春の第1便。

                                                      
さて、今回は先日栽培場で撮影した、やや早咲きの花たちのスケッチ。
春の便りその1です。




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                    Turbinicarpus subterraneus ssp.booleanus Nuevo Leon



ツルビニは、まだ春とは言えないくらい寒い時期から次々と花を咲かせますが、
このブーレアヌス(Turbinicarpus subterraneus ssp.booleanus)は
その中ではちょっと開花時期が遅い方かも知れません。3月の半ば頃、満開でした。
長短の刺が密生した球体は、地際でくびれるように細くなり、地中には地上部と
同じくらいのサイズの塊根が隠れています。
有名な難物サボテン、美針玉(T.mandragora ssp.mandragora)とよく似ていますが、
花色はこちらの方が派手で、栽培もずっと易しい。
美針玉はすぐに腐るうえに成長も著しく遅いですが、こちらは実生2-3年で開花します。
基本種のサブテラネウス(T.subterraneu ssp.subterraneus)は、
塊根と球体をつなぐ"首"の部分がひょろひょろとろくろ首のようになるので、
始末におえないところがありますが、ブーレアヌスは両者のバランス、形ともによく、
コケシ状に育ちます。本当は少し塊根を見せるように植えたら楽しいですね。
塊根と球体が一対となっているため、1頭仕立てが基本形で、こじんまりした姿を楽しむのが
基本だと思われますが、花はとても艶やか。今年は二株が同時開花したので、種子がとれることを期待!




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                    Parodia chrysacanthion OF60/70 Thermas de Reyes,Jujuy



パロジア・錦翁玉(Parodia chrysacanthion OF60/70 Thermas de Reyes,Jujuy)。
黄色い花を咲かせる美しいパロジアとして、昔はどの本にも載っていたし、
大変有名なサボテンと思っていたのですが、今回、ネットでその和名を検索すると
国内サイトのヒット数はとても少ない。ネット時代が到来する以前に廃れてしまったのか。
しかし、密生する金色の刺と輝くレモンイエローの花は実に鮮烈で、自生地の姿などをみると、
いつか是非とも会いに行ってやるぞ、という気持ちになってきます。
この写真の苗たちは、欧州愛好家の自生地採取種の実生で、ここまでストレスなく早いペースで
育ってきました。しかし、成長早く肉質が柔らかい分、大きくなると形が崩れやすい気がします。
世代交代させつつ、楽しむべきものですね。
ところで、開花した姿をみて思いついたのは、この輝くような金色の刺は、頂部で密生すると、
同じ色合いの花を包んで一層目立たせる効果を生むのでは、ということ。
ちょうどブーゲンビリアの色づく苞が送粉者を誘引するようにです。そんな様子に見えませんか。




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                    Mammillaria tlalocii FO223 Rio Salado, Oaxaca       



つづいては地味なマミラリアの、ほっこりした花です。
トラロキー(Mammillaria tlalocii FO223 Rio Salado)は、
この属のなかでは比較的マニア受けもよい?クルシゲラ(Mammillaria crucigera )の
亜種として扱われるサボテンで、実際に性質もよく似ています。
肉質がとても固く、成長もゆっくり。基本種のクルシゲラは子吹きではなく分頭によって
株立ちになっていくことが多いのですが、うちの栽培株を見る限り、トラロキーの方は
子吹きによって群生する傾向が強いようです。そしてクルシゲラよりも小型に見えます。
花は径1cmほどと実に控えめですが、点々と、白く稠密な刺によく映えて綺麗です。
栽培場に置いてあることも、ふだんは忘れてしまうような地味なサボテンですが、
春のひととき、小さな花で存在を主張していました。




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                    Lophophora alberto-vojtechii SLP from Koehres seed



こちらは花が咲いてなるほど納得のロフォフォラ新種。
アルベルト・ヴォイテフィ(Lophophora alberto-vojtechii SLP)。片仮名読みこれでいいのか?
この写真の株、実際は花の径が2cmくらいで球体直径は1cmほどしかかありません。
もっとも根部が長大なので、ダイコンのように地中に刺さっている部分はそれなりに大きいのですが。
この属では最近、銀冠玉(Lophophora fricii)が大変人気があり、ネットオークションなどでも、
え?と驚くような値段がついていますが、こちらアルベルト・・・は、かつて日本でも大変人気があった
羽毛の美しい翆冠玉(Lophophora diffusa)に近いものらしい。しかしいまのところ羽毛は出ていない。
最大の特徴はこのごく小さなサイズ感。ほかのロフォフォラはこのサイズではまず開花しません。
花は翆冠に近いですが、花弁には微妙なストライプが入っています。このサボテンは干上がった
田んぼのような粘土質の平原にほぼ埋まるように映えていて、最初雑誌で紹介されたときには、
その自生風景がとても印象深かった。この特異な環境に適応して、ネオテニー化した翆冠玉なのかも
知れません。写真の株たちはケーレス園(この園はロフォフォラに強い)から購入した種子の実生苗で、
原記載のサンルイスポトシ州産のタイプとのこと。
栽培下でこの先どう育っていくのか、どこまで大きくなるのか、群生してくるのか、興味深いところ。
もっとも大きくなったらただの翆冠、だったらちょっとガッカリですが^^;。




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                    Pediocactus & Sclerocatus "ready to flower"



最後は北米難物、ペディオ&スクレロの蕾たち。
ほかの方のところでは、既に開花しはじめているようですが、今年は最初の水やりタイミングが
遅れたためか、私のところではちょっと遅れ気味です。
次の週末くらいには、結構咲いてるんじゃないかな、と期待しています。

これらについてはまた後日・・・。





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