今年も蒔くのか。


温室の中も外も花盛り。むせ返るような生気に溢れる季節になりましたが、
そんな今になって、過酷な冬を乗り越えられなかった植物たちがバタバタと倒れてゆきます。
正確に言えば、すでに息絶えていたことに、私が気づいていなかっただけですが、熱帯産の塊茎多肉など、
暖かくなっても動きがないことを不審に思ってよくよく観察すると芯から腐っているものなど多々。あ~あ。
凍害はいったいどこまで拡がるのか。これ、寒さは与件とは言え、栽培する植物を増やしすぎたために、
置き場所選びなど全ての鉢に細心の心配りが出来ていたとは言えないせいもあり、省みるべきところ大。
という舌の根も乾かぬうちから、また種まきの季節がやってて、さらに植物を増やそうとしている自分に呆れてます^^;。



IMG_2841S.jpg



私にしては例年より早く、種まきの準備をしました。
お馴染みの黒プラ角鉢に市販の種まき用土(野菜苗などの播種育成用で、ピートモス主体の配合用土もの)を入れ、
衣装ケースにならべただけです。とりあえずふたケース分で70種ほど蒔ける。たぶん今年もあちこちから買い入れた種は、
そのくらいにはなる筈です。やれやれ。去年入手したテープライターで、すでに名札も用意しました。
種まきは、ここまでの作業がタイヘンでいつも遅くなるのですが、これで連休頃には蒔く作業にかかれるはず。



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いつも山採りの新しい種がリリースされるチェコの業者に、今年はあまりめぼしいものがなかったので、
このさき、種の入手が難しくなりそうな(栽培下での採種が難しい)種類を中心に発注しました。
おもなところだと、難物系で
*Sclerocactus nyensis SB1460 central Nye Co Nv
*Sclerocactus mesae-verdae RP111 Chimney Rock,'with hooks'
*Sclerocactus balainei 'schleseri' RP136, E Panaca brown sp
*Sclerocactus wrightiae SB1747,Emory Co Ut squat flat stems
*Sclerocactus parviflorus 'contortus' RP29,SanJuan Co Ut twisted sp etc...
ナイエンシス、この産地では十数年前、たくさんの開花株を見ましたが、その後何度か訪ねた折りには影も形もなし。
せめて栽培株だけでも代を継いでゆければと。月想曲(メザエベルダエ)のこの産地は珍しいカギ刺タイプとのことですが、
実はいままで蒔いたことがありません。自生地とおぼしき場所も訪ねましたが、ついに見られずでした。
シュレセリーのパナカ産はボヤっとして絶やしてしまったので、種からやりなおしです。
これらは、お馴染みのメサガーデンから。今年は注文殺到でさばきが大変だったようです。

また去年につづいてオプンチア系もいろいろ。今年もこれがメインかな?その一部をカタログ名で羅列。
興味のない方には文字化けみたいなもので申し訳ない。

*Opuntia 'quimilo' LARGE CLUSTERING STEM,orange till bright red flower
*Opuntia sulphurea 15 CM TILL 20 CM LONG VERY STRONG CURVED NICE SPINED FORM
*Nopalea cochenillifera PSCA50 growing nearly road,Texas USA,
*Opuntia erinacea v ursina Meadview,AZ, 20 cm sp, apricot fl
*Opuntia robusta DJF1535 Oscar Soto Maynes
*Opuntia viridiflora SB957 Santa Fe, NM, orange fl., RARE!
*Opuntia basilaris v brachyclada (No Locality data) etc...

まずはいわゆる団扇サボ(仙界的には、最駄モノ?)ですが、スルフレアは最近のISIJ誌の表紙にもなってて吃驚。
去年は10産地×10粒くらい蒔いたんですが、発芽はたったの2本でした。懲りずに今年もチャレンジ。
ノパレアはコチニール貝殻虫を発生させて染め物を試みるためです(ムリですな)。まぁ、しょうもないウチワの代表格。
姿も特に面白いもんでもない。テキサスの道端に生えていたと記されてるけど、移入株の子孫?なんでこんなの蒔くかね。
他もさらに一般的な北米団扇で、こやつら大きくなったらどこに置くんだい?なんて疑問は消しゴムで脳裡から消去。
また、これらよりはやや価値が高いと目されるゲンコツ型の南米ウチワでは、

*Maihueniopsis boliviana 、darwinii PLATYACANTHUS
*Maihueniopsis ovata (various localities)
*Maihueniopsis mandragora (Puna) NICE VERY FLAT CLUSTERING MOUNTAIN FORM
*Tephrocactus aoracanthus f.longspines JN55 (long hard spines 30cm),Pozuelos,Arg.
*Tephrocactus molinensis KFF1299 El Obelisco,ORANGE SPINED NICE FORM  etc...

