Bromelia galaxy

多肉植物なのか。それとも、観葉植物なのか。
そんな区別はリクツとして甚だ愚かしいのだけれど、愛好家のジャンルという意味では、ブロメリアは長いあいだ、
そして今も、じつに微妙な地位にある植物です。

サボテン好きのなかで、ブロメリア(bromeliaceae=パイナップル科)をたくさん集めている、という人は多くない。
よって、このブログを読んで下さる皆さんからは、このネタは面白くないぞ、とスルーされてしまう怖れもあります。
一方で、多肉ファンにとっても、アロエやアガベなどロゼット好きの延長でブロメリアを集める人はいても、
これがメインで、ほかにハオルチアとエケベリアも少々、なんて人はあまりいそうもない。

しかーし。
北はアメリカ合衆国から中米、南米の隅々に至るまで、およそサボテンのあるところにブロメリアあり、といえるほど
自然界では一緒にいる両者。サボの自生地写真に写り込んでいるの、しょっちゅう見かけますよね。
ブロメリアは、サボテンたちの最良のアソシエイトプランツ、というわけなのです。



IMG_0710S_20120309182746.jpg



という私も、実は最近まで、この仲間をほとんど育てたことがありません。
いわゆるエアプランツと呼ばれるチランジア属(Tillandsia)が大流行する以前から、「多肉本」に脇役的にちょびっと
掲載されていた、ディッキア(Dyckia)、ヘクチア(Hechtia)、プヤ(Puya)といったトゲトゲ美葉の
ブロメリアには惹かれていました。しかし、サボファンやサボ業者ばかりとやりとりしていたので、
あれこれの入手が難しかったのです。

それが、あるきっかけで海外の愛好家さんとやりとりするようになり、拙宅生まれのマイナーサボたちとの取り換えっこで、
去年熱帯圏からわが栽培場にやってきたのが以下の面々です。一年経って、ちょうど形も整い色もあがってきました。
正直、あまり詳しくないので詳細な品種解説をするには至らないのですが、いくつかご紹介したいと思います。



IMG_0712S.jpg
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                    Dyckia marnier-lapostollei IMG_0881S.jpg
IMG_0888S.jpg
                    D.brevifolia


まずは以前から馴染み深いディッキア2種。マルニエル・ラポストレイ(Dyckia marnier-lapostollei)は、
サボファンにも一時とても人気がありました。私もそのころ持っていましたが、冬に駄目にして、以来久しぶりの対面。
やっぱり大勢を虜にしただけあり、美しい。この株は、昔持っていたものより地肌が濃色で野性的な感じがします。
そして昔懐かしい剣山(D.brevifolia)。35年前の多肉本にも写真入りで出ています。解説文に「パイナップルの
仲間の多肉植物です」と記されていたのが印象深かった。以来、はじめて手元で栽培することになりました。
この個体は、微妙にロゼットが螺旋しているのが素敵。



IMG_0791S.jpg
IMG_0798S.jpg
                    Dyckia sp.'wide leaf' IMG_0750S.jpg
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                    D.choristaminea


こちら、名札はSP.のみなのですが、上の剣山(D.breviflora)に近い感じの植物です。しかし、葉幅がより広くて、
色づき具合、葉裏のストライプも実に美しい。あまり大きな株ではないのに、とても存在感があります。これなら、
サボテン好きの心も捉えられそう。
もうひとつは逆に思い切り細葉のディッキア、コリスタミネア(D.choristaminea)です。
タイプが色々あるようですが、この個体は小型で葉っぱはとりわけ細く少しカールしています。ちょっとチランジアみたいな
雰囲気もあります。到着したときはかなり乾いていたので心配しましたが、なんの。発根半年で子吹き群生してきました。

最後にもうふたつ。いまのところ一番のお気に入り。



IMG_0801S_20120309183033.jpg
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                    D.platyphylla 'bronze'IMG_0835S.jpg
IMG_0843S.jpg
                    Dyckia cv.'necked lady'(naked lady)                     


上は、プラティフィラ・ブロンズ(D.platyphylla 'bronze')という名前で到着しました。
より鮮やかな葉色、際立った刺を目指して、platyphyllaとdawsoniiなどをベースに作出された園芸種だと思いますが、
じっさいとても美しい。有名な美種、Brittle Star にも通じる、まるで作り物のような、サボ好きにはたまらない?
痛そうで硬質な葉です。まだ葉数が少ないのですが、もっとロゼットが密になってくると一層見ごたえある姿になりそう。
一方は、まるで痛くないトゲなしのディッキアです。名前は necked lady(naked lady)。そのまんまですね。
encholirioides X brevifolia の交配種だそうです。
鮮やかすぎる若草色の葉っぱは、ビニール製なんじゃないかと思うほど、艶っ艶。温室内で目立つこと目立つこと。
よくみると、葉には細かなストライプが入っていてこれもひと味加えています。一点の傷もなく美しく育てたい種類ですが、
寒がらせて葉先を少しだけ痛めてしまったのが悔やまれます。来年はもっと気をつけてやらんと。



IMG_0708S.jpg



とまあ、今回はいちばんサボテン寄り?の鑑賞価値をもつ、ディッキアの仲間からご紹介しましたが、
熱帯の園芸国からは、ほかにもオルソフィツム(Orthophytum)、エクメア(Aechmea)などカラフルな仲間も届いていて、
他にも、貴重な野生種子からの実生株も育てています。これらはまた次回に。
ブロメリアの星雲には、数多の輝けるロゼットが散りばめられていて、これも果てなき旅になりそうな予感。




テーマ : サボテン・多肉植物・観葉植物
ジャンル : 趣味・実用

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