あれ蒔きこれ蒔き。


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                      Uncarina grandidieri with 'fruit'


ようやく梅雨あけです。そして酷暑の季節。
栽培棚で、とげとげのウンカリーナ(Uncarina)の果実が風鈴よろしく夏を告げています。
サボテンたちにとって過酷な"空中プール"の季節が終わりましたが、去年はそのあとの炎熱地獄で斃れた植物も
多かった。ことしは冷夏、との予報もありますが、さてどうなることか。



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                   2 months seedling of various cacti


さて、例によって例の如く、今年も先行きを考えないであれもこれもと種を蒔きましたが、
ふた月あまり経過し、発芽したものしないもの・・・と、だいたい答えが出揃って来ました。



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                   Gymnocalycium spegazzinii IMG_7249S.jpg
                   Astrophytum caput-medusaeIMG_7247S.jpg
                   Eriosyce napina ssp. challensis


まずは成績の良かったもの。
ギムノカリキウム(Gymnocalycium)やエリオシケ(Eriosyce)などは、大変古いとか、
質の悪い種子でなければ、だいたい良く生えます。
最近は蒔き土(表面の土・・・鉢の下2/3はふつうの培養土)をピートモス主体のものにしていますが、
微少な種(苗)でも根がよく絡むようで、発芽後の立ち上がりが順調です。
南米ものにはとくに合う印象。ぜひお試しください。



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                   Various Selenicereus seedling
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                    Wittia amazonica


今年は、森林性サボテンもいろいろ蒔きました。何年先かわからないけれど開花が楽しみな
夜の女王の仲間(Selenicereus)、何度も蒔いては冬に失敗している青紫花!の着生サボ、
ウイッチア・アマゾニカ(Wittia amazonica)などなど。いずれも沢山発芽したので、今回は
寒がらせないようにして、生き延びさせてやりたいところ。



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                   Fouquieria fasciculata
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                   Pachypodium namaquanum


多肉も少ないながら数種類蒔いています。フォークイエリア(Fouquieria fasciculata)などは、
発芽2か月でこんなに育ち、既に鉢上げしました。パキポジウム光堂(Pachypodium namaquanum)は、
十数年前に蒔いて以来の実生。このとき蒔いたものは既に開花株に育っていますが、なかなか自家採種が
難しく、久々に5粒の種を購入。まずまずの発芽率です。

そして、お馴染みペディオ・スクレロ(Pediocacatus&Sclerocactus)などの難物種は、こんな状況。



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                    2 months seedling of Pediocactus&Sclerocactus
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                    Sclerocactus nyensis SB1460
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                    Sclerocactu mesae-verdae SB1010
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                    Pediocactus peeblesianus ssp. fickeisenii RP145


ここ数年、これらは今頃の時期に屋外で雨ざらしで蒔いていたのですが、発芽率はアップするものの、
その後の管理が行き届かずダメにすることが多かった。発芽したばかりの苗は豪雨に長時間曝されると
一瞬でダメになるのですが、仕事のある平日は放置するほかないので、残念な結果がしばしば。
なので、今年は早々に温室内で実生しました。ごらんの通り、発芽状況はポツポツといったところで、
オールスターには選ばれない打率・・・2割ちょっとといったところです。

この仲間は発芽したての苗の根が地面を這い回るものが多いので、芽を出すたび、いちいち串で鉢土に
穴をあけ、そっと植え直してやりました。発芽した苗は腰水状態に置くと痛むので、ある程度発芽したところで
腰水を外し、乾いたら灌水するスタイルに移行。なので、水浸けにしておけばもっと芽が出たかも知れません。
本来なら、発芽したものを別の鉢に移してやるべきところ、場所も手間もゆとりなく放置状態で申し訳なし。


そしてこちらはシーンと静まったままの蒔き鉢。



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                   low germinating rate of Opuntioideae


去年に続いてことしも結構蒔いたオプンチア類ですが、やっぱり出ませんね。打率1割未満。
これじゃ即座に登録抹消です。この仲間の発芽はとても不思議で、数ヶ月、1年、あるいはそれ以上経過してから、
突然にゾロッと一斉に芽を出すことがあります。こちらも硬い種皮を傷つけるとか、酸で処理するとか、
ひと工夫ふた工夫の余地はあったのかも知れませんが、結局作業する時間がとれず、ふつうに蒔くだけで
手一杯でした。あれもこれもがイカンのですね・・・と反省すれど進歩なし。



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                   Sowing seeds of Opuntioideae 'exposed to the rain'


で、あらためて梅雨明け時期の豪雨と熱暑のリピート効果に期待して、屋外雨ざらしで再チャレンジです。
栽培下では最稀少種ともいえる、ラゴプス、フロッコサなども入っています。これらは去年購入して蒔いた残り。
去年は発芽ゼロでしたが、今年になって発芽した、という方の話も聞き、いやでも期待していしまいます。
ラゴプスは最高に素晴らしい植物ですが、もっとも標高の高い場所(ほぼ5000m近い)に生えるだけあって、
栽培は至難。接ぎ木苗は稀に入手できますが、まず根下ろし出来ないので、実生から是非とも育ててみたいと
思っているのです。出ろ!デロデロ出ろ!


最後にこちら。



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                   Agave utahensis ssp. eborispina


去年さんざん書いた、開花して枯死したアガヴェ・エボリスピナ(Agave utahensis ssp. eborispina )。
わずか十数粒だけ自家授粉で実った種を蒔いたものです。ちゃんと発芽してくれました。
ちなみに、下の写真は同じ枯れ株が脇から吹いた子を挿したもので、こちらもちゃんと活着しました。
とはいえ、これらの幼苗が、親とおなじ見事さに到達するまでには、すくなくとも十数年はかかるでしょう。



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                  'The heir' of old dead ebolispina


園芸は未来に夢を繋ぐ道楽、と心得て気長に待つことにします。
しかし、こうして書き連ねると、いかにも脈絡なく、節操のない蒔き方をしているなぁ。
だから、栽培場も混沌雑然と足の踏み場もなくなっていくわけだなぁ。

さあ、暑い夏とくれば、
そろそろ秋の実生を準備する時期ですね!





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