【速報】 春一番の水やり。


きょう、サボテンに今シーズン最初の水やりをしました。
例年だと、2月の下旬くらいには、寒さに強い種類から灌水を始めるのですが、
今年は、ご存じのとおりの寒波襲来で、2週くらい遅れています。
まだ早いかな、という感じもしたのですが、せっかく晴れたし、温室内はすっかり暖かかったので、
北米産の難物サボテンなどを中心に、春一番の土砂降り雨を降らせてやったのでした。
あわせて、春の陽射しいっぱいの温室内で、水やりをまちかねて動き始めたサボテンたちをスナップ!



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                 Echinomastus johnsonii SB1890 Washington Co. UT.
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                 they are watered just this moment


サボテンの栽培書などには、植え替えや灌水は桜の花が咲く頃から、と書いてありますが、
実際には、多くのサボテンが早春から新刺を伸ばし、開花します。冬じゅう動いている種類も少なくありません。
栽培室の最高温度が35度くらいまで上がり、夜温が氷点下まで冷え込まなくなれば、かなりのサボテンに
水やりが出来るのですが、今年はいつまた寒波が戻ってくるかと恐ろしく、2月中はなかなか灌水に踏み切れませんでした。
しかし、水をやらずとも、繰り返し襲う寒波に晒されていても、早咲きのエキノマスタス(Echinomastus)や、
スクレロカクタス(Sclerocactus)などは、もう蕾がかなり大きくなっていました。



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                 Sclerocactus brevispinus with buds SB1743 Duchesne Co,Ut.
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                 S.spinosior ssp. blainei SB1015 Lincoln Co. Nv.                  


もともと、北米難物サボテン(Sclerocactus,Pediocactus,Echinomastus)の大半の種は、
生長期間が3-5月くらいまでと短いので、早めのスタートダッシュが良い結果に繋がることが多いのですが、
いかんせん関東沿岸部では春が近づく頃から天気が不安定になり、晴れの日が続きません。
本来は、与えた水が数日で乾くのが望ましいので、先行きの天気読みが悩ましいところ。
ただ、多少乾きが悪くなった場合でも、晩春や秋の灌水に比べれば根腐れなどのリスクは低いと感じます。
また、もともとこの仲間は成育最盛期でも氷点下を記録する場所に成育しているものが多いので、
陽のある時間に栽培室が汗ばむほど暖かくなれば、夜温の低下はあまり気にしなくとも良いでしょう。



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                 Pediocactus bradyi ssp.despainii SB1014 Emory Co. UT.
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                 Echinomastus dasyacanthus SB357 El Paso Co. Tx.                  


いつ水やりをスタートさせるか、というのは、開花にも大きく影響してきます。
と言っても、灌水の開始タイミング次第で、どう開花が促進されるのか、という公式のようなものはありません。
早めに水やりを始めて植物体を充実させなければ出蕾しないものもあるし、逆に蕾が育つまえに水やりを始めると、
栄養生長に切り替わってしまって、花が咲かなくなるものもあります。
前者としては南米産のプテロカクタス(Pterocactus)や北米オプンチア(fragilisなど)が代表格。
反対に、狭義のテフロカクタス(Tephrocactus)などは後者の傾向が強い。

ペディオ、スクレロなどの多くは早めの水やりを好みますが、日照時間や温度など、その年その年の気象条件次第で、
逆の傾向が出ることもあり、花が咲いたり咲かなかったり、なかなか難しい。



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                 E.mariposensis SB412 Brewster Co. TX.
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                 E.sp.'hispidus' SB452 Coahuila, Mexico


そして今年についていえば、開花がやや前倒しになっているところが、ちょっと興味深い。
きょうスナップした写真を見ていただけばわかりますが、アロエなど多くの多肉植物を駄目にした厳しい寒さのなかで、
多くのスクレロが開花目前というところまで来ているし、Early Bloomer などと呼ばれるエキノマスタス類などは、
すでに花盛りを迎えてます。

エキノマスタス藤栄丸(E.mariposensis SB412)や、同じくヒスピダス(E.sp.'hispidus'SB452 )、
さらにかつてアンシストロカクタスと呼ばれていた仲間(Ancistrocactus sp."pallidus"M13.35)などは満開です。
これらは去年の10月以降水をやっていませんが、立派に咲くところをみると、開花前の水やりが必須の条件ではない、
ということですね。



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                 Ancistrocactus sp."pallidus" M13.35 Terrel Co. TX.


