れぶっちゃ!

               
最少サイズの美花サボテンといえば、やっぱりレブチア属(Rebutia)でしょう。
早ければ実生2年目、1cmほどの小さな苗が、植物本体よりも大きく色鮮やかな花を咲かせます。
アルゼンチンを中心に、アンデス東側の標高の高い地域が原産地ですが、栽培は難しくありません。
柔らかめの用土に植えて、春~秋の成長期には十分灌水します。寒さにも強い。

古くから宝山(Rebutia minuscula)や、アイロステラ属に分類されていた瑠璃鳥(Aylostera deminuta)などが
栽培されていますが、いずれも花鉢的な普及種として、プシス短毛丸やノト青王丸など同様、
いわゆる愛好家にはあまり顧みられないサボテンです。
ニューカクタスレキシコン(New Cactus Lexicon)では、アイロステラもスルコレブチア(Sulcorebutia)とともに
レブチアに統合されていますが、園芸的にはスルコを分けて考える人が多いようです。




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                 Rebutia fiebrigii ssp.cintiensis Rh2476a Cinti,Culpina,2950m



オレンジの群開が眩しい新玉(Rebutia fiebrigii ssp.cintiensis Rh2476a Cinti,Culpina,2950m)は、
かつてのアイロステラの系統。瑠璃鳥やムスクラを子どもの頃に育てていたからか、なんとなく懐かしい顔にみえます。
レブチア(旧アイロステラも)は、スルコやロビと異なり、花首が細く長く、球体の小ささもあいまって、か弱い印象です。
その可愛らしくさも魅力。




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                  Rebutia pygmaea 'haagei' HUN122 N Iturbe,3449m



つづいてはピグマエア・ハーゲイ(R.pygmaea 'haagei' HUN122 N Iturbe,3449m)。
こちらは今いちばん熱い?レブチアです。海外の種屋さんのリストを覗いてみると、この系統だけで
優に100を超える種子がリストアップされています。いろいろ違う名前がついているものも多いのですが、
小型で刺が短く、芋根になる系統のレブチアはだいたいこのピグマエアの類と思ってよいのでは。
メディオロビビア(Mediolobivia)という属名が与えられていた時期もありました(一部では今も)。
花色は白、オレンジ、黄色、樺色、ピンク・・・と実にいろいろあって、集めるときりがないのですが、
私もここ数年、毎年十種類以上蒔いています。なにしろ場所をとりませんからね。




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                Rebutia atrovirens ssp.haefneriana MN259 Capillas-Iruya, 4025m



赤い花のアトロヴィレンス(R.atrovirens ssp.haefneriana MN259 Capillas-Iruya, 4025m)。
アイロステラ系の、オレンジがかった朱赤色てはなく、少しピンク寄りの艶っぽい赤。
分類によっては上のハーゲイの亜種になることもあったりしてややこしいのですが、ピグマエアの一型と
考えられる植物です。なんにせよ植物体が小さいのでよほど眼を凝らさないと特徴も見えてこない。
この掴みどころのなさと、雑草っぽい風情が、日本のサボテンマニアには受けない理由なのかも知れません。
ですが、花を咲かせた姿はアンデスの高山植物で、いい風が吹いてきそうな気配を感じます。
このクローンも標高4000m超の高山地帯の原産ですが、アンデス高地産の他種のような栽培上のクセもなく、
過度の水やりを避ければ問題なく育つ。肉質が柔らかく肌が弱いので、アカダニなどは注意が必要でしょう。




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               Rebutia einsteinii 'fischeriana' MN188 Purmamarca,Jujuy 3300m



最後は黄花のフィッシェリアナ(R.einsteinii 'fischeriana' MN188 Purmamarca, Arg)。
やはりピグマエア系列のレブチアです。元親の写真は橙黄色に見えましたが、この株はレモンイエローに近い。
球体の肉質が溶けたゴムのように柔らかく、花が咲いている側にしなってしまうほど。
開花していなければ弱った毛虫かなにかにしか見えない、みすぼらしい?サボテンですが、
縦に伸びる系統のフライレアみたいな、渋い味わいがあります。


とまあ、今回は主に一昨年に蒔いた実生苗を中心に、今年開花したものをご紹介しました。
以前、スルコレブチアの花もまとめてアップしたことがありますが、見比べてみると、
雰囲気がかなり違うことがわかると思います。
サボテン栽培というより、山野草に近い園芸なのかな。2寸5分鉢で草も花も十二分に楽しめる。
また、開花写真がたまったらご紹介したいと思います。






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