エリオシケって奴は。


今回はネタに詰まると毎度やっている花写真まとめです。
種発注を控えたこのシーズン、少しは参考になるかな、などと思いつつ。
去年も並べた南米サボテン、エリオシケ属(Eriosyce)。
かつてはいくつもの属に分かれていたものを統合したので、実に多様な姿の植物群です。



resize0636.jpg

resize0637.jpg
               E.chilensis ssp.albidiflora RMF 92 Pichidangui,Chile



まずはクリーム色を仄かな紅色が縁どる、水蜜桃のような色合いの大輪から。
チレンシス・アルビディフロラ(E.chilensis ssp.albidiflora RMF 92 Pichidangui,Chile)。
New Cactus lexicon では今のエリオシケ属を旧カテゴリーに準拠して亜属的に取り扱っていますが、
この種は旧ネオポルテリア属(Neoporteria)のグループに入れられています。
基本種のチレンシスも花色こそピンクでネオポル的ですが、花の形や大きさ、質感などがかなり違います。
このアルビディフロラの花はネオポルとは別物。エリオシケ属すべての中で最も上品かつ贅沢な花を
咲かせる植物です。



resize0638.jpg

resize0639.jpg
               E.heinrichiana FK465 Quebrada Honda, Huasco,in coastal flats



ハインリッヒアーナ(E.heinrichiana FK465 Quebrada Honda, Huasco,in coastal flats)は、
かつての分類ではホリドカクタス(Horridocactus)に入っています。
この種は、球体の大きいもの小さいもの、刺の長いもの短いもの殆どないもの、など産地による
タイプ差が甚だしく、特徴も捉えにくいためか、どうも栽培家からは敬遠されるようです。
写真はカッターマン氏のナンバーがついたタイプで、くすんだ濃色の黄花がなんとも南米ぽい。
球体もそれに似つかわしい渋みで、人気のなさも含めて、天の邪鬼仙人としては愛さずにいられない。



resize0640.jpg

resize0641.jpg
               E.aspillagae FK197 San Fernando,Hacienda Tanume,Colchagua



アスピラガエ(E.aspillagae FK197 San Fernando,Hacienda Tanume,Colchagua)も、
旧ホリドカクタス系なのですが、艶のある明緑色の肌は、どうもエリオシケ的ではない。
刺も弱々しくて、パラグアイあたりの草っぱらにうまっている弱刺ギムノを思わせます。
ですが、花色の微妙な濁り具合はまさしくエリオシケで、未熟な果物のような甘さを感じる。
そう思うと、退屈な感じの刺姿が、かえって狙いすました技巧のように見えてきたりするのが、
不思議なところです。



resize0644.jpg

resize0645.jpg
                E.napina ssp.fankhauseri JA75 W of Domeyko,La Serena



続いてはかつての旧テロセファラ属(Thelocephala)から。
ナピナ・フランクハウセリ(E.napina ssp.fankhauseri JA75 W of Domeyko,La Serena)。
基本種の豹頭(ssp.napina)は、古くから日本にありますが、なぜか難物視されてきた面があり、
古い本には接ぎ木された植物が紹介されていることが多い。ごく小型で発達した塊根を持つことが
理由と思われますが、実際は育てやすい植物。種から数年で風格ある開花株に育ってくれます。
写真の個体はさらに小型なタイプのようで、球体は2cmほど。植物は成長期に吸水すると、
なんとか頭が土の上に出てきますが、休眠期は完全に埋没。球根植物のような生態です。



resize0643.jpg

resize0642.jpg
               E.taltalensis ssp.pilispina FK514 South of Chanaral         



最後はピリスピナ(E.taltalensis ssp.pilispina FK514 South of Chanaral)。
タルタルエンシスは、かつてのホリドカクタスの代表種、多留多留玉です。産地タルタルが名の由来。
刺がとても美しいサボテンですが、普通は黒っぽい色。変異の幅が広く、色々な異学名がついています。
写真の植物は、象牙色の巻き刺が大変美しく、小さいうちから開花する点も魅力的なので紹介しました。
ピリスピナはNew Cactus lexiconではカルデラナ(E.calderana)として扱われていますが、このうち
白色の曲刺を持ち、各所でプルケラ(E.'pulchella')として紹介されてきたタイプに近いものと思われます。
大きくなるとこの象牙色の刺を巻きつけるように展開するようなので、これからも楽しみな植物です。





テーマ : サボテン・多肉植物・観葉植物
ジャンル : 趣味・実用

プロフィール

shabomaniac!

Author:shabomaniac!
沙漠植物、栽培、探究。

最新記事
全記事表示を読む

全ての記事を表示する

カテゴリ
月別アーカイブ
最新コメント
最新トラックバック
リンク
カレンダー
09 | 2013/10 | 11
- - 1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30 31 - -
Excite自動翻訳
天気予報

-天気予報コム- -FC2-
QRコード
QRコード
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる