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きょうは多肉の・・・

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・・・いきなり、こんな画像ですみません。きょうは多肉の、お弔い。
ここしばらく、栽培場のこのあたり一帯に近づくのが気重で目を背けていました。
歴史的な猛暑の夏、炎熱地獄に斃れた、数多くのメセンたちが、無惨な姿をさらしています。


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       ex-Conophytum pubicalyx
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       ex-Muirio-Gibbaeum muiroides

萎れ、干からびて果てたメセン鉢。
カサカサに縮れた旧皮の内側に、もはや命を宿している気配のない小型のコノフィツム。
色を失い、透きとおって、ただの水風船になってしまったムイリア・ホルテンセやコノ・マウガニー…。
永年、大事に育ててきた彼ら彼女らに、奇跡を期待して命の水を施すも、やっぱり目覚めることは
ありませんでした。合掌して土に還して、もういちど種からやり直し・・・です(涙)。

10月の声を聞いても、まだ汗ばむ陽気が続いていて、町には半袖姿のひともちらほら。
なんだか季節のめぐりがひと月ばかりおくれている感じです。しかし、酷暑の夏を乗り切って、
健気に動き始めている姿もあります。


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       Conophytum pellucidum SH595 Ratelkraal
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       Conophytum ectipum ssp. brownii PV1036 Ratelpoort

一見死んだような姿で、皮をかむって休眠するコノフィツムは、寝起きの表情変化もドラスティックです。
比較的寝覚めの早いペルシダム(Conophytum pellucidum SH595 Ratelkraal)は、
すでに可憐な白花を満開に。
雑草なみに丈夫でよく育つブロウニー(Conophytum ectipum ssp. brownii PV1036 Ratelpoort)は、
この夏の酷暑も難なく乗り越えて、小さな頭にピンクの花を飾っています。


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       Sphalmanthus sp. Boonstevlei(M.1861.22)
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       Sarcocaulon multifidum

海底の岩にへばりついた海松みたいな姿、塊茎メセンの芽吹きの姿もなかなか妙味があります。
存外気むずかしいところがあり、休眠期にしっかり断水しないと、秋に起きてこなかったりしますが、
この個体は、なんとか夏を越えました。
写真下も、海の植物っぽい新芽。サルコカウロン・ムルチフィヅム(Sarcocaulon multifidum )です。
枝幹は枯れ木のように動きがないので、果たして秋に芽吹いてくるものか、毎年ハラハラさせられます。

そして球根植物の多くも、これから芽吹き、花を咲かせ、サボテンが静かに休む秋冬の栽培場を
華やがせてくれます。


Haemanthus ss-rotundifoliusS
       Haemanthus rotundifolius
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         Eriospermum appendiculatum     

バルブの真ん中から、ちぽっと赤い花芽をのぞかせているのは、
ハエマンサス・ロツンデフォリウス(Haemanthus rotundifolius)。かつてY園で購入した輸入株で、
もう20年以上栽培しています。植え替えも数年おきなので殆ど大きくなりませんが、
律儀に毎年開花してくれます。むかしほど人気ありませんが、魅力あるバルブです。
写真下の丸まっちい新葉は、エリオスペルマム・アペンディクラツム(Eriospermum appendiculatum )。
こちらもだいぶ以前、南アの球根業者さんからあれこれ送ってもらったもののひとつ。

季節はめぐり、生きながらえた植物たちは、ふたたび光と風を謳歌しています。
命をつなぎ瑞々しさを取り戻しつつある植物たちを横目に、ようやく腰をあげて枯れ果てた鉢の片づけをしていると・・・


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       Conophytum ratum SH1200 SW Namies


直射日光に晒される温室内のいちばん厳しいゾーン。いろどりを失ったメセン鉢がならぶ一角で、
コノフィツム・ラツム(Conophytum ratum SH1200 SW Namies) が、白い花をいっせいに咲かせているのが
目につきました。・・・どうしてか仏花のように見えたのは、そうか、きょうは多肉のお弔いだもんな。






プロフィール

shabomaniac!

Author:shabomaniac!
沙漠植物を中心に、世界中の面白い植物を栽培中。主に種子からの育成に力を入れています。植物とのつきあいは、幼少時代から40年。著書:
「珍奇植物 ビザールプランツと生きる」
(日本文芸社)
「多肉植物サボテン語辞典」
(主婦の友社)

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