れぶっちゃ!その2

    
ギラギラ、猛暑の日々が続いていますね。
そこで、去年に続き、輝くような夏の花サボテンです。実は真夏というより初夏の花なんだけどそこは置いといて。
野草のような風情がかわいらしいですが、これが日本の野原に咲いているところを想像してみてください。
かなり派手で目立つでしょう。北岳の尾根筋とかに生えてたら面白いのなあ。
暑さで頭がやられて、まともな思考が出来ないようなので、あとは花に語ってもらいます。




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                 Rebutia pygmaea 'gavazzi' WR825 Cachacona Bol.




レブチア・ピグマエア・ガヴァジィ(Rebutia pygmaea 'gavazzi' WR825 Cachacona Bol.)。
不思議な色合いの赤花です。色の乗りがふんわりとしていて、そこはかとなく甘い。
レブチアのなかでも、ピグマエアの仲間は実にいろいろなタイプがあり、どれも花色が独特で、
これだけでコレクションが出来るくらいです。この仲間はいくじのない芋虫みたいに、にょろっと
育つものが多いんですが、このタイプは球体も小さく寸づまって、群生していく感じです。




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                 Rebutia senilis ssp.lilacino-rosea DH398 Medina Arg.




レブチア・セニリス・リラキノ-ロゼア(Rebutia senilis ssp.lilacino-rosea DH398 Medina Arg.)
つづいては、めずらしい花色のレブチアです。基本種は翁宝丸という和名があって、古くから栽培されていますが、
いかにもレブチアという感じのオレンジ花。対してこのタイプは、その名のとおり、ライラックピンク。
球体が見えないほど密生した白い刺に、この色が映えます。マミの月宮殿なんかに通じる上品な美しさです。




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                 Rebutia heliosa ssp.cajasensis RH243 Tarija Bol.



レブチア・ヘリオーサ・カジャセンシス(Rebutia heliosa ssp.cajasensis RH243 Tarija Bol.)
へリオーサは、この属のなかでは、最近もっとも人気がある種ではないでしょうか。みっしり密生した痛くない刺と、
花首のながい朱色の花。きれいに群生するし、花がないときも美しいので、持っている人も多いと思います。
カジャセンシスは基本種にくらべると刺がやや少なく、丈が低く育つタイプのようです。花の美しさは文句なし。
サボテンに興味がない人でも、咲いていればかならず目をとめます。レブチアの王様ですね。




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レブチアの種は、海外業者で1袋100円くらいで買えます。よく生えてよく育つので、1袋でじゅうぶん。
ぜひ、どんな花色か妄想しながら、蒔いてみてください。
うまくいけば、2年で咲きますよ。









テーマ : サボテン・多肉植物・観葉植物
ジャンル : 趣味・実用

名前はまだない。

  
きょうは、あまり知られてない魅力的なサボテンを紹介したいと思います。
まったく痛くないし、丈夫で育てやすいし、なにより姿がいい。
でもまだほとんど日本では育てられていないと思います。和名もついていない。
それがこれ。




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なんの仲間に見えますか?
ルリ兜でも、無刺綾波みたいな、何かの種類の刺なしバージョンでもありません。
自生地でもこのままの姿です。草原の草に埋まって生えているので、刺のない丸出しの姿でも平気という話。




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              Parodia calvescens KVV1035  Rio Grande do Sul, Brazil




パロジア・カルベスケンス(Parodia calvescens N.Gerloff&A.D.Nilson 1994)。
ノトカクタス属がパロジア属に編入される前の名前、ノトカクタス・カルベスケンスと呼ばれることもあります。
艶々の肌、ごく扁平な球体、絶妙な曲線を描く低い稜、毛玉のような刺座。撫でたりさすったりしたくなる触感・・・。
なんとも魅力的なサボテンです。痛くなくて、触って気持ちいいサボテンって、それだけで貴重でしょう。
しかし、インターネットでこの名前を検索してみたところ、日本語では自分のブログくらいしか出てきませんでした。
私は新版のカクタスレキシコンでこの種の写真を見て衝撃を受け、海外から種を探して育てたのです。




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自生地はブラジルのリオ・グランデ・ド・スル州(Rio grande do sul)。五輪がひらかれるリオからは遥か南、
ウルグアイに接するあたりです。ノトカクタスの大半の種や、雪晃などもこのへんに生えています。
自生地は膝丈くらいある草原で、草に埋まるように生えていることもあるようです。

育ててみると、実生の小苗(3-4cmくらい)までは短い刺があります。長ずると、刺は脱落してアレオレが
大きな毛玉のようになってくる。なかには、ギムノ海王丸みたいな短く球体に張りついた刺が残る個体もあり、
それはそれで魅力的です。頂部はふかふかの綿毛に埋めつくされて、ロホホラみたいな印象も受けます。
花はノトカクタスらしい黄花で中央部が赤いため、ちょっと兜を思わせます。この仲間によくあるように
やたら子吹きする性質はないらしく、端整な姿を長く維持できるようです。
個体差があるので顔違いを集めても面白そう。




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ノトカクタスは、花屋さんで売っている青王丸やスミレ丸の仲間です。しかしこの種は、1994年、比較的最近
記載されたものです。新種が好きな日本人ですが、94年といえば既に南米便の輸入株は途絶えていていた頃なので、
日本にも入ってこなかったのでしょう。わざわざ大金をはたいて、ノトカクタスを輸入しようという物好きがいなかったのかも。
分類上さらに細かく見ると、かつてのウィギンシア属・マラコカルプス属(Wigginsia=Malacocarpus)の範疇に
入るものに見えます。え?そんなサボテン知らないって? 地久玉とか、白剣丸とか、昔はそれなりに人気があって、
育てている人も結構いました。扁平で、黄色い花が咲くディスコカクタスみたいなサボテンです。




