夏休みバンザイ!

   
遅ればせながら数日の夏休みをとることができました!
今年は遠出できない事情があって、近場の海か山に出かけることにしました。
8月のど真ん中は雨続きだったので、時期外れでかえってラッキーだったかも。




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             Opuntia rubescens as 'Banzai cactus' looks like miniature of Carnegiea gigantea



写真は、私が長年アイコンにしている弁慶注風に仕立てられたオプンチアです。
近くのガーデンセンターでみつけて、思わず買ってしまいました。
おそらくは墨烏帽子(Opuntia rubescens)だと思われますが、すべてこの樹形に
仕立てられて、バンザイサボテンと札が立っていました。

墨烏帽子はかつてはコンソレア属に分類され、墨烏帽子にもConsolea guanicana
という異学名があります。プエルトリコやバージン諸島の原産なので、寒さには
あまり強くないと思われます。オレンジ~黄色の花をぜひ咲かせてみたいところ。
この個体は中刺側刺は欠落し芒刺もほとんどない。園芸的に選抜されたものか。

というわけで、ふつうなら観葉植物として消費されるはずのバンザイサボテンも、
うちに来たからには、このさき、長いことつきあってもらうことになりそうです。






テーマ : サボテン・多肉植物・観葉植物
ジャンル : 趣味・実用

オプ花 2014。


目下人気爆発!のウチワサボテン、今年の開花から。
兜やボタン、斑入りサボテンそっちのけで、愛好会の競りを席巻する日も近いでしょう。

まずはトゲも思い切り痛くて、愛らしさ抜群のこのしゃもじです。




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                    Opuntia polyacantha ssp.hystricina hybrid 'Halblech'



オプンチア・ハルブレヒ(Opuntia polyacantha ssp.hystricina hybrid 'Halblech')。
花が咲いていなければ枯草のかたまりにしか見えないようなオプンチアですが、こちらは園芸改良種。
名前はドイツ、バイエルンにある地名と思われ、このあたりの愛好家が作出したのでしょうか。
ドイツにはウチワ愛好家がかなりいるようで、こうした美花園芸種がたくさん作出されています。
原種のポリアカンサは大変広い範囲に分布するウチワで、なかでヒストリチナはアメリカ合衆国の
four corners(アリゾナ、ユタ、コロラド、ニューメキシコの4州が交わる点)周辺に生えているので、
ペディオ・スクレロとは仲良しのサボテンです。




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原種もきれいな花を咲かせているのを何度か見ましたが、こちらは花色がより鮮やかということなんでしょうか。
カット苗を輸入して育成したものですが、茎節3-4枚で開花しましたので、花つきはたいへんよい。
しかし刺の扱いにくさは群を抜いていて、鉢に雑草がはびこっても株元までトゲびっしりで抜くことも出来ません。
耐寒性は底なしなので、ヨーロッパ内陸でロックガーデンなどに植えこむためのサボテンかとも思われます。
それにしても、こんなに痛くて、花はきれいだけどたった一日しか咲かないオプンチアの、
花改良に精を出すヨーロッパ人の園芸マインド、脱帽です。




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                 Opuntia compressa(=humifusa) M1088.58 Chatham, Massachusetts



つづいては、こちらも日本では耐寒性の限度を試すことがおそらくできないサボテン。
這団扇(Opuntia compressa(=humifusa) M1088.58 Chatham, Massachusetts)。
自生地を地図で検索してみてください。東海岸、それもマサチューセッツ州ですよ。
こんなとこにサボテン生えてんか、みたいな。もっと北、モンタナ州あたりまで分布していますね。
但し書きには、in cold wet sand dunes ともあります。北海道のサロマ湖あたりの岸辺に植えても、越冬出来そう。




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和名のとおり、地面に匍匐するように育ちます。もちろん通年屋外栽培ですが、冬場はくしゃくしゃに皺が寄って
色も悪くなるのですが、春、暖かくなると急激に皺が伸びで、ゴムかビニールみたいにピカピカになります。
花は単色ですが、他にちょっとない黄色です。海外のサイトで「蛍光色の花」と紹介されているのを見ましたが、
まさに蛍光ペン(アンダーライン引くやつ)の黄色です。写真ではうまく表現できていないのですが、
ぱっと目を引く不思議な花で、これだけでも見る価値があります。




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                    Opuntia retrospina DJF303 La Vina, Salta 'flame red flowers'




最後は極めて特異な花。
レトロスピナ(Opuntia retrospina DJF303 La Vina, Salta)の名前で、メサガーデンから入手した株です。
この種名は、よりマニアックな分類では、アイランポア属(Airampoa)に振り分けられることもありますが、
一般に知られているこの種の姿とは、茎節やトゲの感じがちょっと違う。それでDJF303で調べてみると
Opuntia sulphureaも出てきます。これもまた、違うか。DJF氏は同じ場所で見つけた違う種類のサボテンに
同じ番号をつけるので多少ややこしい。ギムノ新天地やパロジアにも同じ番号があるけどretrospinaは出てこない。
ちなみに写真の株は花を撮影しようと運んだときに茎節が折れてしまったので、植えなおしたもの。
本来は長細い茎節が7枚くらい縦につながった、高さ50cmくらいのヒョロヒョロの株でした。同定出来る方…。




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いずれにしても、植物体は地味です。問題は花。カタログには‘flame red flowers’と書いてありましたが、
この血流ほとばしるような花のことをそう形容したのでしょうか。サボテンの花で、こうした筋の入ったものを
他に見たことがありません。なので、病的なものにも見えないことはない。
しかし、茎節はつやつや元気で、斑の気配もまったくなし。植物本体にはウイルスの痕跡は見られません。
おそらくは、DJF氏がアルゼンチンの山で茎節を切り取って持ち帰り、友達であるSB氏に渡したものが
オリジナルで、我が家の株はそのカキ仔と思われます。ゆえに、元々こういう花を咲かせていたと考えられます。
見れば見るほど強烈な花で、しかも果実がたくさんついていることでわかるように花つきとても良い。
ちょっと掘り出し物のオプンチアでした。





続・花咲くオプンチア。


今回は、最近メジャー路線驀進中??のオプンチアです。タネマキストの皆さん、発芽状況は如何ですか?!
さて、オプンチア類の大半は綺麗に花が咲いてこそ、という植物なのですが、私のところではせっかく咲いても
撮影機会を逃してしまうことも多くて、なかなかここに載せられません。
これから紹介する3種類は、ことし私のめったにない休日にあわせてうまく咲いてくれたキトクな子たちですが、
同時に日本ではあまり知られていないマイナーサボの極み、でもあります。



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まずはごらんの黄花のオプンチア。すっきりレモンイエローではなくって、微妙にくすんだ色合いが南米ぽいです。
クムロプンチア・スファエリカ(Cumulopuntia sphaerica)です。
かつてはテフロカクタス(Tephrocactus)として扱われていたので、皆さんの栽培場にもテフロの名札が
ついたこの種があるかも知れません。チリからペルーにかけての広い範囲に分布しているため、サイズや刺などの
バラエティも様々で、数十に及ぶ異名が存在します。しかし、南米の玉型ウチワで、長短大小は違ってもこんな
球形~長卵型の茎節に、刺座が均等に散らばったちょっと粗雑な雰囲気のサボテンは、みなスファエリカと思って
良いでしょう。mirusとか、dimorphusとか、berteriとか、kuehnrichianaとか、rauppianusとか、
このあたりの異名はいまも使われていますが、園芸的なタイプ差を楽しむためには便利です。



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                    Cumulopuntia sphaerica "KK1831"??



