インスタから見えてくる世界。

     

このブログと並行して、インスタグラムをはじめたのが約3か月前。
植物オンリーでほぼ毎日1枚ずつポストしてちょうど100枚になったので、その中から
反響の大きかったものを、何枚かこちらに掲載してみます。
なんだ、インスタのマル再かい、と思われたらその通りなんだけど、再録して並べると見えてくることも。

半分くらいはスマホで撮って出し、残り半分はデジタル一眼で撮影したものですが、
このサイズで正方形に切り出すと、案外違いがわからなかったりします。スマホのカメラは
色彩がきつめに出るので、一眼撮影分は、アプリ上で色の修正を多少行うことでトーンを揃えています。
過去100ポストのうち、もっとも好評だったのがこの一枚です。




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         Conophytum lithopsoides ''kennedyii'' SB631 ♡×1550




最も多くの人が♡マーク(いいね!のしるし)をつけてくれた写真は、開花中のコノフィツムでした。
♡1500というのが絶対値で多いか少ないかは別として、私の投稿では一番好評でした(2016.12/2現在)。
特別な珍種でもないし、巨大群生でもない。ただ、写真が伝える空気感、秋のひやり乾いた空気のなかで咲く、
スマートな花と、鮮やかな緑の肌の対比が、そのとき見た人の肌感覚とマッチしたのかも知れません。
マニアックな人だけが触れる場ではないので、開花中のメセンの写真はどれも好感度が高いようです。
そして、どちらかというと不人気傾向のサボテンのなかで、全体の2位になったのがこれです。




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          Discocactus horstii  HU 360  ♡×1027




夜咲の球形サボテンが一斉に開花している、というのがインパクトがあったのか、夜投稿したのがよかったのか、
わりと大勢の人が気に入ってくれた模様。こうした一斉開花は、ディスコカクタスに限らず、たくさんのサボテンを
育てているとしばしば経験することで、自然の妙を感じますね。ともあれ、サボテンはぜんたいにあまり人気がない。
とくに難物サボテンなどは、写真1枚でストーリーを伝えるのは難しいので、なかなか認知してもらえそうもない。




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          Eriospermum namaquanum  ♡×781




このあと3番目もメセンで、ランキングがメセンばかりになるので飛ばして4番目の謎球根、エリオスペルマム。
この属のアイコンともいえる付属器がない、平凡な葉っぱなのですが、フォルムと色合いが綺麗なのが好まれたよう。
地味なのでスルーされると思ったので意外でした。




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           Lithops terricolor C345A 'Speckled Gold'  ♡×737
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           Conophytum burgeri SH 409  ♡×709            




リト、コノ、とメセンがつづきます。ブルゲリは世界中のだれがみても奇妙でかわいらしい植物なんでしょうね。
タイとか中東とか海外からのコメントもたくさんつきました。純熱帯圏で冬型多肉を育てるのは大変だろうな、と。
インスタのユーザーは平均年齢が若いせいか、サボテンより多肉、なかでもエケベリアが圧倒的人気です。
いわゆる多肉ガーデニングっぽい世界。私はその範囲はカバーできていないので、投稿素材がありませんが。
メセンもまずまずの人気のようですが、特にコノフィツムなどは日本よりも韓国などに熱心な投稿者がいますね。




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           Agave victoriae-reginae variegata  ♡×625
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           Albuca namaquensis  ♡×583               




アガベ笹の雪に、クルクル葉のアルブカ。どちらもわりと普及している植物ですが、色鮮やかだったり、
形がユニークなものは好まれる。どちらもスマホで撮影したものですが、クルクルリーフになかなか
フォーカスがあわなくて苦労しました。そもそもフォーカスリングがついてないからね。
インスタの世界ではアガベやソテツ、ディッキアなどにも熱烈なファン層が存在します。
チランジア人気には驚きませんが、ディッキアが熱いのにはビックリ。私はマイナーだった頃から好きなので、
ちょっと嬉しかった。一方で、テレビに出るほど有名になったハオルチアは、その人気ほどには盛り上がって
いないように思えます。植物の値段も、ファンの年齢層も高いせいでしょうか。
そして、インスタ的ボタニカルライフの極みが、コーデックスです。