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カルベスケンス。
学名の意味は「裸出した」ということだそうで、刺のない無防備な球体のことを指し示すものと思われます。
このサボテンは姿が魅力的なだけでなく、長所はとても丈夫で育てやすいこと。なにしろ、ノトカクタスですから。
栽培では、春~秋までたっぷり水を与えて、強すぎない陽射しのもとで育ててやれば、成長も早くて3、4年で
刺のないこの姿に到達します。ブラジル産ですが、寒さにも弱くない。関東なら軒下でも越冬するレベル。
たくさん育ったら、糠漬けにしてもキューリみたいにポリポリ美味しくいただけそうです。
なのになぜ、みんな育ててみないんだ?







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れぶっちゃ!

               
最少サイズの美花サボテンといえば、やっぱりレブチア属(Rebutia)でしょう。
早ければ実生2年目、1cmほどの小さな苗が、植物本体よりも大きく色鮮やかな花を咲かせます。
アルゼンチンを中心に、アンデス東側の標高の高い地域が原産地ですが、栽培は難しくありません。
柔らかめの用土に植えて、春~秋の成長期には十分灌水します。寒さにも強い。

古くから宝山(Rebutia minuscula)や、アイロステラ属に分類されていた瑠璃鳥(Aylostera deminuta)などが
栽培されていますが、いずれも花鉢的な普及種として、プシス短毛丸やノト青王丸など同様、
いわゆる愛好家にはあまり顧みられないサボテンです。
ニューカクタスレキシコン(New Cactus Lexicon)では、アイロステラもスルコレブチア(Sulcorebutia)とともに
レブチアに統合されていますが、園芸的にはスルコを分けて考える人が多いようです。




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                 Rebutia fiebrigii ssp.cintiensis Rh2476a Cinti,Culpina,2950m



オレンジの群開が眩しい新玉(Rebutia fiebrigii ssp.cintiensis Rh2476a Cinti,Culpina,2950m)は、
かつてのアイロステラの系統。瑠璃鳥やムスクラを子どもの頃に育てていたからか、なんとなく懐かしい顔にみえます。
レブチア(旧アイロステラも)は、スルコやロビと異なり、花首が細く長く、球体の小ささもあいまって、か弱い印象です。
その可愛らしくさも魅力。




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                  Rebutia pygmaea 'haagei' HUN122 N Iturbe,3449m



つづいてはピグマエア・ハーゲイ(R.pygmaea 'haagei' HUN122 N Iturbe,3449m)。
こちらは今いちばん熱い?レブチアです。海外の種屋さんのリストを覗いてみると、この系統だけで
優に100を超える種子がリストアップされています。いろいろ違う名前がついているものも多いのですが、
小型で刺が短く、芋根になる系統のレブチアはだいたいこのピグマエアの類と思ってよいのでは。
メディオロビビア(Mediolobivia)という属名が与えられていた時期もありました(一部では今も)。
花色は白、オレンジ、黄色、樺色、ピンク・・・と実にいろいろあって、集めるときりがないのですが、
私もここ数年、毎年十種類以上蒔いています。なにしろ場所をとりませんからね。




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                Rebutia atrovirens ssp.haefneriana MN259 Capillas-Iruya, 4025m



赤い花のアトロヴィレンス(R.atrovirens ssp.haefneriana MN259 Capillas-Iruya, 4025m)。
アイロステラ系の、オレンジがかった朱赤色てはなく、少しピンク寄りの艶っぽい赤。
分類によっては上のハーゲイの亜種になることもあったりしてややこしいのですが、ピグマエアの一型と
考えられる植物です。なんにせよ植物体が小さいのでよほど眼を凝らさないと特徴も見えてこない。
この掴みどころのなさと、雑草っぽい風情が、日本のサボテンマニアには受けない理由なのかも知れません。
ですが、花を咲かせた姿はアンデスの高山植物で、いい風が吹いてきそうな気配を感じます。
このクローンも標高4000m超の高山地帯の原産ですが、アンデス高地産の他種のような栽培上のクセもなく、
過度の水やりを避ければ問題なく育つ。肉質が柔らかく肌が弱いので、アカダニなどは注意が必要でしょう。




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               Rebutia einsteinii 'fischeriana' MN188 Purmamarca,Jujuy 3300m



最後は黄花のフィッシェリアナ(R.einsteinii 'fischeriana' MN188 Purmamarca, Arg)。
やはりピグマエア系列のレブチアです。元親の写真は橙黄色に見えましたが、この株はレモンイエローに近い。
球体の肉質が溶けたゴムのように柔らかく、花が咲いている側にしなってしまうほど。
開花していなければ弱った毛虫かなにかにしか見えない、みすぼらしい?サボテンですが、
縦に伸びる系統のフライレアみたいな、渋い味わいがあります。


とまあ、今回は主に一昨年に蒔いた実生苗を中心に、今年開花したものをご紹介しました。
以前、スルコレブチアの花もまとめてアップしたことがありますが、見比べてみると、
雰囲気がかなり違うことがわかると思います。
サボテン栽培というより、山野草に近い園芸なのかな。2寸5分鉢で草も花も十二分に楽しめる。
また、開花写真がたまったらご紹介したいと思います。






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沙漠植物、栽培、探究。

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