栽培するうえでの性質は丈夫ですが、この種は花つきが極端に悪い。うちに幾つかのクローンがありますが、
毎年咲くのはこの子だけ。写真は花一輪ですが、これは今年の二巡目の開花で、その前はもっと咲きました。
これはペルーの業者 Karel Knizeから"KK1831"のラベルがついて送られてきたものだけど、このナンバーに
該当するのはCumulopuntia dactyliferus 。スファエリカとはちょっと顔が違う筈なのでラベルのつけ間違いかも
知れません。このクローン、開花性は良いのですが、茎節がかんたんにもげてしまう性質があり、気づかぬうちに
シャツの袖口にぶら下がっていたりする。花がないと到底美しいとは言い難いし、刺の凶暴性もかなりのものなので、
人気種になる可能性は乏しいでしょうね。

続いてはナゾの南米オプンチアです。



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現時点では未記載種ということになっていて、世界に数百人!は存在するであろうコアなオプンチアマニアの間では、
Austrocylindropuntia sp.Baker5/30 という名前で流通しています。この株はドイツの愛好家から
分けてもらったもの。園芸種かと思ったら、そうではなく未記載の野生種で、Baker氏(誰かわかんないけど)の
コレクションにあったもの、だそうです。
見た感じからすると、Austrocylindropuntia verschaffeltii の、刺がないタイプのように見える。
細くて華奢な茎節を連ねていく感じはよく似ています。



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                    Austrocylindropuntia sp.Baker5/30



長くて痛そうな刺がないので強面な印象はありませんが、バシラリスなどと同じで微少なチクチク刺が密生する
Glochid(芒刺)があるので、わし掴みにしたりしてはいけません。この株は刺座が黒く汚れてしまっていますが、
綺麗な状態だとなかなか鑑賞価値があります。花も小輪ですが、ショッキングピンクが目に飛び込んでくるので
インパクトあります。花付きは頗るよく多花性です。長く育てたら、しだれてきそうなので吊り鉢におあつらえ向き。
ウチワ人口の層が厚いヨーロッパでは、普及が進みつつあるサボテンだそうです。

最後はオプンチアの王道。兇悪極まる、刺しゃもじ。



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花は最高です。輝くグラデーションのアプリコットオレンジに、少しフリルのかかった大輪。実にゴージャス。
同じくドイツ愛好家から分けて貰ったもので、オプンチア・キモフィラ(Opuntia cymochila)という。
あまり聞いたことがない名前だと思いますが、19世紀に記載された由緒ただしいオプンチア。この株は、
花の綺麗なクローンをセレクトしたものではないかと思われます。
いまの最新分類、New Cactus Lexicon ではトルチスピナ(O.tortispina)のシノニムとされていて、
そのトルチスピナはマクロリザと(O.macrorhiza)とポリアカンサ(O.polyacantha)のハイブリッド
ではないか?と指摘されています。まあ、ほとんど暗号の羅列ですね。
いずれもアメリカ合衆国中西部を中心に分布するウチワサボテンで、私の難物サボテン探しの旅ではしょっちゅう
出くわす面々ですが、これらを同定するのは至難。花を見て綺麗だな-、で終わってしまう。
で、花だけを眺めているととっても素敵なんですか、全体像で見ると、



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                    Opuntia cymochila 'apricot flower'



恐ろしく攻撃的な刺です。この鉢に雑草が生えてきても、手出しすることが出来ない。鋭く尖った長い刺の根もとには、
しつこいチクチク、芒刺がびっしり生えています。およそ触りたくない。よって、この株も最初に大きい鉢に
茎節1枚だけ植えて、以降は植え替えせず。栽培そのものはきわめて容易。ニューメキシコ原産(とされる)なので、
寒さにはきわめて強く、氷点下8度まで下がる場所で、屋外雨ざらしで越冬させています。寒いと、茎節が
赤茶色になって縮みますが、これは自生地でも同じ。そもそも花付きは良いですが、春先に温度のあがるハウスに
取り込むと一枚の茎節にひとつ以上の蕾がつき、一斉に開花するので圧巻です。ちなみに今年は花時期に雨が
重なったこともあり、バラバラ断続的な開花になってしまいましたが、その分、2週間以上楽しむことが出来ました。
花の美しさでいえば、我が家のオプンチアでも、随一ですが、刺の恐ろしい様相は、この種の普及を長期間に
わたって妨げることになるでしょう。


はてこのエントリー、オプンチアの魅力を伝えることになったのかな。




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