一点モノ⑥マミ・ラシアカンサ

    
久しぶりに、我が家のお宝植物です。
といっても、市場価値とはまったくリンクしませんが。。




resize3848.jpg
               Mammillaria lasiacantha SB414 Brewster Co,TX 20yrs from seed




マミ・ラシアカンサ(Mammillaria lasiacantha SB414 Brewster Co,TX =姫玉)。
種類が多すぎて、集める人がほとんどいなくなったマミラリアですが、
やわらかい白刺が密生する、いわゆる「白マミ」はいまも人気種の部類でしょう。
白鳥(Mammillaria herrerae)や春星(Mammillaria humboldtii)などは
大きく群生させると見ごたえがあり、品評会の常連みたいな時期もありました。
この種は、白マミのなかでは輸入株があまり導入されなかったこともあって、
マイナーな種類ですが、人が作ってないものを育てたくて、種を蒔いたもの。
それから20年くらい経って、いい具合の群生株になりました。
これまた、頭をはねて人工的に群生を作るのが好きではないので、たまさかの
自然群生株です。




resize3846.jpg

resize3845.jpg




ラシアカンサの刺はツイードの上着みたいな、ちょっとガサガサした風合いですが、
触っても痛くありません。ほんのりピンクがかっていて、ちょっと人工物みたいな
白鳥などとは違い、利かん気な野生植物っぽさが表に出ています。
はちまきのように咲く花は、淡いベージュにマゼンタのストライプが入り、
キャンディーのような甘い雰囲気を漂わせます。ソメイヨシノよりも少し早く咲いて、
ハウスに本格的な春を連れてくる花ですね。




resize3841.jpg

resize3842.jpg
            Mammillaria lasiacantha in habitat, Big Bend NP Brewster Co,TX               



アメリカ西部からメキシコにかけて広い範囲に分布するサボテンで、産地で
顔違いもいろいろあるようですが、このクローン、SB414は、米テキサス州の
ブリュースター郡産です。上の写真は、いぜん、同じエリアのビッグベンド公園を
訪ねたときに写した野生株で、刺の感じがよくにています。ただ自生地では
こんな大きな群生株はなく、せいぜいピンポン玉くらいのサイズでした。




resize3851.jpg




栽培はマミラリアのなかでは気をつかう方で、過湿で根腐れしたり、花殻から
傷みが入って倒れることもあるようです。うちにも数株あったのですが、
少しずつへって、この株だけになってしまいました。
今年もまもなく花を咲かせ、足踏みしている春を呼び込んでくれるはずです。










テーマ : サボテン・多肉植物・観葉植物
ジャンル : 趣味・実用

我が家の一点モノ⑤精巧丸


resize3394.jpg



      
我が家の一点もの。きょうは古い精巧丸(Pelecyphora aselliformis)です。
うちでは数少ない、セリで多少値がつくようなサボテン。
これは、輸入球がまだ入ってきていた頃に買ったもので、そんなに高価ではありませんでした。
学生のこづかいで手が出せるくらい。それからかれこれ四半世紀あまり我が家にいます。




resize3401.jpg

resize3393.jpg

resize3398.jpg
            Pelecyphora aselliformis old imported plant, growing 25yrs in my greenhouse




横からみるとなかなか立派なのですが、上から見ると、上弦の月、下弦の月みたいな形です。
実は、10年ほどまえにネズミに齧られて、こうなりました。かじりとられて残った1頭は、
挿し木で1本立ちになりましたが、削れた部分を補う新たな子吹きはなく、こんな姿のままです。
成長は遅鈍、そのうえ気まぐれで、花も少ししか咲かないことが多いのですが(下の方の写真)、
今年は植え替えたせいか、全頭開花して、なかなか壮観でした。やはり、世間の相場はともかく、
我が家の家宝のひとつではあるなと。




resize3379.jpg

resize3373.jpg




精巧丸は、メキシコ・サンルイスポトシ州(San Luis Potosi)の州都周辺、標高1800m前後の
石の多い丘陵地で、半ば地中に埋まる様に生えています。
学名のアセリフォルミスは、刺の様子がワラジムシ目の底生動物、ミズムシ(Asellus sp.)を
想起させることから名づけられたもので、そう思って眺めると、ワラジムシがびっしりついているように
見えてきてちょっとコワイ。英名はHatchet cactus で、こちらは刺座を斧に見立てています。




resize3387.jpg

resize3386.jpg
                15years from seed. very slow growing




どのくらい成長が遅いかというと、ネズミの食害もありましたが、25年かけても、株径で1.5倍くらいに
なったかどうかです。でも、種から育てるとさら気が遠くなる。
交配しても、なぜかなかなか種がつかないのですが、同時期に入手したもうひと株と並べているので、
たまに結実しています。で、株元に自然に発芽してきたのが上の写真の2本。
親株の根元で放置されていたとはいえ、これでも発芽して6、7年経っています。接ぎ木しないで大群生に
育てるのは、私にはムリそう。




resize3395.jpg




成長は遅いですが、あまり気をつかわなくてもよい丈夫な植物です。ごく普通のサボテン用土に植えて、
春から秋には、2週に一度程度水をやり、冬は断水して、氷点下5度くらいの低温に堪えてもらう。
弱点と言えば、アカダニに肌が汚されやすいので、来たなと思ったら殺虫剤を蒔くくらいかな。
この先、なかなか手に入れる機会もない植物だと思うので、この先も大きくしようなどとは思わず、
のんびり日光浴をさせながら、つきあっていこうと思います。












脱帽。

         
我が家の一点モノ、きょうは番外編?です。



resize1048.jpg
                    Melocactus bahiensis ssp.bahiensis about 20years from seed



メロカクタス・涼雲(Melocactus bahiensis ssp.bahiensis )の古株。ハウスの棚の真ん中に
所在なげに置かれているのは、このあたりがいちばん温度が保たれるからです。
メロのなかでは寒さに強い部類ですが、かれこれ20年ちかく育てている株なので、大事にされているという訳。

でも、ここだと絵にならないから、外に連れ出してみました。



resize1050.jpg

resize1032_20140426212646b24.jpg



花座がここまでデカいと、なかなか貫禄があります。
メロは最近あまり人気がありませんが、一年中カラフルな花座を眺めることが出来るのは捨てがたい魅力。
この涼雲は、もともと30年以上前に、某Y園から購入した輸入株らしき苗がルーツです。
すでに物故したその株に稔った種を実生して育てたものです。メロゆえに自家受粉で、雑種ではないと思いますが、
そもそも元親には産地データはおろか学名もついておらず、ただ「涼雲」と記された札だけが立っていました。
念のため検索してみると、bahiensis はおおむねこの株と似たような顔をしていますね。

この株、花座が出始めたのはすでに十数年まえのことで、いわゆる“トルコ帽”状に大きく高く伸びてきた。
しかし、2-3年前からは途中にくびれが生じ、腰折れというか、段が出来てしまいました。
でも、それもまた古株の風情、などと思っていたわけです。ところが、ハウスから運び出してしげしげ眺めると、
ある異変に気がつきました。

花座の上部だけが、グラグラと揺れているではないか! 

ん?まてよ。



resize1041.jpg

resize1042.jpg

resize1043.jpg



衝撃の事実でした。
なんと、花座の上半分は、ただ乗っかっているだけ、だったのです。
で、ポッコリと上半分を外してみると、かつてと同じ、くびれのない花座の姿に戻りました。
現れた新しい花座には、ちゃんと上面があり、ここから花が咲き実もなるようです。
で、外した上半分はなんつうか、赤い座布団?饅頭?テニスボール?
裏面は巾着を裏返したみたいな様子で、こちらもかつて下半分と繋がっていた名残りとか、
切断面ふうの痕跡などはない。実に不思議です。



resize1049.jpg

resize1037.jpg

resize1039.jpg

resize1051.jpg



地べたに転がせば、赤いテニスボールかなにかのようで、どう考えてサボテンの一部には見えません。
手に持った感じもテニスボール風ですが、もっと軽い。花座はそこから出雷開花、結実するわけで、
ただの綿毛の塊ではないはず・・・ですが、この上半分については、綿毛の塊にしか見えません。
一方で、これだけを鉢に置いてみたりなんかすると、赤刺が密生したマミラリアみたいにも思えてきます。
いつから分離独立したのか不明ですが、まったく色も褪せていないので、これはこれで綺麗です。
本当は、切断して中の構造が見てみたいとも思うのですが、なんだか勿体なくて、結局元どおりに
二段重ねにしてハウスに戻すことに・・・。



resize1052.jpg



こうしたことが、メロカクタスではしばしば起こるのか?調べてみても類例が見つかりませんでしたが、
花座が子吹きしたり、分頭したりするのは時折り目にします。しかし、こんなやり口もあったとは。
まさに脱帽の技でした。





プロフィール

shabomaniac!

Author:shabomaniac!
沙漠植物、栽培、探究。

最新記事
全記事表示を読む

全ての記事を表示する

カテゴリ
月別アーカイブ
最新コメント
最新トラックバック
リンク
カレンダー
06 | 2018/07 | 08
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30 31 - - - -
Excite自動翻訳
天気予報

-天気予報コム- -FC2-
QRコード
QRコード
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる