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2019年1月1日

  
明けましておめでとうございます。


砂漠の旅から遠ざかって、十年近くになります。
出かけると、必ず会いたくなる植物というのがあって、アメリカ西部に分布するアガベ・ユタエンシスもそのひとつ。なんども見ているのに、なぜか足が向いてしまう。岩が露出するような急斜面を息を切らして登っていくと、意外な場所でコロニーに出くわします。生えている山によって、それぞれ顔も違うので、それもまた面白い。




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   Aagave utahensis ssp.eborispina, Clark County,Nevada



これは、エボリスピナ(Aagave utahensis ssp.eborispina)と呼ばれる型。するどく尖った葉先の刺は、象牙のようなやわらかな白。ギザギザ具合には個体差があります。ラスベガスから2時間くらい走ったところにある、近くにはスキー場もある場所で、土がほとんどない岩山にしがみついていました。なかなかハンサムな植物が多かったのでよく覚えています。


基本種のユタエンシス・ユタエンシス(A.utahensis ssp.utahensis)は葉のグリーンがやや濃く、尖端の刺は短い。青磁炉とよばれるネバデンシス(Aagave utahensis ssp.nevadensis)は葉が細みで尖端の刺が漆黒に染まって美しい。でも、典型的な個体は数が少ない。アリゾナ産のカイバブエンシス(A.utahensis ssp.kaibabensis)は、刺がおとなしく、側刺がない個体も見られ、別種のよう。この仲間は最近人気があるようで、国内にも沢山入ってきているけれど、なかには野生株と思しき株もあって、自生地から剥ぎ取られたのかと想像するとちょっと痛ましい。種からでも十数年すれば立派な標本になります。いろんなタイプが出現して面白いので、種が手に入ったら、ぜひ実生してみてください。


という私は、毎年春にサボテンや多肉植物の種を蒔く様になって二十五年くらい経ちました。切れ目のない日常に追い立てられるうちに、植物も、子どもたちも、いつのまにか大きく逞しくなってる。それで自分の方がどうなったかというのは、あまり考えたくないけれども。でもまあ、自転車と一緒で、人生も下り坂の方が楽にスピードに乗って、風をうけて気持ちよく走れるのかな。きっと、砂漠の旅にも出かけやすくなるだろうし。


ともあれ、今年もよろしくお願いいたします。





2019年1月1日
Shabomaniac!
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テーマ : サボテン・多肉植物・観葉植物
ジャンル : 趣味・実用

プロフィール

shabomaniac!

Author:shabomaniac!
沙漠植物を中心に、世界中の面白い植物を栽培中。主に種子からの育成に力を入れています。植物とのつきあいは、幼少時代から40年。著書:
「珍奇植物 ビザールプランツと生きる」
(日本文芸社)
「多肉植物サボテン語辞典」
(主婦の友社)

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