とまあ、すっかり春になったような気分でこれを書いてますが、2週間前には寒波の被害を書いたばかりです。
きょうの晴れ間もそうながくは続かないようで、またもや寒さが戻ってくるという予報あり。
そう思うと、豪気にたっぷり灌水したことが、ちょっとだけ心配になったりもします。

皆さんのところでは、春の水やり、もうスタートさせましたか?




コメント

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待ちに待った春を感じる。

関東は花満開シーズンい入りましたか、早いですねぇ。此方の今朝のサボハウス内温度-9.3℃でした。週間予報を見ると今後これ以上冷える日は無く、日中も5℃くらいまで上がるようになってようやく春を感じます。。今冬は凍害続出でしんどかったです。やられたのはギムノカリキュームが殆ど。此を経験に来冬は根部を加温しようと思います。

北米産は寒さに強く蕾が膨らんできました。昨年実生のEchinomastus johnsoniiは水播きしてないのに大きくなってきました。 中でもアンシストロは1月から蕾が出てきてビックラこきました。Pterocactusはな~んもしてないのに2月頃から成長してます。-10℃からプラス25℃あたりが一番好きなようです。

水播き、最低気温プラスに転じるのは4月に入ってからです。

Have a Water

Shabomaniac!さん、こんばんは。
毎年いつ1回目の水をやろうかな? というのは悩むところです。
 そしてその日はとても楽しいものですよね。
私は、今週中ごろにしようかなと思っています。

開花の姿はもちろんその植物の最高の瞬間のひと時ですが、
蕾をのぞかせている姿がまた、心にくるものがありますね。
そんな姿をShabomaniac!さんのCactus からいただき
ました。
私のところの実生Sclero.はまだまったく蕾の気配もありません!
じっくりとその日を楽しみに、水遣りの準備をしようと思っています。

高地性サボテンって寒さに強いのですね!メキシコ!の高地?
家の近所は寒くても-1℃くらいにしかならないと思うのですが・・・水やりなかなかできません(´ヘ`;)タ~ップリしても良いのでしょうか?タップリは1.2月怖いので昼間気温が上がった時湿らす程度のシャワ~っと水遣りしかしていません(´∀`)未だにカルメナエの花芽は蕾のまま~わ~っ・・・です。
この冷たい雨が上がったら~下からジャ~ッ程水あげたいです!

テフロの花がみたいのですが・・・水やりのアドバイスを・・・手のひらを合わせてお願い致しま~す!

こんにちは
写真を拝見。長い間、水切りをされていたエキノマスタスが、
次々に開花しているようで驚きです。
自生地でも、これら小型サボテンなのに水切れに耐える性質は
強いのでしょうか。小型サボテン故に、ついつい水をやりたく
なります。

関西のこちらの温室では、スクレロ・ペディオなどは、2月中頃
から新刺を伸ばし、蕾も見えるようになりました。水やりは開始
していますが、開花は、もう一週間から10日ほど先になりそう
です。

ようやく長い冬が終わっての初水やり、寒の戻りを案じながらも、Shabomaniac!さんのうきうきする気持ちが手に取るように分かります。
水やりと春の植え替え、気ぜわしい限りですがこれが楽しくて仕方ありません。
できるだけ効率的にやれるよう仕事しながらも思案しています(w)。

Shabomaniac!様今晩は

皆様はじめまして。

例年になく厳しかった冬も終わりに近づき、やっと水やりの季節がきましたね。

昨年もやっと春がきたなあと思ったら…巨大地震。
丹精込めて育てられてた愛苗を一瞬のうちに失った方も多いと思います。被災された方々に何もできていない私ですが、ゆくゆくは実生サボなどお役に立てられたら。

私の水やりは開花マミラリア以外もう少し先で八重桜開花を基準にしています。
一気に倍近く膨らんだり、潜っていたのがもっこり出てきたりと見ていて楽しい季節です。

最後にShabomaniac!様、綺麗な写真ととても参考になる文章いつもありがとうございます。

>sileriさん
待ちに待った春・・・たしかにこちらでは気温は暖かくなりましたが、雨ばっかり。この記事アップしたあと、1日しか晴れていません。いまなお氷点下9度というのは、やはり厳しい・・・。春本番、そちらではもうひと月あまり先なのですね。サボテンは氷点下20度まで耐えるものもある、という話を知らない人にするととても驚かれますが、彼らの耐寒性は立派なものです。

>Yuccaさん
今週は雨ばかり続いていますが、もう最初の水やりはすまされたのでしょうか。予報によれば来週は好天が続きそうですから、この週末くらいがベストだったのかも。実は灌水後、栽培場をのぞいていないのですが、たぶんぜんぜん乾いておらず、じめじめが続いていると思うと、ちょっと不安。でも、たまの休日しか水やりできないので、割り切るしかありません~。