ボリビアナやオヴァータは、去年に引き続き各産地タイプを蒔いてみる。発芽したらラッキーくらいの期待感。
マンドラゴラ去年はなかった?こいつは姿も花も魅力的なので是非とも育って欲しい。
30cm刺のアオラカンツスが実際に出現したら素晴らしいんですが、そのまえに芽が出てくれるかどうかが問題。
南米ウチワなども蒔くのは自分くらいかと思ってましたが、実はそうでもないようで、人気が出てきたみたい。

このほか、コピアポア(Copiapoa)の硬い系統のものや、去年につづいてレブチア系、目下5連敗中(たぶん)の
発芽困難種(Eriosyce umadeave)も性懲りなく蒔く予定。これはうちでは本当にまったく出ないです。
過去に2度ほど出たのは、育ててみたら違う種類でした。
他には夜の女王の仲間(Selenicereus)もいくつか取り寄せています。花を見られるのは何年先か・・・
などなど書き出してゆくとキリがないですが、並べるほどに私の天の邪鬼度合いが露呈するようで憚られます。

今度はちょっと画像を並べてみましょう。一昨年の春夏に蒔いた難物サボたちの2年後の姿です。
成長が遅い植物だから、先は長いね。気長にいこう。



IMG_1453SS.jpg
                 2years seedlings of Pediocactus&Sclerocactus
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                 Pediocactus simsonii ssp. nigrispina
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                 Sclerocactus mease-verdae VZD861 'tiny form'
IMG_2521SS.jpg
                 Echinomastus intertextus ssp.intertextus VZD695 Santa Gertrudis,Chih.                


最近は無精して、発芽直後の植え替えをしてやっていないので、各鉢をみると発芽状況がわかります。
少なくとも1種10粒以上は蒔いているので、歩留まり良くないことは明らか(ここにはないけど発芽ゼロの鉢も当然ある)。
2枚目のニグリスピナ(Pediocactus simsonii ssp. nigrispina)は一昨年の秋まきで、よく芽が出た方でした。
ちなみにこの種の実生苗が去年初開花しましたが、10年くらいかかっています。
3枚目は月想曲(Sclerocactus mease-verdae VZD861)の実生2年苗。very tiny form ということ触れ込みで、難物サボには珍しくチェコの人の種子です。
その下の桜丸(Echinomastus intertextus 'minimus'VZD695)は、刺がよく揃って色も冴えていて、
このくらいのサイズがいちばん綺麗かも知れません。若苗ならではの美しさを楽しめるのも実生の楽しみです。

続いては去年蒔いたもので今こんな感じ。これも蒔きっぱなし放置なので、成長はあまりはかばかしくない。



IMG_2538SS.jpg
                 1 year seedlings of Lobivia&rebutia
IMG_2526SS.jpg
                  Melocactus glaucescens HU219
IMG_2534SS.jpg
                  1 year seedlings of Heliocereus&Rhipsalis             


ロビビア、レブチア系は、いつもの角鉢より小さい播種バッドに蒔いたので、すでにギッチリになっています。
早く植え替えろ~と叫んでますが、飼い主は耳を塞いで次の子を育てようとしているのだから、何をかいわんや。
去年、探しものみっけ!と勇んで100粒も蒔いた青肌のメロ厳雲(Melocactus glaucescens HU219)も、
発芽率ほぼ100%でこんな状態。手に入らないときは激しく貴重に思えたのに、このサイズでは真偽も不明で
尋常メロにしか見えません。こちらも早く大きくしたいなら、とっとと植え替えてやらないといけませんな。
そして寒さに弱そうな熱帯ヒョロサボたち、ヘリオケレウス(Heliocereus)なども厳冬を生き延びました。



IMG_2597SS.jpg
                 Gymnocalycium denudatum GF332 S of Cacapava do Sul,Brazil
IMG_2532SS.jpg
                 Eriosyce napina ssp. tenebrica JA07 W of Domeyko                
IMG_2610SS.jpg 
                 Copiapoa Cinerea ssp. cinerea JA959 Taltal                 


さらにさらに、つやつや肌のギムノや、砂糖菓子みたいなエリオシケの実生苗、1歳足らずでも不敵な面構えのコピアポア・・・
と、こうして一年後の結果を検分するうちに、すっかり種蒔きモードになってきてしまいます。作業時間がとれる
休みが待ち遠しいですが、今しばらくはネット上で皆さんの種蒔き記録を拝見して楽しむことになりそうです。
最近は、いわゆる銘品系サボに留まらず、難物珍物駄物あれこれ蒔いておられる方も沢山いるので、
播種テクや育成法も進捗著しい。私もずいぶん勉強させてもらってます。






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