世にも珍奇な「竜卵窟」とは?

ブログをはじめてから、毎週1回の更新ということでやってきたんですが、
世の騒々しさに連動する仕事ゆえ、先週はバタバタの日々。ついに更新をスキップしてしまいました。

今回は多肉植物です。
主人公の名前は「竜卵窟 りゅうらんくつ(龍卵窟)」。
ハオルチアとかエケベリアみたいな美葉っぱ多肉ではありませんが、顕著な姿で古くからとても有名な植物。
スタペリアなどと同じ、ガガイモ科のおイモ(塊根)多肉植物で、南アフリカ、ボツワナなどの乾燥地が
ふるさとです。学名は Brachystelma barberae 。みつけた人がバーバラさんだから、この名前なんだそう。

で、下の写真の植物がそのはずなんですが、間違いなく「竜卵窟」なのかどうか、実はわかりません。
確かにその名で手に入れた植物ではあるんですが、最大の特徴である花を、まだ見ていないんです。


bbarb1S.jpg


・・・イモは埋まってるし、葉っぱだけだとそこいらの雑草のようでもありますな。
うちに来て数年、まだ咲いたことがない。
なので残念ながら、この種の魅力そのものである、鳥かごを編んだようなキテレツな花の写真も、なし。

「竜卵窟」は、二十年くらい前までは、お手軽価格コーデクスの代表格で、伊藤博文さん2~3人で買えました。
私のところにもあって、ステキな花を幾度も咲かせてくれましたが、腐りやすいもので、いつしか消滅。
ところが最近では、国内外ともに、まったく売りに出されなくなり、特稀少、大珍品となってます。
いま、日本でこれを育ててる人が、いったい何人いるんだろう?


bbarb2S.jpg


アングル変えて、もう一枚。・・・やっぱりあんまり変わり映えしないね。野菜みたいだ。
この株、数年前、西沢カクタスさんwebで見つけて、「あっ!」と声をあげて即決購入。
葉っぱの感じは、たしかにそれらしいですが、花を見ないことには・・・。
申し訳ないですが、Brachystelma barberae で検索かけてみてください。
「へぇー、変わってる」と感嘆されること請け合いの開花写真、出てくると思います。

もちろんこの鳥籠状珍花、ご明察どおり、蠅さんをご招待するための、ステキな匂いがします。
何に擬態してるんだろうね?

で、花のない竜卵窟だけじゃあまりにトホホなので、おなじブラキステルマ属の仲間をいくつかご紹介。


gracile1S.jpg

gracile2S.jpg


「Brachystelma gracile」 和名は、ついてないんじゃないでしょうか。
産地は南アやボツワナあたりです。
こちらは、前記 竜卵窟にくらべると、葉っぱがずっと細長いですが、花単体の感じは、よく似てる。
この花が、わーっと束になった感じが、竜卵窟ですね。
こっちのほうがいくぶんお上品な感じで、フレグランスも控えめ。
アップでみると、なんとも不思議な形をしてます。なにゆえ、このような形となったのか、
想像が膨らみますね。蠅さんや、蠅の赤ちゃんの気持ちになってみよう。

続いては、


buchananii1S.jpg


「Brachystelma buchananii」 同じく和名はなさそう。
ザンビア、マラウィなどアフリカ南部に広く分布します。
こちら、葉っぱは竜卵窟に似ていますが、花の感じはだいぶ違う。
なんちゅうか、目立つ花ですが、怖いモノ見たさ的な、
生理的に微妙な部分をくすぐられる感じがします。・・・しませんか?

さらにアップで・・・


buchananii2S.jpg


buchananii3S.jpg


竜卵窟とは違うけど、この花の群れ集う感じも、かなりインパクトあるでしょ。
うぶ毛が微風にそよぐ感じが、何かを、思い起こさせる・・・。
でもそれが、何か、わかんないんだけど。わかりたくないんだけど。
どう考えても、ニンゲンが好むものではないものに擬態しているようです。香りも強烈・・・。

栽培について。
ブラキステルマ属の仲間は、塊根が腐りやすく、とくに寒い時期に水がかかると、すぐにフカフカの
お煎餅みたいになって、ダメになります。なので、永く生かすのは案外難しい。
一方で、夏場の直射下で乾かすとすぐに葉がしおれるので、生育期は水が切らせません。
葉っぱがしおれてきたら、すぐに水をやっています。
私の経験では、水はけの良い土に植えて、葉の茂っている時期(春出芽~秋落葉)は水切れしない
ように管理。水やり開始は出芽確認後。葉っぱがが黄色くなってきたら灌水中止。
それでもって、風通しのよい、わずかに遮光された環境に置いてやります。
反対に、休眠期は、完全断水。理想は摂氏10度以上、間違っても氷点下にはしない。
あと、おイモは少なくとも2/3地中に埋める。・・・これだけで、だいぶ生かせるようになりました。
「竜卵窟」以外の種類は、エキゾチカ(Exotica)さんなどに揃っていて、入手しやすいものです。



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沙漠植物、栽培、探究。

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