植え替えと鉢選び。

   
すっかり暖かくなってきたので、夏型コーデックスを露地に並べたり、
実生苗の植え替えなんかも始めました。




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これから秋までは、パキポはみんな露地で陽ざらし雨ざらし。
老いも若きも、バロニーもグラキリウスも、みんな露地栽培。
梅雨や秋の長雨で腐るものも多少は出るけれど、節間が詰まって、
丸々育つので、露天放置は不可欠。パキポを栽培するうえで、
もっとも大事なメソッドと言ってもいいかも知れません。




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                Operculicarya pachypus 1 year old from seed




こちらは、オペルクリカリア・パキプス(Operculicarya pachypus)です。
去年の初夏、発芽したばかりの頃は、上の写真のようなささやかな感じ。
およそ1年がたったのが、真ん中の写真。たいして育ってない、ように見える。
なのになぜ植え替えるか。鉢を倒すとその理由がわかります。
親指くらいの太さの塊根が10センチプラ鉢の底まで到達しています。
この塊根が余裕をもって収まる鉢に植え替えるわけです。




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               Pachypodium 'leucoxanthum'  4 years from seed




パキポディウムの白花ブレビカウレ(Pachypodium leucoxanthum)も
寄せ植えがきつくなったので、植え替えです。
実生から4年の苗で、去年から大半が開花しています。
輸入株のセルフ結実種子で、うちで咲いたものはすべて白花。
こちらは塊根がないので、鉢から出すとかわいいもんです。




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まだ育成途上ということで、プレステラの角鉢に1本ずつ植えます。
ちょっと大きめに育った苗は、堅焼きの朝顔鉢にあしらってみました。
パキポはキツキツの小さめ鉢に植えよ、と言われることが多いですが、
それは輸入球の場合だと思います。種から育てている苗であれば、
直径の倍以上の径の鉢に植えてやりたいところ。
もちろん、水はけの良い用土に植えて、陽当たりと風通しのよい場所で
育てることが必須です。




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パキプスを植えつけるのは、こちらの鉢。
サボ友の藤原さんのお店「TOKY」で窯元に発注しているオリジナル鉢です。
実はこの鉢、私が長年愛用する烏泥ラン鉢がヒントになっているんです。
鉢の径と高さのバランスが程よく、地中部が発達する植物もうまく収まる。
寡黙な意匠で、どんな植物を植えても、その魅力を引きたててくれる感じ。
藤原さんと、「こういう和鉢の窯元はどんどん廃業してるんですよねぇ・・・」
なんて話をしてたら、じゃん、作りました!と。
しかも渋い釉薬使いで数倍バージョンアップしてます。




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で、早速試作鉢を頂いて、なにを植えようかと思案するうちに春が来て、
パキプスベビーの住まいになることに。塊根の頭をちょい地上に出して、
表面の化粧にはお魚飼育用の渓流砂を敷いてみたけど、どうでしょう。

さて、来週は種蒔きにこぎつけるかな。。







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難物たちに春。

 
  
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            Pediocactus despainii SB989  Emory Co, UT  




ことしも、気難しいサボテンたちが動きはじめました。
春が来ても目覚めない株が、毎年何本も出てしまいますが、
新刺が出て、花が咲けば、まずは元気なあかしです。
かれこれ20年あまり、種をまいたり、自生地を見にいったり、
ディープにつきあってきたけれど、まだまだ心ひらいてもらえない。
このブログも、そもそも彼ら彼女らのことを書くために始めました。




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            Sclerocactus glaucus SB141  Mesa Co, COL




ペディオカクタス・スクレロカクタスが難しい理由は、
肉質がとても脆く、根の組織も柔弱なことにあります。
つまり、とても腐りやすい。虫なんかついたら立ち直れない。
一般に難物サボテンは成長が遅いと言えますが、
それは成長期が春の二か月くらいしかないためで、
短期間にダッシュで育つ速度はむしろ早い方です。




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        Pediocactus peeblesianus ssp.fickeiseniae SB1848 Mohave County,AZ




4月から5月にかけて、急速に新刺をのばし開花、結実。
そのあとはあまり動きません。夏と冬の休眠期には、
半分くらいのサイズに収縮し、40度を超える酷暑と、
氷点下20度までの厳寒に堪えます。その必然として、
植物の組織はもろく、やわらかいものになります。
ちょっとした水のやりすぎで根先が傷み、一気に腐りが
球体まですすんで枯れてしまう。
冬のあいだは腐りがとまっていても、春あたたかくなると、
一気に腐ってしまうので、今年も10株以上ダメにしました。




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            Sclerocactus brackii  SB1011 San Juan Co, NM
          



なぜ、難物サボテンを育てるのか。
珍しいもの、手に入れにくいものに惹かれる気持ち。
少年時代に手にした本に、至高の植物と書かれていた記憶。
業者のハウスや、他の人の栽培場で、まず見かけないこと。
そしてなにより、飼い慣らせない野生を手元に置いてみたい、
という感覚でしょうか。
種をまいて、接ぎ木せずに育てる。最初たくさんあった種類も、
年をおうごとにだんだんと減って、生き残った植物だけが、
ことしも、東京のガラス室に沙漠の春を連れてきます。

(all plants grown on its own root from seed)






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芋の目覚め。

   
すっかり暖かくなりました(もう寒さ戻ってこないよね)。
例年より遅めな気がしますが、コーデックスたちも、
眠い目をこすりながら起きだしてきています。




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               Pachypodium rosulatum ssp.gracilius
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               Pachypodium baronii ssp.windsori
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               Pachypodium .brevicaule ssp.leucoxanthum



パキポのなかでも早起きのグラキリウス
(Pachypodium rosulatum ssp.gracilius)は
すでに満開。あたらしい葉っぱも出てきているので、
徒長しないよう早く温室から屋外に出したい。
ウインゾリ(P.baronii ssp.windsorii)や、
白花ブレビカウレ(P.brevicaule ssp.leucoxanthum)も
蕾をあげてきました。
でも、外に出すのは気温がコンスタントに20度を超えるように
なってからですね。




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               Brachystelma barberae
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               Brachystelma chlorozonum
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               Dorstenia gypsophila



地味なイモたちも、地面の下でごそごそと春の準備を
はじめている様子。ブラキステルマ
竜卵窟(Brachystelma barberae)は
今年はあの奇天烈な花が咲いてくれるかな。
クロゾヌムもなかなか面白い花が咲く芋です。
ドルス・ジプソフィラ(Dorstenia gypsophila)には、
色の悪いちぢれた新芽と蕾が。もう咲き始めます。




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               Euphorbia decidua female flower         
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               Euphorbia decidua male flower



ユーフォルビア・蓬莱島(Euphorbia decidua)も満開。
上の塊根をちょっと出してうえているのは雌花(株)です。
雄花のほうももさもさに開花していたので花粉をつけてやる。
毎年結実するのに、無精しているうちに種がどこかに
飛んでいってしまう。




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これからが、園芸家にとって一年でいちばん忙しい時期。
植物を、植え替えたり、植え替えたり、植え替えたり。
種をまいて、種をまいて、種を蒔いて、薬もまいて。
そういう作業は楽しくてたまらないけど、からだがひとつしかない。
同じことを毎年ぼやいてます。






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