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梅雨の花見。

              
きょうは梅雨の晴れ間でした。
毎日どんよりとした雲に覆われていて気づかなかったけれど、陽射しはすっかり真夏ですね。
今時分には、毎年デリケートな多肉植物に犠牲が出ます。
すでにプセウドリトス・クビフォルミス(Pseudolithos cubiformis・・・この属でも特に多湿に弱い)、
ムイリア・ホルテンセ(Muiria hortenseae)などが腐りました。水はまるでやっていないのに、
連日の高湿度のため空中で溺死してしまった感じ。難物サボテンの実生苗も、生える先から腐る。
温室にクーラー入れて除湿するわけにもいかず、処置なしです。

そんな季節ですが、花は咲き続けています。やっぱり蒸し暑いところのものが多い。
今回はすこしかわったところで、これなんか。




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                 Heliocereus speciosus ssp.bierianus, Pico Gallo,Mexico



ヘリオケレウス・花大名(Heliocereus speciosus ssp.bierianus, Pico Gallo,Mexico)。
まず育てている人はいないかと思われるマイナー森林サボテン。本来は赤い花が咲くはずなんですが、
このクローンは白花でした。いわゆる夜咲大輪種のように真っ白ですが、正午すぎ満開になり(曇天でしたが)、
夜には萎んでしまったので、夜咲でないことは確か。




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今年が処女花でしたが、とにかく沢山花が着きました。蕾は瑞々しくて、そのまま酢味噌でもつけて
食べてしまいたい風情。香りはほとんど感じられませんでした。花大名は、多くの孔雀サボテンの交配親に
使われていますが、そのものを育てている人は日本ではそう多くないでしょう。海外の業者などに、
たまに色々な産地の種子が出回ることがあり、これもそんなときに蒔いたもの。植物本体はトゲが痛くて、
危険なハンギングポットです。まあ、これくらい見事に咲いてくれるならいいか。




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                    Arrojadoa multiflora Santa Ana, Bahia,Brazil



熱帯ブラジル原産のアロハドア・ムルチカラー(Arrojadoa multiflora Santa Ana, Bahia,Brazil)。
プラスティッキーで特異な花を咲かせるアロハドアのなかでも、傑出した美花種です。
作り物のような質感の花は、黄桃のようなフルーティな色合いで、赤く染まった外弁が鮮やかさを添える。
しかも、その名の通り一か所にまとまってたくさんの花がつくので、なんとも見事です。




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自生地ブラジルでは、絶滅の危機に瀕しているサボテンのひとつですが、そういう傾向に加担するのが好きな日本人も
この種の野生株をかき集めたりはしていないでしょう。花が咲いていないときは毛むくじゃらの鉛筆みたいな姿だしね。
アロハドアはどの種も寒さに弱く、実生したときの兄弟苗は小さいときに冬越し出来ずに消えてしまいましたが、
この個体はキリン団扇に乗っかっていて生きながらえました。寒さに弱いことをのぞけば、栽培そのものは難しくなく、
梅雨どきにもかかわらず、こんな素敵な花束をプレゼントしてくれます。

それにしても、はやく梅雨明けないかな。









テーマ : サボテン・多肉植物・観葉植物
ジャンル : 趣味・実用

“Bizarre Plants”



先頃刊行された雑誌、ブルータスの珍奇植物特集・第2弾、興味深く読みました。
インテリアの文脈で植物を見る習慣に乏しいのですが、野生の姿のなかに意匠を見出していく
作業というのも、それはそれで面白そうです。
手持ちのサボテンや多肉植物から、デザインを探してみました。
今回だけは、図鑑的観点を離れて色形だけに注目してもらうために、それぞれの名前は、
エントリーのいちばん最後に書くことにします。




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上の写真だけ見て、種名を当てられる人がどのくらいいるでしょうか。
正直、長年の国内栽培で葉がひょろ長く伸びてしまっているので、本来の姿とは言い難い。
鱗片を重ねにょろにょろとうねる葉は、奇態そのもの。付け根には平べったい塊茎があります。




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これも有名な植物ですが、花を見た人は意外に少ないかも知れません。同じ属の多くの種が完全な
夏型であるために、そのように栽培されることも多いのですが、この種はメセンなどと同じ冬型種です。
ただし甚だしい寒さにあてると葉が枯れ、花芽もあがりません。冬場10度程度を保ち、灌水を続けてやると
春になってから葉が落ち、まもなく花を咲かせます。




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刺があるので、なんの仲間かは一目瞭然でしょう。写真がアップなのでサイズ感が判りにくいですが、
これで×5くらいの倍率です。この属の各種は、みなコンパクトな球体に精密な意匠が籠められていて、
目を近づけて眺めると実に滋味豊かな観賞植物です。




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松ぼっくりじゃありません。でも遠からず。この仲間の場合、鉢栽培ではサイズが足りなくて
なかなか開花に至らないのですが、ときおりコーンのような花がにょきっと立ち上がってくる。
オスとメスがあるわけですが、この区別も案外難しくて、おそらくこれはオス。
おおよそ花という風情のものじゃないけど、迫力があって見惚れます。




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最初に受けた印象は、イモ虫の口。そう思ってみると、モグモグ動き出しそうでしょう?
姿のみならず、骨のように白い肌とツブツブした質感もあいまって、かなりビザールな植物ですが、
わりと普及しているので、持ってる持ってる、って人も多いかと。
ゆっくり育つ硬い肉質の多肉で、水をやりすぎると姿を崩したり腐ったりする気難しいところもあります。




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最後は知っている人は知ってる攻撃的なくだもの。マッチの頭のような刺先は、果実が乾燥すると
痩せて兇悪なカギ状となり、あらゆるものに引っかかる。近縁には、さらに発達したカギ刺果実を
実らせ「ライオン殺し」の異名をとる植物も。この状態だと涼しげでいい感じですけどね。




きょう登場した植物は、上から、

・アボニア・アルストニー(Avonia quinaria ssp.alstonii)
・パキポディウム 光堂(Pachypodium namaquanum)
・ツルビニカルプス ハウエルニギー(Turbinicarpus jauernigii)
・鬼ソテツ レボンボエンシス(Encephalartos lebomboensis)
・クラッスラ 稚児姿(Crassula deceptor)
・ウンカリーナ デカリー(Uncarina decaryi)









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冷たい雨の三月。

            
3月になってから、冷たい雨や曇りの日が続いています。
お日様マークが並ぶのを待ってから・・・と思っていたので、難物サボテンは今春まだ水やり出来ず。
ほんとうなら2月の終わり頃が良いので、ちょっと遅れていますね。
今週は土日も温室・ハウスに入る時間がなくて、植物とは対面できずじまいです。
田舎の栽培場もそろそろ花が増えてくる頃なんだけどな。




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                       Turbinicarpus valdezianus P267 Saltillo,Coah




2月の終わりころに撮影した花です。
赤花バラ丸(Turbinicarpus valdezianus P267 Saltillo,Coah)。
実生して10年以上経っていますが、大きさあまり変わらない。強制仔吹きを
させないといつまでもこのまんまなんでしょうね。小さいことそれ自体が、
このサボテンにとっての適応の形なのだろうから、受け入れてやろうと。
花色はとても鮮やかで、ハウスにはいった瞬間に目に飛び込んできます。
丈夫だし、場所もとらないし、もっとも栽培向けの植物ですね。




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                     Mammillaria sanchez-mejoradae San Rafael,Nuevo León,Mex.




こちらは、バラ丸に少し似た感じのマミ、
サンチェスメホラダエ(Mammillaria sanchez-mejoradae San Rafael,Nuevo León,Mex.)。
バラ丸よりも精巧殿(Turbinicarpus pseudopectinatus)のほうに近いかも。
実生して10年くらい経ちますが、最近は大きさ変わりません。
同じ場所に置いているのに、勝手に仔を吹いて群生した株もあります。
発見された当初はけっこう騒がれたマミラリアですが、最近はどうなんだろう。
白刺(痛くない)の密な感じ、上品な花、素敵なサボテンです。
貴重なものではあるので殖やそうと思うのですが、どういうわけか、授粉しても実がつきません。


はやく晴れて、暖かくならいかなぁ・・・。
とサボテンたちの声です。









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プロフィール

shabomaniac!

Author:shabomaniac!
沙漠植物を中心に、世界中の面白い植物を栽培中。主に種子からの育成に力を入れています。植物とのつきあいは、幼少時代から40年。著書:
「珍奇植物 ビザールプランツと生きる」
(日本文芸社)
「多肉植物サボテン語辞典」
(主婦の友社)

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