早春のスケッチ。


山田太一のドラマではありません。
でも、いまの季節の、寒さがなんとなく緩んでくる感じ、好きなんだな。
というか、多分に思いこみかも知れないんだけど、春の気配を仄かに含んで、ツンと頬にささる冷気がいい。
なんだけど、年度末が近づいてバタバタ忙しく、あまり自分の時間がとれずに過ごしています。
なわけで、今回は栽培場で咲いていた花の簡単なスナップ。



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                  Uebelmannia pectinifera ssp.flavispina HU361


ユーベルマニア・フラビスピナ
(Uebelmannia pectinifera ssp.flavispina HU361 W Diamantina 1280m)。
熱帯ブラジル産のサボテンですが、なぜか氷点下まで冷え込む栽培場でも元気です。
新刺を出して、花も咲かせています。やや標高の高い場所に生えているからかも知れませんが、
同じエリアのディスコカクタスや、ピロソケレウスは、かなり辛そうな顔をして寒さに耐えています。
この種類は、一度こじらせるとなかなか立ち直らず厄介ですが、弱酸性の用土で一年中湿り気を
切らさないように育てると割と順調です。
最近見つかった美しいバリアント、エリオカクトイデス('eriocactoides')は、
フラビスピナの刺が長いタイプかな、と思います。綺麗ですが、まだ種が売られているのをみかけませんね。



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                  Eriosyce clavata ssp.clavata 'grandiflora' KK100


続いては冬の定番中の定番、ネオポルテリア。この仲間は年末から早春にかけて咲き続けています。
いまはエリオシケ属に編入されていますが、昔ふうのネオポル、という響きがなんだか馴染みますね。
蝋のような光沢のある独特の花は、サボテンの花としては比較的長持ちで、1週間くらいは萎れません。
写真はクラバータ・グランディフロラ
(Eriosyce clavata ssp.clavata 'grandiflora' KK100 Islon,Chile,300m=暗黒王)。
おっきい花、と名前がついていますが、この個体について言えば花がとくに大きいわけではない。
ペルーのカールナイツさんから小苗で来た株ですが、10年くらい経ったのにほとんど成長してません。
ただ、なんとなく「古い」感じの、風格みたいなものは備わってきましたね。



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                  Mammillaria sanchez-mejoradae


最後は冬マミです(夏マミってのがあるかは不明)。
サンチェス・メホラダエ(Mammillaria sanchez-mejoradae San Rafael,NuevoLeón,México)。
小さくて、白くてふわっとしたお菓子のような可愛らしいサボテンです。刺もまったく痛くありません。
最近の発見種(といっても20年くらい前)で、自生地は狭い範囲に限られているため個体数は極く少ない。
この頃は種や苗も出回るようになりましたが、当初は種を手に入れるのも困難な稀少種でした。
刺の雰囲気から、白子法師(Mammillaria solisioides)に近いもののように言われますが、
実際の植物は姫玉(Mammillaria lasiacantha)に近い印象です。
ただ、刺の生え方、羽毛のような感じなどは独特。写真の株は種から十年くらい育てていますが、
まだ数センチくらいにしかなりません。でも、これはあまり大きくせず、数頭くらいの群生を小鉢に植えて楽しむのが粋かな。
手にとって、顔を近づけて、その精密な刺や、花の微妙な色具合を眺めれば、早春の気配が感じられます。



テーマ : サボテン・多肉植物・観葉植物
ジャンル : 趣味・実用

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Springtime

Shabomaniac!さん、こんばんは。
太陽が少し高くなってきて、日の入りもやや遅くなり、なんとなく
春を感じるようにになってきましたね。

ところでこの3種類、故郷は日本から遥か彼方ですね。
Shabomaniac!さんのところで花を咲かせて、春を感じて
いるのでしょう、きっと。 ここちよさそうに見えます。
 私の心にも響いてきますけど!


Shabomaniac!さん、こんばんは。

通風ポリカトンネルではネオポルやサンチェス・メホラダエなどマミにようやく蕾が見えてきて、昨年実生のマスタス等には新刺が出て来ました。
あとひと月ほど、待ち遠しいです。
サンチェス・メホラダエの羽毛状の刺はとても美しいですが、球体は驚くほど堅いですね。

Shabomaniac!さん、こんばんは。

寒い寒いを連発しているうちに春はすぐそこまで・・・。
サボテンハウスに入ると暖気とともに春めいた香りが漂いますね。
新刺をあげたり蕾を覘かせたり、ハウスのあちこちから
動き始めたサボ達の声が聞こえ始めました。

彼らの頑健さに甘え、いつも放置気味なので、
今年こそもう少し手をかけて、じっくりと向き合ってやりたい…という
舌の根も乾かないうちから「エリオカクトイデスのタネ、出てないかなぁ」と
PC画面に向かう自分にあきれます。。。

「早春のスケッチ」のサボたち、どれも作り手の愛情が見る者に伝わって来ます。

お天気の悪い当地のフレームの中でも、少しずつですがサボたちが律儀に動き始めました。
本格的に春めく三月が待ち遠しい限りです。

サンチェス・メホラダエ、いいですねえ。
以前、実生したのですが発芽せず涙を飲みました。
可愛い姿を拝見して、もう一度、蒔いてみたくなりましたよ。

>Yuccaさん
春はもうすぐそこ・・・ですが、まだまだ冷え込みも厳しいですね。山のハウスに行って来ましたが、ホースが凍結していて、午前中は水やりも出来ず。お昼頃、ようやく氷水のような冷たい水を恐る恐る、寒さに強いサボテンにかけてきました。田舎にいくと、東京はヒートアイランドなんだなぁ、と実感しますね。そんな寒いなかでも、元気に咲いている株もたくさんありました。

>masutusさん
肉質が硬い、というお話をきいて、メホラダエよくよく触ってきました。たしかに硬いですね。バラ丸あたりのツルビニみたい。たくさん花粉もつけてきましたが、この種はなかなか結実してくれません。ヘルナンデシーやルエティなど、この種の小型稀少マミは種をとるのも難しいです。マスタスには、氷水みたいな冷水をかけてきました。次回、膨らんでいるかな?

>noriaさん
ハウスのなかは、晴れるとムッとするくらい暖かいですね。これで夜間は0度くらいまで冷え込みますが、それでも昼間の高温があればサボテンたちはご機嫌みたいです。ことしは去年のような冷害凍害も今のところ出ておらず、このまま暖かくなってくれればいいなぁ、と思っています。エリオカクトイデスの種、もしも見つけたらこっそり教えて下さいね^^。でも、ユーベルは種が採りにくいですからねー。

>アイハルさん
こちらはこのあと3月にかけて、とたんに天気が不安定になります。年によりますが、春先に晴れの日が少ない年はサボテンたちも元気が出ません。特に成長期の短いペディオ・スクレロなどは、3月上旬にぐずつくと、花が咲かなかったり綺麗な刺が出なかったり・・・。冬の晴天のような気候が一年中続けばいいな、とよく思うのですが。私のハウスの場所は降水量が年間2000mmくらいで、晴れ間は貴重です。



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>6さま
エリオシケは、キリン接ぎによく合いますよ。種まきから2年で咲きます。
多くの種で特徴である塊根を楽しみたければ、正木で育てる必要がありますが・・・。
オークションですが、以前は年に1-2度出していたのですが、他の方のような細かな連絡や即時の発送などが仕事の都合で不可能なためここしばらく休んでいますが、マイナーサボ普及のためにも、いつか再開したいと思っています。

継ぎ降ろしで通常の塊根を作るには実生苗の頭をはねて台木として継いでしまえば良いのではないでしょうか?実生苗の根は継ぎ降ろしで発根した根とは違いそうです。ロフォフォラでは何度かやっていますが継ぎ降ろしの根よりも実生苗の根に近い感じになっています。台木の方は径が5ミリあれば十分接木に使えます。今年エリオシケで試して見ようと思っています。アデニウムなども挿し木は徳利状にならないようですが実生苗を台木に使って接木してしまえば膨らんでくるんじゃないかと思います。
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