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          Othonna herrei (grown from seed) ♡×544
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     Pachypodium densiflorum 'crisped flower form' (grown from seed)  ♡×454




数多くのユーザーが様々な写真をポストしていて、そこには住宅やインテリア、車や食事、アート、ときには
休暇のリゾートでの過ごし方まで、生活風景の断片が写しこまれていたりします。洗練された暮らしの一角を、
エキゾチックな塊茎植物が彩る。そういうライフスタイルを共有する同世代が集っている空間、という感じです。
私の場合、部屋に植物を飾ることもありますが、なにしろ数が多くなってしまったので、大半はビニールハウスに
ビールケース並べてべニア板敷いて・・・てな状況で栽培しているため、インスタ的文脈では「農家さん」という
カテゴリーに入るようです。実際にそう呼ばれることもあり、種から育てるが信条なのでじつに光栄ですが、
ほんとうの農家さんの仕事っぷりも知ってたりするだけに、大変に恐れ多い。
いや、ほんと、都会的な、ただの趣味園芸家です(断言)。コーデックスの写真、殆ど畑で撮ってますけどね^^;。

最後にもう一枚。




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     Sclerocactus spinosior ssp.blainei  RP136 ♡×308 大健闘!




で、私のインスタグラム(instagram)は、↓こちらです。ぜひフォローしてみてください。

 
            shabomaniac_2016


パソコンでも見るだけなら見られるし、好きな種類の植物だけを選んで閲覧することも出来ますが、
おすすめしたいのは、いま世界で、どんな人たちがどんな風に植物たちと向きあっているのか、
暮らしのなかで楽しんでいるのか。スマホ片手に朝、昼、晩、休日、それぞれの人と植物の表情。
季節の移ろい・・・眺めているだけでも楽しいですよ。














テーマ : サボテン・多肉植物・観葉植物
ジャンル : 趣味・実用

梅雨の花見。

              
きょうは梅雨の晴れ間でした。
毎日どんよりとした雲に覆われていて気づかなかったけれど、陽射しはすっかり真夏ですね。
今時分には、毎年デリケートな多肉植物に犠牲が出ます。
すでにプセウドリトス・クビフォルミス(Pseudolithos cubiformis・・・この属でも特に多湿に弱い)、
ムイリア・ホルテンセ(Muiria hortenseae)などが腐りました。水はまるでやっていないのに、
連日の高湿度のため空中で溺死してしまった感じ。難物サボテンの実生苗も、生える先から腐る。
温室にクーラー入れて除湿するわけにもいかず、処置なしです。

そんな季節ですが、花は咲き続けています。やっぱり蒸し暑いところのものが多い。
今回はすこしかわったところで、これなんか。




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                 Heliocereus speciosus ssp.bierianus, Pico Gallo,Mexico



ヘリオケレウス・花大名(Heliocereus speciosus ssp.bierianus, Pico Gallo,Mexico)。
まず育てている人はいないかと思われるマイナー森林サボテン。本来は赤い花が咲くはずなんですが、
このクローンは白花でした。いわゆる夜咲大輪種のように真っ白ですが、正午すぎ満開になり(曇天でしたが)、
夜には萎んでしまったので、夜咲でないことは確か。




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今年が処女花でしたが、とにかく沢山花が着きました。蕾は瑞々しくて、そのまま酢味噌でもつけて
食べてしまいたい風情。香りはほとんど感じられませんでした。花大名は、多くの孔雀サボテンの交配親に
使われていますが、そのものを育てている人は日本ではそう多くないでしょう。海外の業者などに、
たまに色々な産地の種子が出回ることがあり、これもそんなときに蒔いたもの。植物本体はトゲが痛くて、
危険なハンギングポットです。まあ、これくらい見事に咲いてくれるならいいか。




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                    Arrojadoa multiflora Santa Ana, Bahia,Brazil



熱帯ブラジル原産のアロハドア・ムルチカラー(Arrojadoa multiflora Santa Ana, Bahia,Brazil)。
プラスティッキーで特異な花を咲かせるアロハドアのなかでも、傑出した美花種です。
作り物のような質感の花は、黄桃のようなフルーティな色合いで、赤く染まった外弁が鮮やかさを添える。
しかも、その名の通り一か所にまとまってたくさんの花がつくので、なんとも見事です。