>takoyashiki
私の主に栽培している、スクレロとか、ペディオとかは、おもに合衆国のアリゾナ、ユタ、ネヴァダ、オレゴンなどの1500-2000mくらいに生えています。標高も高いので、氷点下20度くらいまで耐えられるという訳ですね。テフロといっても色々ありますが、旧来のテフロは水やり5月に蕾が膨らむまで水をやるな、と言われます。ただ、カキ子カキ子で繁殖された苗は、そもそも開花能力を失っている場合も多いので、そこは難しいところです。

>Doremifaさん
マスタスやスクレロは、春に雨が降らなくても、秋に雨があって吸水していれば咲く体力があるのでしょう。水やりが早すぎると一気に栄養成長に入り、新刺がどんどん出てきて落蕾することもあります。自生地では何度か、1年以上開花していないコロニーをみたことがありますが、前の夏から1年近くまるで雨が降っていない場合に開花をスキップするようです。

>アイハルさん
そろそろ、種まきの準備を始めないと適期を逃してしまう・・・と思って、夜なべして名札づくりなどやっているところです。去年は、南米ウチワの種で惨敗したのですが、今年は種を塩酸で洗う処理なども試してみようと思っています。とか、そんなことをあれこれ考えるのも実に楽しい時間。毎年考えているうちに季節が過ぎてしまうのですが・・・^^;。

>遍路さん
まもなく3月11日。私の温室でも、多くの鉢が落ちて割れたり倒れたりしましたが、幸運にも大半の植物は救うことが出来ました。あれから季節がひとめぐりしての春です。冬のあいだじっと土に身を埋めていた植物たちが、いつのまにか蕾を膨らませているのを見つけ、あの日の出来事、それから今なお続く様々なことを、しみじみ考える春でもあります。


Shabomaniac! さん、みなさん こんにちは。

今年の初灌水、さすがに吹きさらしのポリカトンネルではまだ早かろうと、じっと我慢しています。
この冬、予想外に寒かったせいもあり、中のサボ達は肌色は白く変わり、激しく縮んでいます。以前なら慌ててハウスに取り込むところですが、皆さんのスパルタ栽培に刺激されて、じっと我慢・・・。灌水も桜が散るまではやるまいと覚悟を決めました。

隣のぬくぬくハウス内では、すでに旧ネオポル仲間のエリオシケたちが咲きはじめ、エビサボの一部も蕾をもたげています。かなり不公平な扱いなので、サボの口が利けたら非難轟々間違いなしです。

>noriaさん
3月3日の初灌水、失敗だったかも知れません~。
きのう1週間ぶりに温室覗いたら、ほとんどの鉢が表土まで濡れたままの状態でした。大半が吸水してパンパンでしたが、根傷みが心配。作業日(休日)を選べぬ身には適時の水やりホントに難しいです。まあ、雪解けのぬかるみで過ごす種類も多いのだから・・・と不安をうち消してます。noriaさんは、きょう初灌水でしょうか、今週は晴れの日が続きそうですね^^。



お早うございます。
johnsoniiの刺色が鮮やかでとても綺麗です。
やはりいくら寒むくても植物は時期をどこかで感じているようなそんな気がします。
サボテンは新刺を出して花を咲かせて種を実らしますが、大して肥料分の多い用土でもなく、水も他の植物より少なめ・・これでよく毎年花を咲かせる力が出来るものだと感心します。
水遣りのタイミングはとても大事なことなんだと分かりました。

こにちはー!(^0^)

我が家では昨日全部のサボに水遣りしました。
さっそくふっくらしたのもあるし、「水あげたでしょ?!」ってのんびりなこもいて、違いをみているのだけでも楽しいです。

もしかしたら黒王丸がダメかもです(涙
肌色が黄土色になってるところがあるんです。
あまりに動揺して何も考えず肌に触ったら刺さして悶絶・・・。

>saeさん
赤や黄色の刺のサボテンは、水をやって濡れると、刺色が冴え冴えと鮮やかになり、美しく見えますね。色落ちするといって頭上灌水を避ける人もいますが、私は無精なのでざぶざぶ水かけしています^^;。それと、花を咲かせるのはそれなりに体力を消耗するらしく、沢山咲いた年は成長が遅くなりますね。
>l-marshさん
水やり後の数日は、膨らんでくるのが楽しみですね。一気に体積倍くらいになったりして、驚かされます。肌色の変わった黒王丸、色のかわった部分が柔らかくなっていなければ、部分的な凍害や日焼けの可能性もあります。根際の傷みであれば抜きあげて手術(腐敗部分を切りとり挿し木)で助けられますよ。




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沙漠植物、栽培、探究。

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