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タイサボ。


前回につづき、タイ・バンコクの花市。今回はサボテンです。



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園芸的な嗜好性はやっぱりアジア的です。そのままの原種や花の美しい南米サボテンなどが一定の人気を集める
欧米とは異なり、姿形の特異なもの珍妙なものを見出して極端にまで改良を進める風で、日本ともよく似ていると
思いました。白点びっしりの兜やアリオカルプスの優形種などは人気のようです。また、気候があうのか日本では冬が
苦手なディスコカクタス、メロカクタスも目立ちました。こちらは接ぎ木が盛んなようで、アストロの園芸改良種などは
台付きが幅を利かせていましたが、なんだかウイルス罹患っぽい肌の汚い株もけっこう目につきました。
そんな中、「お!」と思ったのが、このキリンドロプンチア。刺が痛いので日本では敬遠されますが、なかなか綺麗だと
思いませんか?



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一目で「日本直輸入」とわかる(日本語の名札が刺さってる)サボテンをずらりと並べたお店も。お値段は
「輸入品」だけあって、日本の市場価格よりちょっと高いくらいですが、けっこう見ている人多かったです。
そしてちょっと面白いと思ったのがこれ。姫ヤマカル柱?でしょうか、子吹きモンストした小型柱サボテンの上に、
緋牡丹などのカラフルな斑入りサボテンが色違いでいくつも接ぎ木されています。これらは元来「和モノ」のサボテン。
いまや様々なカラーバリエーションがアジア各国で大量に生産されていますが、こんな楽しみ方もあるんですね。



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同じ日に、バンコクの町中にあるサボテン・多肉の小売業者さんも訪ねました。屋号は、「DEAWCACTUS」さん。
日本でいうと都内の鶴○園さんみたいな感じのところ。栽培場は広くないですが、マーケットには出ていないような
高級種がビッシリ並んでいます。比率はサボテンと多肉が半々といったところ。ただし、常夏の気候ゆえメセンは皆無。
ベンケイソウ科の多肉もほとんどありません。ユリ科では、ガステリア、アロエはあっても、ハオルチアは少ない。
ユーフォルビア科、ガガイモ科、キョウチクトウ科等々の熱帯産のコーデックスは年中成長期のようで幸せそうです。



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日本では冬が心配な熱帯多肉、ユーフォのギムノカリキオイデス(Euphorbia gymnocalycioides)や、
プセウドリトスのクビフォルミス(Pseudolithos cubiformis)などの希少な多肉がずらっと並んだコーナー。
熱帯ガガイモなど日本ではちょっと油断すると落としてしまうのですが、どの株も健康そのもの。実もついていましたから、
どんどん増えていきそうです。
このユーホ・ツルビニフォルミス(Euphorbia turbiniformis)は実根です。日本では接ぎ苗しか見かけませんが、
これらは接ぎ苗をカットして挿し木発根させたとのこと。実は私も同じこと試したことがあるのですが、細っそい根しか
出なくて、次の冬を越えられませんでした。故郷では冬を経験しない植物ですから、バンコクの方があっています。



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コーデックスも元気です。アデニア・グロボーサ(Adenia globosa)、アデニア・バリー(A.ballyi)、
いずれも日本では冬に水を切るのでシワシワになり、肌が傷んだりするのですが、ここならその心配もなし。
こちらウンカリーナの桃花、欲しいなと思ったのですが、作出したばかりで非売品と言われてしまいました。
私が食指を動かす植物は、どうしてか売ってもらえないものが多いです。
このほか、パキポディウムやアデニウムは立派な株がたくさん。オニソテツの大株も置いてありました。
マダガスカルからの輸入株をおぼしきものもありましたが、この気候なら実生してよ、と思わなくもない。

つづいではサボテン。



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お約束のアリオカルプス(Ariocarpus)とアストロフィツム(Astrophytum)。
兜は2寸5分鉢植えの小苗がびっしりと並んでいます。ひとはち3-700バーツ。それほど高くはありません。
アリオカルプスなどは、接ぎ下ろしっぽい苗が多かった。園芸改良の進捗具合では、兜やランポー、牡丹類の顔を
見る限りでは、この手の育種はまだ日本の方が先を行っているようです。そして、園芸多肉と言えば、ハオルチアの
玉扇・万象ですが、これらはあまり置いていませんでした。やっぱり環境があわないのかも知れません。
タイではモンストっぽいものが特に人気のようで、色々な種類があります。この鬼面角?のまきまき螺旋稜のものは
1万5千円くらいしたかと思います。日本では、こういう仲間はマニアは喜ばないので、かえって新鮮に映りました。



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こちらはちょっと驚いた、チリ産のコピアポア原産地球。KK(ペルーの業者)から引いたのか?と訪ねたら、
違うそうで、チリのアマチュアみたいな人から送ってもらった苗なんだそう。値段は2万円強だったので、
日本で最近出回っている価格より少し安いくらいかな、と思いました。実生からこの風格を生み出すべく、
私など30年計画で奮闘しているのですが・・・。
そして下の写真はユーベルマニアの最新種エリオカクトイデス(Uebelmannia pectinifera 'eriocactoides')。
まだ日本でもあまり出回っていない稀少種もちゃんと置いてありましたが、非売品とのこと。

そしてさらに驚いたのが・・・



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私が愛してやまない北米難物サボテンもしっかりあったことです。
ペディオ斑鳩(Pediocactus peeblesianus ssp.fickeisenii)に、月の童子(Toumeya papyracantha )。
さらには黄金刺の白虹山(Sclerocactus polyancistrus 'fulvispinus')まで。冬季マイナス20度を
耐えるかわりに高温多湿が苦手なこれらのサボテンが、バンコクで育てられていることが驚きでした。
同じ棚に炎天のソマリア産多肉、クラサ(Whitesloanea crassa)が並んでいるのがシュールな眺め。
これらの苗、根元を見てもらえばわかるように、エキノケレウス(Echinocereus)などに接ぎ木されています。
とはいえ、日本でさえ栽培至難なこれらのサボテンにチャレンジする人がいることに感動しました。



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最後に、園の外の路上で目についた灌木。これはペイレスキア・ブレオ(Pereskia bleo)というサボテンです。
いわゆる木の葉サボテンの仲間ですが、耐寒性が乏しいこの仲間のうちでもとりわけ弱い。日本で栽培する場合でも、
最低摂氏10度以上をキープしないと枯れてしまいます。杢キリン、桜キリンなどが越冬する環境でも、ダメになる。
ブレオは、赤~オレンジの鮮やかな花をたくさん咲かせ、かつトゲがとっても痛いので、バンコクではそこここで生け垣に
利用されています。下の写真はその果実。これがまたコマのような形と、みずみずしい質感が魅力的なんですが、
囓ってみたら、酸っぱいばかりでとても美味しいとは言い難かった。中には大きくて黒い、艶々の種が入っていました。



テーマ : サボテン・多肉植物・観葉植物
ジャンル : 趣味・実用

プロフィール

shabomaniac!

Author:shabomaniac!
沙漠植物を中心に、世界中の面白い植物を栽培中。主に種子からの育成に力を入れています。植物とのつきあいは、幼少時代から40年。著書:
「珍奇植物 ビザールプランツと生きる」
(日本文芸社)
「多肉植物サボテン語辞典」
(主婦の友社)

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