この連休、ちょいとアンデスまで・・・。

このゴールデンウィーク、ちょいと南米ペルーの柱サボテンに会いに行ってきました。

乾いた大地に根を下ろし、まっすぐに天を突くその姿は、
ハーゲオケレウス・アウレイスピナス(Haageocereus aureispinus)。


haageaurei00S.jpg


ささくれ立った刺のあいだから、折良く、真っ赤な花をにゅっと突きだして。
ちまちままるまると植木鉢に収まった行儀のいい連中にはない、野生のオーラを放ってます。
愛好家の温室では、まず見かけないサボテン。こんなもの鉢植えで育てるなんて人は、よっぽどの変人で、
サボテンクラブでもなかなか友だちが見つからないだろうね。

つぎに出会ったのは・・・


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クレイストカクタス・ヒヤラカンサス(Cleistocactus hyalacanthus)と思われる柱サボテン。
この仲間特有の面白い形の花を咲かせていました。先のハーゲオケレウスもそうですが、
南米サボテンに多いこうした筒状花に訪れ、花粉をはこぶ送粉者はハミングバード、ハチドリです。
新緑眩しいアンデスの山並みを望みつつ、彼らの来訪をしばし待つ私でした・・・。


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ハチドリ、来ませんでした・・・。
かわりにウグイスが鳴いてました。梅にはあうけど、サボテンにはね・・・。
いま気づいたけど南半球じゃ季節も逆だわ。
なぜならここは・・・


haageaurei02S.jpg


ジャポーン。

・・・でもまあともかく、日本ではあまり栽培されることのない、柱サボテンが咲いてたわけです。そこでは。
ある本で、むかし日本のサボテン好きはみんな、平べったいフレームで育てていたから、収まりのわるい
柱サボたちは疎んじられたのだと、読んだことがありますが。

私のところでも、自宅のガラス温室にはかさばり過ぎ、都内から車でウン時間の田舎に建てた“粗放栽培ハウス”に
放り込んでいる次第。でも、そもそも休みが取れないし、めったに行けないから、花に会えたのはまさに僥倖。

例によって例のごとく、こうしたマイナー稀少種??の普及を叫びたい私ですが、こればっかりは
環境を選びますね。といっても、今じゃビニールハウスが栽培場の主流だし、人の背丈くらいのサボテンなら、
育てられる環境の人はけっこういるようにも思えますが。
でも立派なハウス持ってる仙界の重鎮ほど「柱モンなんて値がつかんわ」とかココロ貧しいこと言いそうだしなぁ。

ともかく、そもそも育ててる人が少ないうえに、なかなか咲かないサボテンだから、花が咲いてる姿には
そうそうお目にかかれない。だもんだから、咲いてるところに出喰わすと、かなり感動してしまいました。
思わず「アンデスまで行って来たどー!」なんてホラを吹きたくなるくらい^^。


clehyacan02S.jpg

haageaurei03S.jpg


一応、我が家の収まりの悪いノッポなサボテンの来歴を書いておきましょ。

まず上の写真クレイストカクタス・ヒヤラカンサス(Cleistocactus hyalacanthus)。和名は白閃。
柱モノのなかでは比較的知名度があるほうで、30年以上むかし、藤沢の紅波園さんで子苗を買ったこともある。
そもそもは近縁種の吹雪柱(cleistocactus strausii)として輸入したものですが、
育ててみたらヒヤラカンサスのようになってきた。とっても良く似ているから混同されがちです。
後者だとすると産地はボリビアから北部アルゼンチン。おー、コンドルが飛んでゆく。

そしてもうひとつのハーゲオケレウス・アウレイスピナス(Haageocereus aureispinus KK315)。
この種は白花もあるみたいですが、こいつは咲いたら真っ赤でした。
輸入種子を蒔いたもので、データによれば産地はペルーのRio Chillon、標高1200mくらいのところ。

うちから飛行機を2本ばかりと乗り合いバスとかをサクっと乗り継いでたったの28時間。
あとは徒歩で半日くらい歩けば行けるはずですな。
なーんだ、それならこの4連休に行けないこともなかったなぁ。




コメント

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cactos de beijoflor

ポルトガル語では蜂鳥のことをbeijoflor(ベイジョフロール)といいます。
beijoは接吻、florは花の意味です。ハミングバードも可愛いですがこちらもなかなか趣のある名前だと思います。
私の一番のお気に入りサボテン、アロハドアが蜂鳥によって花粉を運んでもらっていると知ったのは、Shabomaniac!さんの属別解説でした。
その蜂鳥つながりで、マツカナやクレイストカクタスにも興味が広がり、立派な変人として、種まで輸入して実生してしまったのが2年前のことでした。
写真のような開花サイズになるにはまだ何年も待たないといけないのでしょうが.....。
Shabomaniac!さんは、難物作りの名人であるばかりか、変人作りの名人でもあったんですねえ。

>queiitiさん
beijoflor(ベイジョフロール)!いい響きですね。花にキスしちゃうところがラテンっぽくて。でも、マツカナやクレイストカクタスを実生するようになると立派な大変人かもしれませんね^^。マツカナなども花だけじゃなく、球体のバラエティも色々で実に魅力的ですけどねー。いわゆる「優形」を選抜する基準が見つけにくいだけで・・・。
ハチドリ媒花といえば、北米にもマミのなかのCochemiea類や月宮殿とかもありますねー。調べたことないですが、おそらくエビのCoccineus系なんかもターゲットはハチドリに思えますね。
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沙漠植物、栽培、探究。

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