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「サボテン図鑑(仮題)」に乗せる写真、募集。


 今の季節、次々と花を咲かせる植物たちの写真を撮るのも楽しみのひとつです。
じつは来年、サボテンの図鑑本を刊行することのなっているので、花が咲いたら即撮影、というのがルーティンになっています。サボテン・多肉園芸では、姿や刺に注目が集まるので、存外花は軽視されがちです。ですが、じつは沙漠の植物の花はカラフルで美しいものが多い。それに花の咲いている時期は、だいたい植物にとってのベストシーズンで、肌も新刺も美しい。一方で、多くのサボテンは開花期間が数日程度と短く、また晴れないと花が開かないことが多いため、開花中の姿を写真に収めるのはなかなか難しいのです。そんなわけでプロのカメラマンが温室に来ても、その日に撮れるのは数株しかなかったりします。やはり、植物の写真はその種の観賞のポイントもわかっている栽培者が撮影するのが一番…というわけで、晴れの休日はせっせと写真を撮る日々です。本が出るのは1年以上先ですが、皆さんのところでも、魅力的なサボテンの写真が撮れたら、是非提供をお願いします。本として、記録に残せたらと思います。

 ところで、いくら美しく咲いても、ここは自生地ではなく栽培場です。様々な人工物が背景に移りこんでしまうのが悩ましい。晴れた日に直射日光を浴びてキラキラ輝く花たちを撮りたいと思うので、屋外撮影が基本なのですが、放っておくと、温室のサッシや積み上げた用土、さらには電信柱とか、ろくでもないものが映り込んでしまいます。狭い都内の温室では、結局のところ背景を作って(というか塞いで)撮るしかありません。
 そこで登場するのが、白布と黒布。「白バック」で撮るか、「黒バックで撮るか」ということになります。今回は2つの背景で撮った写真をアップしてみます。まずは白バック。




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   Lobivia saltensis  SC1438 Sta Barbara,3000m,Arg



 ハッキリした赤い花のロビビア・サルテンシス(Lobivia saltensis SC1438 Sta Barbara,3000m,Arg)。
大きくなると、刺がモシャモシャに伸びるとてもワイルドなタイプですが、まだ若い苗で、5cmくらいしかありません。
赤の色がきつすぎず、少し甘めのトーンなところが魅力的です。白バックが色合いを引き立ててくれます。




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   Escobaria vivipara var.deserti E Lee Canyon, NV



 こちらはエスコバリアのちょい難物、沙漠丸(Escobaria vivipara var.deserti E Lee Canyon,NV)です。ガラス細工のような刺と淡いイエローの花が美しい。vivipara系の花は、すっきりした剣弁で繊細なフリンジのような縁どりがある独特のもの。通常のviviparaは桃色花ですが、沙漠丸だけが、黄緑~ベージュの特徴的な花を咲かせます。この場合も、白刺が白バックに溶け合うな印象で美しいですね。

つづいて、黒バックいきます。




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   Eriosyce villosa 'laniceps' FR483 North of Carrizal Bajo, Chile



 まずは私の好きなエリオシケ・ラニセプス(Eriosyce villosa 'laniceps' FR483 North of Carrizal Bajo,Chile)。何度かブログにあげている錆色肌のタイプではなく、こちらは濃緑肌。花は濃いめのピンクです。肌の色が深いので白バックだとコントラストがきつくなり過ぎるので黒バックがあいます。ただ、もしゃもしゃ刺も黒いので、背景に溶け込む感じですね。花色もショッキングピンクに近いので、白だと甘くなりすぎるかも知れませんね。




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   Gymnocalycium kieslingii ssp.castaneum  STO179 SierraVelasco
 


 最後はギムノ、キースリンギー(Gymnocalycium kieslingii ssp.castaneum STO179 SierraVelasco)です。やはり肌色は黒に近い深緑。花色は少しくすんだ白で中心部はベージュです。植物本体も花もとっても渋いので、黒バックに置いたほうが引き締まります。実は白い花のサボテン、白い刺のサボテン結構多いので、こちらの方が汎用性は高いかもしれません。


 そういうわけで、いろいろ試行錯誤した結果、今回のサボテン本では、基本「黒バック」で撮影していこうと思います。白バックも美しいし捨てがたいのですが、黒のほうが植物の刺、肌色、花などの特徴が見やすくハッキリ表現出来るのではないかという判断です。もちろん、例外的にそれ以外の背景の写真も混じるとは思いますが、出来るなら黒バック、花の咲いている個体、という図鑑にしたいと思います。

 今回、自分の栽培場で咲いている株は片っぱしから撮影しているのですが、それでも写真が足りません。このブログをご覧になっている方で、サボテンの写真を図鑑に掲載するために提供して戴ける方がいらっしゃったら、是非お知らせください。植物の図鑑は、写っている標本の魅力がすべてです。大株や特別の個体でなくても、丹精された状態の良い株には、光を放つような魅力がありますよね。写真は黒バック、だと一番よいのですが、基本は主役の植物なので、それ以外もありです。「きょう品評会があったら、ぜったい出品するんだけどなぁ」という栽培株のベストの姿をぜひ写真に収めていただけたら、と思っています。日本のサボテン栽培家たちの記録として残せる本に出来たらなぁ、なんて思っています。刊行は来年なので、時間はまだまだありますので、ぜひ、よろしくお願いいたします。










テーマ : サボテン・多肉植物・観葉植物
ジャンル : 趣味・実用

秋の花。


今週は所要で更新作業ができないため、
いっかいお休みです。
ちょうど栽培場では、こんな秋の花たちが
咲き始めた頃ですね。




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 Ariocarpus retusus 'confusus' SB1426, Marmelajo, Nuevo Leon



赤花三角牡丹。
日本ではそう紹介されたコンフューサス。
sp.アランベリ、と呼ばれていたことも。
岩牡丹・三角牡丹ファミリーの1タイプですが、
この花色が目を惹きます。
おなじロットの実生苗からは3割くらい、
白黄色花の個体も出現しました。
栽培場でも、なかなかふっくらしなくて、
ちょっとだけ気難しい印象のアリオカルプス。







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ジャンル : 趣味・実用

花咲く温室で

   
3月になると、水やりがはじまって、植え替えも本格化します。悪い虫も元気になるので
薬まきなんかもするし、実生の準備もしなきゃいけない・・・で、時間がぜんぜん足りない!
花もつぎつぎに咲くので写真を撮るのですが、これもけっこう時間がかかる。
でも、サボテンたちの晴れ姿をゆっくり眺めるのは至福のときなので、最優先です。




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               Ancistrocactus brevihamatus SB376 Val Verde Co.Texas




アンシストロ玄武玉(Ancistrocactus brevihamatus SB376 Val Verde Co.Texas)が
咲いていました。抹茶メタリック、とでもいえばいいのか、渋いけれど鋭い色彩の花です。
アンシストロカクタスは、最近は悪名高い難物属スクレロカクタスに編入されているので、
その名で種などが売られていることもあります。本家スクレロほどではないけど、やや難物。
春から初夏の成長期以外に水をやると、軟質のイモ根がすぐ腐ります。なので、同居人は、
同じくスクレロに編入されることもあるエキノマスタスの桜丸です。




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                Echinomastus intertextus   KY0222 El Paso,TX




その桜丸(Echinomastus intertextus KY0222 El Paso,TX)も開花しています。
私にとっては中学生のときに最初に種を蒔いて以来、特別な思い入れのある植物です。
編んだ籠のような緻密な刺。桜色の花にピンクの柱頭。毎春この花に向き合うのが
ソメイヨシノのお花見とおなじくらい、季節の恒例行事になっていて、このブログにも
ほぼ毎年登場してます。この株は自生地で得た種を蒔いたもので、ファインダーの
むこう側にテキサスの荒原を思いうかべたりしながら、かしゃり。




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                Eriosyce clavata  KK100 Islon, La Serena 300m




南米からは、錆びたスチールみたいな、重たくワイルドな風貌のエリオシケ。
これも開花期間のながいサボテンで、真冬からポツポツ咲き始め、少し前に満開となり、
いまが最終盤。エリオシケのなかでも、むかしネオポルテリア(Neoporteria)と
呼ばれていた仲間で、ひとつの花が2週間くらい咲き続けるのがサボテンでは珍しい。
このKK100には、クラバータ(Eriosyce clavata KK100 Islon, La Serena 300m)と
名前がついていますが、昔から暗黒王と呼ばれるタイプとはは肌の感じがかなり違う。
ネオポルには珍しい、まるでコピアポアのような肌合いと刺の植物で、成長も遅い。
いかついボディと透明感のある花がなんとも言えずいい感じです。




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            Mammillaria sanchez-mejoradae Nuevo Leon,Mexico




最後は正反対にふんわりやさしいマミラリアの白い花。
サンチェスメヨラダエ(Mammillaria sanchez-mejoradae Nuevo Leon,Mexico)は、
せいぜい親指くらいのサイズにしかならない小型のマミラリアで、ふんわりフェザーの
ような刺は、痛くないのでついつい触ってしまう。ほんのりピンクの小輪の花は、
けっこう長い期間たくさん咲いてくれますが、花粉をつけてもうちではなかなか
結実しない。稀少種なので、ちゃんと次世代を残したいのですが。
ことしは果実が稔ってくれるかな。







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プロフィール

shabomaniac!

Author:shabomaniac!
沙漠植物を中心に、世界中の面白い植物を栽培中。主に種子からの育成に力を入れています。植物とのつきあいは、幼少時代から40年。
著書「珍奇植物 ビザールプランツと生きる(日本文芸社)」

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