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マッソニア/ダウベニア(ケープバルブ)


 マッソニアが出回るようになってから二十年くらい経つでしょうか。丈夫で育てやすく、花もよく咲きます。よく種子をつけて殖えるので普及もすすみ、いまではケープバルブの入門種ともいえる存在になりました。インパクトある草体、葉模様のバラエティ、独特の花。そしてまだ普及の進んでいない種もあります。今回はその魅力の一端をお伝えできればと思います。




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   Massonia depressa 'red striped' Kamieskroon



 まずはマッソニア・デプレッサ(Massonia depressa Kamieskroon)で蒔いた株。のっぺり、つるつるした肉質の葉を地面に張りつくように対生しています。このクローンは、赤紫色の葉模様がハッキリ入る型で、それもまた魅力。ただしその年によって葉模様は濃淡が異なるので、環境による影響も多くあるものと思われます。出葉の時期に十分日光にあて、水もたっぷりやり、葉幅を広く模様がハッキリ出るように育てるのがポイントです。




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   Massonia pustulata JAA1498 Koppies,Swellendam



 つづいてはプスツラータ(Massonia pustulata JAA1498 Koppies,Swellendam)。暗緑色の葉には小さな突起が密生して独特の質感です。おそらく日本で最初に普及したマッソニアですが、当初はこれにロンギペスという名前がついていたと思います。マッソニアの分類、同定はなかなか難しくいので、国内はむろん、南アの業者でもラベル名は仮のものと思ったほうがいいくらいです。なので入手時の産地情報などは大事にしておくと、あとで名前が変わった際などにも参照できます。そしてこの仲間の植物の大きな特色は、ちょっとクラっとするくらいの強烈な芳香を放つ花です。概ねどの種も一株咲いているだけで、ハウス全体がツンとする甘い香りを放ちます。


 さて、マッソニア属は、古くはユリ科に置かれていましたが、APGIIではヒアシンス科となり、さらにAPGⅢの考え方ではキジカクシ科のなかのツルボ亜科に置かれています。ここには、ケープバルブではおなじみのアルブカ(Albuca)やドリミア(Drimia)、ラケナリア(Lachenalia)やレデボウリア(Ledebouria)など、おなじみの属が含まれています。そのなかで、かつてマッソニア属にあっていまは同じグループ内のダウベニア属に移されたのがの次に紹介する二種です。




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   Daubenya marginata



 マルギナータ(Daubenya marginata)は、この属で最も有名なアウレア(Daubenya aurea)と同じ北西ケープのRoggeveld周辺に分布していますが、より小ぶりで、密生する黄色い花糸に特徴があります。マッソニアの普及種に比べると小ぶりで性質がやや弱く、小さい球根は夏越しに耐えられないこともあります。秋に出葉してからは、水を切らず日によくあてて育てると、小さなサイズでもよく開花します。落葉後は断水して、鉢内の温度が高くならない環境で夏越しさせます。3枚目の写真はフルに開花したところ。





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   Daubenya zeyheri



 ゼイヘリ(Daubenya zeyheri)は、上記のマルギナータとよく似ていますが、よりファンタスティックな花を咲かせます。オレンジレッドの花糸(filament)とレモン色の葯(Anther)が目に鮮やかですが、加えて花の中心部、蜜のたまる部分は青紫色で、そうそうない極彩色の花です。隠れて見えにくいですが、2枚目の写真で少しブルーが覗いています。美花揃いのケープバルブのなかでも一二を争う珍花、美花です。栽培は、マルギナータに準じます。


 今回紹介した株はいずれも種子から育成したものです。播種から2~5年ほどで開花サイズに育つので、そんなに気が遠くなる作業ではありません。草花感覚でも楽しめる珍奇植物かなと思います。


























テーマ : サボテン・多肉植物・観葉植物
ジャンル : 趣味・実用

プロフィール

shabomaniac!

Author:shabomaniac!
沙漠植物を中心に、世界中の面白い植物を栽培中。主に種子からの育成に力を入れています。植物とのつきあいは、幼少時代から40年。著書:
「珍奇植物 ビザールプランツと生きる」
(日本文芸社)
「多肉植物サボテン語辞典」
(主婦の友社)

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