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自生地ブラジルでは、絶滅の危機に瀕しているサボテンのひとつですが、そういう傾向に加担するのが好きな日本人も
この種の野生株をかき集めたりはしていないでしょう。花が咲いていないときは毛むくじゃらの鉛筆みたいな姿だしね。
アロハドアはどの種も寒さに弱く、実生したときの兄弟苗は小さいときに冬越し出来ずに消えてしまいましたが、
この個体はキリン団扇に乗っかっていて生きながらえました。寒さに弱いことをのぞけば、栽培そのものは難しくなく、
梅雨どきにもかかわらず、こんな素敵な花束をプレゼントしてくれます。

それにしても、はやく梅雨明けないかな。









テーマ : サボテン・多肉植物・観葉植物
ジャンル : 趣味・実用

“Bizarre Plants”



先頃刊行された雑誌、ブルータスの珍奇植物特集・第2弾、興味深く読みました。
インテリアの文脈で植物を見る習慣に乏しいのですが、野生の姿のなかに意匠を見出していく
作業というのも、それはそれで面白そうです。
手持ちのサボテンや多肉植物から、デザインを探してみました。
今回だけは、図鑑的観点を離れて色形だけに注目してもらうために、それぞれの名前は、
エントリーのいちばん最後に書くことにします。




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上の写真だけ見て、種名を当てられる人がどのくらいいるでしょうか。
正直、長年の国内栽培で葉がひょろ長く伸びてしまっているので、本来の姿とは言い難い。
鱗片を重ねにょろにょろとうねる葉は、奇態そのもの。付け根には平べったい塊茎があります。




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これも有名な植物ですが、花を見た人は意外に少ないかも知れません。同じ属の多くの種が完全な
夏型であるために、そのように栽培されることも多いのですが、この種はメセンなどと同じ冬型種です。
ただし甚だしい寒さにあてると葉が枯れ、花芽もあがりません。冬場10度程度を保ち、灌水を続けてやると
春になってから葉が落ち、まもなく花を咲かせます。




3.jpg




刺があるので、なんの仲間かは一目瞭然でしょう。写真がアップなのでサイズ感が判りにくいですが、
これで×5くらいの倍率です。この属の各種は、みなコンパクトな球体に精密な意匠が籠められていて、
目を近づけて眺めると実に滋味豊かな観賞植物です。




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松ぼっくりじゃありません。でも遠からず。この仲間の場合、鉢栽培ではサイズが足りなくて
なかなか開花に至らないのですが、ときおりコーンのような花がにょきっと立ち上がってくる。
オスとメスがあるわけですが、この区別も案外難しくて、おそらくこれはオス。
おおよそ花という風情のものじゃないけど、迫力があって見惚れます。




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最初に受けた印象は、イモ虫の口。そう思ってみると、モグモグ動き出しそうでしょう?
姿のみならず、骨のように白い肌とツブツブした質感もあいまって、かなりビザールな植物ですが、
わりと普及しているので、持ってる持ってる、って人も多いかと。
ゆっくり育つ硬い肉質の多肉で、水をやりすぎると姿を崩したり腐ったりする気難しいところもあります。




6.jpg




最後は知っている人は知ってる攻撃的なくだもの。マッチの頭のような刺先は、果実が乾燥すると
痩せて兇悪なカギ状となり、あらゆるものに引っかかる。近縁には、さらに発達したカギ刺果実を
実らせ「ライオン殺し」の異名をとる植物も。この状態だと涼しげでいい感じですけどね。




きょう登場した植物は、上から、

・アボニア・アルストニー(Avonia quinaria ssp.alstonii)
・パキポディウム 光堂(Pachypodium namaquanum)
・ツルビニカルプス ハウエルニギー(Turbinicarpus jauernigii)
・鬼ソテツ レボンボエンシス(Encephalartos lebomboensis)
・クラッスラ 稚児姿(Crassula deceptor)
・ウンカリーナ デカリー(Uncarina decaryi)









テーマ : サボテン・多肉植物・観葉植物
ジャンル : 趣味・実用

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沙漠植物、栽培、探究。

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