ほかの何処にもない場所。

2014年、1月1日。

この日が来るたび、年がひと巡りする間隔が、詰まってきているように感じます。
数え切れない日々が降り積もり、風景は記憶の彼方に遠ざかってゆく。
たった今の、この瞬間さえ、砂のように手のひらからこぼれて。



knowltonii.jpg
                       Pedeiocactus knowltonii in habitat



さて、ここは世界でただひとつ。ほかの何処にもない場所です。
コロラド州とニューメキシコ州の境界にある、針葉樹に覆われた小さな丘が、
ペディオカクタス・ノウルトニー(Pedeiocactus knowltonii)の、地上で唯一の自生地。

端から端まで歩いても、5分とかからない。
木漏れ日が射す砂礫の斜面に、ノウルトニーは半ば身を埋めて、かなりみっしりと生えています。
柔らかく、刺も貧弱なこのサボテンが、なぜ食害もされずに生き延びているのか。
どうして、まったく同じ環境に見える近くの別の丘には、ただの1本も生えていないのか。
ともかく、この小さな丘だけが、世界でただひとつの彼らの王国なのです。

私が長年の願いを叶えて、ここをようやく訪ねた五月の日は、小雪が舞っていました。
薄桃色のかそけき花は、どれも半ば以上閉じていて、決して私を歓迎しているようではなかった。
けれども、ここは私が知っている地上で一番素敵な場所です。


新しい一年のはじまりに。



テーマ : サボテン・多肉植物・観葉植物
ジャンル : 趣味・実用

コメント

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あけました、おめでとうございます♪

くつろぐお正月をお迎えでしょうか?私毎日くつろぎちゅ~(^◇^)

とってもロマンチストあんどチックですね。ああ~地上で一番素敵な場所を本当に見つけるって素敵~♪ブログの詳しい解説、人知れずの素敵な自生地の紹介とっても楽しみにしています。

今年もこれからもどうぞよろしくお願いいたします♪

A Happy New Year !

Shabomaniac!さん 
新年明けましておめでとうございます。

止めることの出来ない時間の存在、その速度を感じた時、
何ともいえない気持ちになります。

自生地で彼らに向き合うと、時間の観念を大きく変えないと
理解できなかったり、それ自体が意味を持たないのかな?
とか考えられ、何か心洗われる体験をしています。

静かさの伝わるknowltonii の姿、すがすがしいです。

本年もよろしくお願いします。


そうだったんだー。

一件育てやすいknowltonii、実はそうでも無く。pedioの中でも貴重な植物と初めて知りました。大体自分自身サボテンにこれほど真剣に向き合ってること自体信じられません。本当、サボテンに限らず、植物にもっと真摯に向き合わなければと、改めて思いました。


今年もサボ道に精進してまいりますので、ご指導のほど、よろしくお願い申し上げます。

あけましておめでとうございます。

P. knowltoniiの埋もれた姿がとても愛らしい。こういうのを見ると、サボテン栽培について色々反省しなければならないと思わされます。

突発的にアメリカ行きを決意しました。私も何かに出会えるとよいのですけれど。

今年もよろしくお願いいたします。

あけましておめでとうございます

コロラドの大学に留学中のブラジル人の娘が帰ってきました。
「10月から雪の地域でサボテンなんか無いですよ」と言っていました(笑い)。
今年も色々と参考にさせて頂きます。

あけましておめでとうございます。

現地のお話や実生のお話などをドキドキしながら読ませていただいています。

本年もよろしくお願いいたします。

明けましておめでとうございます。

コロラド州南端が自生地ということは知っていましたが、そんなに狭い丘だとは初めて知りました。
ノウルトニィは私が最初に手に入れた北米高山種で、今までの猛暑に耐えてくれましたが、自生地の様子を重ねるとより愛らしく思われます。

今年もよろしくお願いいたします。

あけましておめでとうございます

ノウルトニーの自生地は狭い様ですね。
球体が小さいから充分な領地なのでしょうか。

北米の小型種は、開花時期でも見つけるのに
ご苦労されるのでしょうね。

天狼の自生地などを拝見するにつけ、訪ねて
みたい思いが膨らみます。

今年も拝読するのが楽しみです。

あけましておめでとうございます。

地味な印象ですが小型のノウルトニーも味わい深いものがありますね。

今年はペディオやマミラリア、ギムノカクタスを集めてみようかと思います。

本年もよろしくお願いいたします。

あけましておめでとうございます。

難物にはとても手が出せない私ですが、
耳学問だけでもと、いつも読ませていただくのを楽しみにしております。

今年もよろしくお願いいたします。

連日の寒波ですね。熱帯サボや多肉にはしんどい時期です。

>takoyashikiさん
お正月休みはすでに遠い彼方。15時間労働の日々です。世間の喧噪から遠く離れた辺境の森に暮らすノウルトニー、少し羨ましいですね。

>Yuccaさん
今年は自生地旅行出来るかな?と、毎年いまの時期には考えます。ですが、叶うのは3年に一度くらいかな。せめて10日休めれば、南米でも行けるかな、と思うのですが。

>sileriさん
ノウルトニーの山は、軽井沢とか、そんな感じのところです。夏もそれほど暑くないと思います。同じペディオの月華玉なんかも似た環境に生えています。
サボテンといっても、実に様々ですねー。

>roka79さん
アメリカ旅行楽しみですね。いろいろ見られたら、また教えて下さい。最近は自分は行けなくても、ネットのなかで、結構旅の気分を楽しめます。

>cooパパさん
たしかに。コロラドあたりはペディオカクタスや小型のエビ、オプンチアくらいしかないですからね。コロラドで現地の人に青花蝦の自生地を訪ねたら、サボテンはアリゾナにある、と言われました。

>よっしー さん
サボテンと並んで、アロエも大事に育てています。去年はピランシーの種がわずか手に入ったので、小さい実生苗を大事に育てています。

>masutusさん
ノウルトニーの山はほんと小さいです。小学校の校庭くらいもない。ですが、その一帯では踏まずに歩くのが難しいくらいの密度で生えています。実に不思議です。短い周期で世代交代しているようでした。

>Doremifaさん
この時のノウルトニーは花どきだったのですぐに見つかりました。ウインクレリやデスパイニー、飛鳥、斑鳩などは、同じ場所を翌年訪ねても見つかりません。そういうのを苦心して探すのがまた楽しいのですが。

>maritimaさん
むかしはマミラリアなど、ずらっと集める人もいたみたいですが、いまは得難いものも多いですね。ギムノカクタス(ツルビニ)も、小型で味わい深い仲間ですね。

>noriaさん
あれもこれもと手を広げるので、植物たちには申し訳ないと思いつつ、サボテンに限らずなんでも育ててしまいます。向き合うとどれもまた魅力的で・・・。こちらこそ今年もいろいろ教えて下さい。

というわけで、皆さま、あらためて本年もよろしくお願いいたします。

>端から端まで歩いても、5分とかからない。

そこにしかない何かがあるんですかね~?(^^)
それは何なのか知りたいような・・・。
でも知らない方が素敵な気もするし・・・?
謎めいてていいかも~と。

私にとっての地上で一番イイところは
コピさんいっぱいのチリ・・・かなぁ(^^)♪
遅くなりましたが、今年もよろしくおねがいします。

メッチャ出遅れました(^^ゞ

いよいよ寒さの底に近づきましたね。
先生にはホントにいろいろご教授いただき感謝いたします。
今年もいっぱい学習させて下さい。

>l-marshさん
チリのコピアポア産地、是非行きたいですね。2001年に、仕事にかこつけて計画をたてたのですが、実現寸前に9.11テロで頓挫し、いらい果たせぬ夢・・・。コピの産地は行く人が多いので情報もわりとあるし、訪ねやすいかなと思うのですが・・・。
>遍路さん
寒さの底・・・去年の寒波では手痛い被害を受けましたが、今年はまだそれほどの冷え込みは来ていないようです。ハウス内の最低温度は氷点下4度を記録していますが、メロ・マタンザヌスの肌に皺が寄ってきたくらいです。このまま、春になってくれ・・・。


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