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娘のコノフィツム。

今回は、ともかくこの素晴らしい花を見てください。
輝くように美しい。手にとって、秋の傾いた陽射しにかざしてみる。
10cm足らずの鉢のうえ、紫ピンクの星を散らした極小のプラネタリウムが広がります。
そこには完成度の高い別の宇宙がひろがっているようで、いつまでもそこにとどまりたくなるのです。



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                  Conophytum subfenestratum =lithopsoides 'kennedyi'


でも、とくべつな種類ではない、ありふれたメセン。
十年ほど前、コノフィツム・サブフェネストラツムという名前で、信州の臼田清花園で求めた株です。
うちにいるメセンでは最古参の部類で、フィールドナンバーとかロカリティデータといったものもない。
札にはカタカナで「サブフェネストラーツム」とだけ書かれています。その名前も手元の図鑑にはない。
長い年月を経て、いまは数十頭立ての大群生になりましたが、それでも3寸鉢に収まります。
球体には濁ったコーラ瓶の色。紋様はあるにはあるけど、こちらも不鮮明。ふだんはなんとも地味。
でも花どきは一変。この小さなひと鉢が、温室内の完全な主役になります。
ふだん植物に興味の乏しい4歳の娘。この花を見つけると、「サブフェネストラーツム」と記された名札を
抜いて、かわりに自分の名前をひらがなで書いた札を挿していきました。自分のものにするんだそうです。



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そんなわけで、さらに正体不明になってしまった美花コノフィツム。
少しややこしい話をすると、そもそもサブフェネストラツムとして国内で売られている植物の大半は、
Pellucida節の'ケネディ'(C.lithopsoides 'kennedyi')なのだそうです。このあたり、コノフィツムに詳しい
conoconoさんが書いておられますが、この株はまさにそれに該当するものに見え、日本名で「翆星」と
呼ばれているタイプではないかと思います。とても丈夫で、あまり手もかけていないのに、詰まった形良い
群生株になりました。植え替えは5年にいっぺん。皮むきさえもしてやったことがない。
けれども、とにかく毎年たくさんの花を咲かせます。長く伸びた花首のために、花弁には四方から光がまわり、
元来のメタリックで、かつ透明感のある色合いが一層引き立って、まさに輝く星のように見えるのです。
ちょっと褒めすぎですかね^^。

せっかくなので、同じ日に写したメセンの花をもう少し。



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                    C.verrucosum  sauer86-1007 Sidi Barani


純白の花をつけた赤い石。コノフィツム・ベルコーサム(C.verrucosum sauer86-1007)です。
先の翆星にくらべると花の派手さは足りませんが、こちらは赤茶色の球体と花色のコントラストが
綺麗です。ベルコーサムでは、表面に凸凹があるザラ肌タイプが好まれるようですが、私の好みは
このむっちりとした練りゴムのような、なんともいえない質感、触感のタイプ。
種をまいて随分経ちますがここ数年大きさ変わりません。でも、この種類は群生せずに単頭のほうが
石っぽくて良いと思いませんか?

赤、白、ときたのでつぎは黄色いリトープスです。



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                    Lithops naureeniae C304 60km SE Springbok


ノーレニアエ(Lithops naureeniae C304)は、崩れたガンクラブチェックみたいな窓模様が面白い植物。
やや腰高でいまいち石っぽくないですが、透明感があって綺麗です。
花は花弁中央部がほんのり白い黄花。夕方にならないと全開しないので、ひととおりコノフィツムの
撮影が終わってからカメラを向けました。



IMG_9619S.jpg



メセンの花が終わる頃までには、外に出していた夏型多肉なども取り込んで、防寒内張を張って・・・と
すっかり冬支度を済ませないといけないのですが、なかなか捗らない。
こんな綺麗な花にぼーっと見とれていると、あっという間に時間が過ぎてしまうんですよね。




テーマ : サボテン・多肉植物・観葉植物
ジャンル : 趣味・実用

プロフィール

shabomaniac!

Author:shabomaniac!
沙漠植物を中心に、世界中の面白い植物を栽培中。主に種子からの育成に力を入れています。植物とのつきあいは、幼少時代から40年。著書:
「珍奇植物 ビザールプランツと生きる」
(日本文芸社)
「多肉植物サボテン語辞典」
(主婦の友社)

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