娘のコノフィツム。

今回は、ともかくこの素晴らしい花を見てください。
輝くように美しい。手にとって、秋の傾いた陽射しにかざしてみる。
10cm足らずの鉢のうえ、紫ピンクの星を散らした極小のプラネタリウムが広がります。
そこには完成度の高い別の宇宙がひろがっているようで、いつまでもそこにとどまりたくなるのです。



IMG_9613S.jpg

IMG_9621S.jpg
                  Conophytum subfenestratum =lithopsoides 'kennedyi'


でも、とくべつな種類ではない、ありふれたメセン。
十年ほど前、コノフィツム・サブフェネストラツムという名前で、信州の臼田清花園で求めた株です。
うちにいるメセンでは最古参の部類で、フィールドナンバーとかロカリティデータといったものもない。
札にはカタカナで「サブフェネストラーツム」とだけ書かれています。その名前も手元の図鑑にはない。
長い年月を経て、いまは数十頭立ての大群生になりましたが、それでも3寸鉢に収まります。
球体には濁ったコーラ瓶の色。紋様はあるにはあるけど、こちらも不鮮明。ふだんはなんとも地味。
でも花どきは一変。この小さなひと鉢が、温室内の完全な主役になります。
ふだん植物に興味の乏しい4歳の娘。この花を見つけると、「サブフェネストラーツム」と記された名札を
抜いて、かわりに自分の名前をひらがなで書いた札を挿していきました。自分のものにするんだそうです。



IMG_9629S_20121103144243.jpg

IMG_9638S.jpg



そんなわけで、さらに正体不明になってしまった美花コノフィツム。
少しややこしい話をすると、そもそもサブフェネストラツムとして国内で売られている植物の大半は、
Pellucida節の'ケネディ'(C.lithopsoides 'kennedyi')なのだそうです。このあたり、コノフィツムに詳しい
conoconoさんが書いておられますが、この株はまさにそれに該当するものに見え、日本名で「翆星」と
呼ばれているタイプではないかと思います。とても丈夫で、あまり手もかけていないのに、詰まった形良い
群生株になりました。植え替えは5年にいっぺん。皮むきさえもしてやったことがない。
けれども、とにかく毎年たくさんの花を咲かせます。長く伸びた花首のために、花弁には四方から光がまわり、
元来のメタリックで、かつ透明感のある色合いが一層引き立って、まさに輝く星のように見えるのです。
ちょっと褒めすぎですかね^^。

せっかくなので、同じ日に写したメセンの花をもう少し。



IMG_9602S.jpg

IMG_9598S.jpg

IMG_9606S.jpg
                    C.verrucosum  sauer86-1007 Sidi Barani


純白の花をつけた赤い石。コノフィツム・ベルコーサム(C.verrucosum sauer86-1007)です。
先の翆星にくらべると花の派手さは足りませんが、こちらは赤茶色の球体と花色のコントラストが
綺麗です。ベルコーサムでは、表面に凸凹があるザラ肌タイプが好まれるようですが、私の好みは
このむっちりとした練りゴムのような、なんともいえない質感、触感のタイプ。
種をまいて随分経ちますがここ数年大きさ変わりません。でも、この種類は群生せずに単頭のほうが
石っぽくて良いと思いませんか?

赤、白、ときたのでつぎは黄色いリトープスです。



IMG_9689S.jpg

IMG_9692S.jpg

IMG_9694S.jpg
                    Lithops naureeniae C304 60km SE Springbok


ノーレニアエ(Lithops naureeniae C304)は、崩れたガンクラブチェックみたいな窓模様が面白い植物。
やや腰高でいまいち石っぽくないですが、透明感があって綺麗です。
花は花弁中央部がほんのり白い黄花。夕方にならないと全開しないので、ひととおりコノフィツムの
撮影が終わってからカメラを向けました。



IMG_9619S.jpg



メセンの花が終わる頃までには、外に出していた夏型多肉なども取り込んで、防寒内張を張って・・・と
すっかり冬支度を済ませないといけないのですが、なかなか捗らない。
こんな綺麗な花にぼーっと見とれていると、あっという間に時間が過ぎてしまうんですよね。




テーマ : サボテン・多肉植物・観葉植物
ジャンル : 趣味・実用

コメント

非公開コメント

お久しぶりです。

どれも素晴らしい出来ですが、特にベルコーサムは自生地での姿を彷彿とさせてくれます。こんなに平たく作れるのですね! リトープスの写真も美しいです。

カタカナで「サブフェネストラーツム」と書かれた名札で販売されているコノは、ほとんどC. lithopsoides 'kennedyi' で、C. lithopsoidesの緑色突然変異のようです。'kennedyi'は種子繁殖出来るので、球体の色や花の形が様々です。翠星はたぶん'kennedyi'の選抜個体で、何個体た見てみましたが「翠星」の透明感あふれる緑色は秀逸で、最も美しいタイプだと思います。

写真のものは、ボディーの色から見ておそらくC. lithopsoidesだと思うのですが、中でもやや小型で花筒が長いタイプのようです。

みとれてま~す♪

すご~いキレイで口開けっ放しで写真に見惚れてしまいました!
実物はもっと美しいのでしょうね~♪こんなに美しい植物が小さい頃から目にできるなんて~お嬢様はきっと高度玉型メセン~好き?の目の肥えた奥様似の美人さんに成長することでしょう~いいな~いいな~♪

早くりーすをを・・・♪

色々な植物がありますが、御紹介のこのメセン達ほんとに奇妙な植物ですよね。
赤い石のベルコーサムなど花が咲いていなくて、庭になにげなく植えてあれば、
知らない人は植物だとは気がつかないでしょう。
でも、花はどれもきらきらとこの時とばかりに主張して綺麗ですね。

>conoconoさん
ごぶさたしてます^^;。ことしは残暑厳しかったせいか、メセンのスタート遅め&起きてこない子多め、でした。この「サブフェネストラーツム」、実際は緑っぽい色ですが、濁った窓色なので翠星タイプとはまた別かも知れませんね。翠星でググると花首が長いタイプの写真が多かったのでそうかなと。うちにメサ由来のkennedyiもありますが、写真の株は1頭がごく小さくて全然違う種類といった感じ。それはともかく、花でじゅうぶん楽しませて貰っています。

>takoyashikiさん
娘にも家内にも、刺の痛い植物は人気ありません。子どもがもっと小さくときは、彼らの見学後に指で潰された可哀想なメセンが見つかることもありました(だいたい透明窓系・・・グミかなんかに思えるんでしょうね)。むかしは家に取り込んだ柱サボテンでクリスマス飾りをやったこともあるのですが、最近は拒否権を発動されてしまい(かわいくない!って)、お役御免です。

>saeさん
ブルゲリやマウガニーのような透明窓系に比べると地味ですが、このベルコーサムはなんともいえない味があります。白砂に植えたら枯山水みたいな感じの盆景が作れるかも・・・。いつかは自生地を訪ねて、どんな風に生えているのか、実際に見てみたい植物です。

プロフィール

shabomaniac!

Author:shabomaniac!
沙漠植物、栽培、探究。

最新記事
全記事表示を読む

全ての記事を表示する

カテゴリ
月別アーカイブ
最新コメント
最新トラックバック
リンク
カレンダー
03 | 2017/04 | 05
- - - - - - 1
2 3 4 5 6 7 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28 29
30 - - - - - -
Excite自動翻訳
天気予報

-天気予報コム- -FC2-
QRコード
QRコード
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる