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新種サボテンの初開花(Mammillaria bertholdii)。


 大事に育ててきた新種のマミラリアが、初めて開花しました。
播種から4年足らずで、植物本体はまだ2cmほど、花も3cmといったところですが、小さなサボテンにとってはなかなか見事な大輪です。



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     Mammillaria bertholdii(GCG10006 San Jose de Lachuguiri, Oaxaca)




 マミラリア・ベルソルディ(Mammillaria bertholdii)は、メキシコ・オアハカ州で2013年に発見され、翌2014年に新種として記載されました。名前は発見者のAndreas Berthold氏にちなんだものです。自生地は標高1500m付近の、疎らに木が生えるような岩山で、ほとんど地中に埋もれるようにして生えています。花が咲いていなければなかなか見つけにくそうで、最近まで人に気づかれなかったのもわかる気がします。




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   flowering at 3years from seed, on its own root



 小型のサボテンで最大でも5cm程度、基本は単頭です。同じように軟質で刺の痛くないマミラリア、サボアエ(M.saboae)やテレサエ(M.theresae)に近い種と考えられていて、球体サイズにくらべて大輪の花は共通しています。この種の特徴としては、細長く突出した疣とワラジムシを思わせる刺がありますが、前者は同じマミラリアの新種のひとつ、ルエッティ(M.luethyi)とも似ています。また、後者の刺の配列は精巧殿(Turbinicarpus pseudopectinatus)や白子法師(M.pectinifera)を想起させます。また球体のてっぺんの部分は、アリオカルプスの黒牡丹(Ariocarpus kotschoubeyanus)のように平らで、自生地では頂面のみ露出しています。




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   Mammillaria saboae 'goldii'
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   Mammillaria luethyi
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    spines of Mammillaria bertholdii 
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   flower of Mammillaria bertholdii



 この種、発見から5年しか経っていないのに、それなりに普及していて、接ぎ木の苗は各所で見かけます。私は3年あまり前に、わずか5粒ですが、運よく種を手に入れることが出来て、実生しました。そのうち、発芽したのは3つ。太い根に支えられて地面に埋もれるペタンコな感じを再現したくて、接ぎ木はせずに播種から正木で作っています。初開花まで育ててみて、成長は遅いけれど、テレサエやルエッティなどよりも作りやすそうだなという印象です。外見だけ見ると、古くからある丈夫なマミラリア、明星(Mammillaria schiedeana)のちいさい版、みたいな雰囲気もあります。




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 ともあれ、種から育てた植物の初開花は、いつでも嬉しいものです。実はもう1本にも蕾があり、うまくいけば授粉も出来そうですが、この仲間はCryptocarpic fruit、つまり果実が植物本体に内包されたままで熟する植物として知られています。なので種子は本体が枯れるか、外科的に取り出すしか手に入れることが出来ません。そんな勇気はないので、殖やすのはまだだいぶ先になりそうです。きょうはそんなことをあれこれ考えながら、小さな植木鉢に顔を近づけて花見のひとときを楽しみました。







テーマ : サボテン・多肉植物・観葉植物
ジャンル : 趣味・実用

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