うかも」
息子「これなんていう木?」
父 「うーん・・・パンヤ科っぽいなこの感じ。でも、アハハ、ほんとはようわからん」
息子「ふーん、パパってサボテン以外はぜんぜん詳しくないんだねー」

なにやら、勝ち誇った表情みせる息子・・・そういえば、コヤツは日本の野草にはやたら詳しいもんな。
おいらにしても、植物全般、それなりに見知っていると思ってた今日まで。
でも、いま自分の周りを囲む数多の美種珍種の殆んど、種名はおろか、属や科さえも、ハッキリわからん。

・・・漠然と沸き上がっていた不安感の正体はそれでした。

そう、ワシは自分が思ってたほど、植物に詳しくない。なのに"maniac!"なんて名乗っていいのか?
「無知な自分」という現実に脳天から衝撃を受けたわけです。


IMG_9190S.jpg


この青紫の涼しげな花は、ペトレア(Petrea voiubilis)です。中南米から来たクマツヅラ科の植物。
そのときは判らず、あとで調べて知ったんだけど。
よくみればガガイモ科とはほど遠いす。それがキレイな植物だと、よけい情けない気持ちになりますな。
きけば、花やさんでも売ってるものらしい。そんなものも同定出来ないなんて・・・。

魅力のない、自分の感性に訴えかけないものなら、知る必要もないのかも知れないけど、どれもこれも、
目を近づけてじーっと見ていると、「いいなぁ・・・、これ」と感じ入ってしまう。
およそすべての女性とすべての草花木に惚れっぽいおいら。好奇心にはいきどまりがない。
自分の知らないところに、知ったらステキに違いない世界がまだまだ拡がっているほど、切ないことはないのよ。
表参道や六本木を歩くと、行き交うすべてのカワイイ子と恋したくなって死にそうになる、あれと同じ。

そのあとは、温室内を歩きながら、ひと鉢ひと鉢を自分なりに同定努力してみましたが、種名までわかったのは
1割未満、おおまかに科や属くらいまで分かるものが3割強くらい。
結局、広い温室を埋める植物の7割近くが、私にとってまるで未知の植物だったのです。

で、実はしっかりわかった「1割程度」っていうのも、タネあかしすれば、こういうこと。


IMG_9196S.jpg

IMG_9192S.jpg


多肉ゾーンがあったんです。でっかいアロエ・プリカティリスや、塊根類に奇想天外。ほかにも色々な多肉・・・。
このあたりにあったものはだいたい顔見知りだったけど、同定できたものの大半はここ。
ちなみに、残念ながらサボはリプサリスしかありませんでした。
サボなら1500種くらい同定出来ると思うんだけど。
やっぱ昨今不人気みたいですねー。おいらと一緒で、トゲトゲしいのが嫌われちゃうのかぁ(涙)。

あと、数少ない私が知ってた植物を中心に、写真をご紹介。


IMG_9208S.jpg

IMG_9207S.jpg


われらサボタニ人になじみ深いブロメリアがずらり。ネオレゲリアなど、いわゆる観葉として市場に出る種類が
多いので、マニアックなブロメ人には物足りないかも知れませんが、カラフルなロゼットがズラリと並ぶ姿は
実にトロピカルでした。


IMG_9194S.jpg

IMG_9205S.jpg


サンスベリアも色々。最近人気ありますよね。この業者さんが最初に導入したサンスもあるって話。

あと、これはため息でるくらい立派なヨハネステイスマンニア(やし)。
タネからじゃなかなかこうは育たないだろうなーと。
これはマグニフィカだそうで(Johannesteijsmannia magnifica)、痛烈に欲しかったけど場所も財源もなし。
あー残念、また断念。そういう意味でも、こういうところを歩くのは難行苦行。


IMG_9202S.jpg

IMG_9198S.jpg


ディクソニアはこれ1本しか見ませんでしたが、コウモリランはけっこう沢山ありました。
シダはけっこう好きなんだけど、10年育ててるリュウビンタイ1本をのぞいて、場所の問題などあり手を出せずにいる植物。


IMG_9187S.jpg


で、最後にこの縮れたはっぱは、小苗でわかりにくいけど、たぶんグンネラ。(たぶんGunnera manicata)。
オニブキという和名がついてて、その名の通り超巨大かつ凶暴なフキのように育つ植物で、昔からの憧れの種です。
実物をそうとう見たら欲しくなりましたが、勇気出ず見送り。
でも、外で越冬するなら今度買ってみよっか・・・カミさんに許可とれたら。

いうことで、またまた夢の温室に出向く理由になりそうです。



コメント

非公開コメント

美しい植物

はじめてコメントします。
いつもShabomaniac!さんの博識ぶりに感動していたのですが、
未開拓の分野もあるということがわかって、ちょっとホッとしました^^
グンネラ、奥様が許可を出してくださって手元におけるといいですね!
仮にもあんなに大きなものを育てる環境があるなんて羨ましいです。
わたしは頭の中に妄想植物園やら妄想動物園を経営するに留まっているので。

>palcadさん
コメントありがとうございます。
当方、かなり偏った知識があるだけで、その偏ったなかでも、手薄な部分はかなり手薄とわかり、身の竦む思いがしたと・・・。
私は妄想と現実の境界が曖昧?なタイプなので、葉っぱの傘にできそうな大きなグンネラ、ぜひ育ててみたいと思います。

この温室はどこにあるのでしょうか?

>ただきさん
房総半島の白浜にあるエキゾチック・プランツさんです。むかし南房パラダイスという施設があった近くにあるのですが、業者卸中心なので、お訪ねになる場合は事前に相談した方が良いかと思います。

Shabomaniac!様

お返事ありがとうございます。偶然にも千葉県に在住なので、もし出かけることがあれば寄ってみたいと思います。現在、プリカティリス(20センチ程度)を育てていて、試行錯誤しながらやっております。現在でもプリカティリスは育ててらっしゃいますか?
プロフィール

shabomaniac!

Author:shabomaniac!
沙漠植物、栽培、探究。

最新記事
全記事表示を読む

全ての記事を表示する

カテゴリ
月別アーカイブ
最新コメント
最新トラックバック
リンク
カレンダー
09 | 2017/10 | 11
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30 31 - - - -
Excite自動翻訳
天気予報

-天気予報コム- -FC2-
QRコード
QRコード
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる